第2回海外学習の個人別レポート 2年 N.M さん
参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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■ ~ルーブル美術館、オルセー美術館、大英博物館見学の旅を終えて~
わたしがこの旅行に応募した理由は日本とヨーロッパの文化の違いを見つけたいと思ったことと、ヨーロッパの歴史的建造物、世界遺産を自分で実際に見てみたいと思ったからです。
今回はルーブル美術館、オルセー美術館、大英博物館を中心に有名な絵や彫刻をたくさんみることができました。1つの美術館に宗教画から比較的現代の印象派の絵まで広範囲の絵が見れました。教科書や資料集でよく見る絵もたくさんありましたが、やはり実際に見ると迫力が違います。それに現地ガイドさんに作者のことや、なぜこの絵が描かれたのかなど一つ一つ細かく説明していただき、とても勉強になりました。
絵のほかにもノートルダム寺院やウェストミンスター寺院なども見学しました。何百年も前に建てられたとは思えない立派な建物で、当時機械もないので人の力だけで造られたと思うと感動しました。ウェストミンスター寺院では最近イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式が行われたところで当時私は自宅でテレビ中継を見ていたのですが、その場所に実際来てみて、より感動しました。そしてとても神聖な気持ちになりました。建物の中で、一番感動したのはヴェルサイユ宮殿です。ルイ16世やマリーアントワネットが住んでいた宮殿で建物の広さにもびっくりしましたが、庭の広さに一番驚きました。この写真の先まで庭が続いています。当時どれだけの財産と権威があったのかがよくわかりました。また、日本の建物と比べてみると、日本よりもつくりが凝っていて日本とはまた違う素晴らしさがありました。
パリとロンドンの町並みは似ていましたが、ロンドンの方がロンドンアイなどのエリアもあり、現代的な感じです。そしてロンドンについて一番驚いたのは警察官が馬に乗って街をパトロールしているところです。パリでは一度もみなかったのでびっくりしました。特に首相官邸付近や衛兵交代式の時によく見かけました。フランスとパリの違いはもう一つ、王族です。フランスもかつてルイ16世などの王族がありましたが、滅亡してしまいました。それに比べてイギリスは現在もエリザベス女王が存在しています。バッキンガム宮殿に行ったときに中央の旗が王家の旗だと中にエリザベス女王がいらっしゃるということをきいて見てみると、王家の旗が立っていてこの中に女王がいると思うと感動しました。事前学習で世界史の授業をしていただいたのでスムーズに理解することができました。
もう一つ私が楽しみにしていたのがミュージカルです。わたしは音楽が好きなので、本場のミュージカルを体験できてとても嬉しかったです。マンマ・ミーア!は知っている曲もたくさんあってお客さんも大笑いするほど楽しいお話で最後にはみんな総立ちで踊ったりしました。役者さんのセリフが速すぎて聞き取れなかったところもあったので事前学習で歌の意味や登場人物を確認しておいてよかったと思いました。もっと英語を勉強して理解できるようになりたいです。そうすればよりたのしく観れると思いました。
メインの美術館見学もそうですがそこまでの移動も新鮮なことばっかりでした。まずパリでは地下鉄を利用しました。パリの地下鉄はメトロポリタンと言って英語のサブウェイとは違う言い方ということを知りました。日本と比べると薄暗くて少し怖い雰囲気でした。1番驚いたのは乗るとき、降りるときにドアを手動で開けるところです。日本のように自動で開かないのです。これにはとてもびっくりしたし、降りるときに焦りました。でも3日間パリにいるとだんだん慣れてきました。
次のロンドンでの移動は地下鉄と2階建てバスを利用しました。この二つの乗り物のマークはアンダーグラウンドと書いてあって特徴的なマークがあるのですぐわかります。地下鉄はパリと違って自動ドアでした。ですが電車のサイズが小さく私達より大きい現地の人は窮屈そうでした。そしてイギリスの名物の2階建てバスは景色がよくとても楽しかったです。
乗ると2階への階段があって2階も広々としていました。一番前に座ると自分が運転している気分になりました。こんな感じで公共交通機関も楽しく利用できました。
治安の問題ですが、フランスの方が断然悪かったです。特に観光名所に行くとたくさんのスリがいて、カバンを前の方にして持っていないとあっという間に盗られてしまいます。幸いだれも盗まれることはなかったですがとても怖かったです。そして改めて日本は安全な国だなと感じました。
次に料理について。フランスはコース料理やパンが有名ですが今回はエスカルゴを食べました。人生初のエスカルゴでどきどきしました。見た目はサザエみたいで味はガーリック風味で美味しかったです。毎朝のバイキングのクロワッサンもとても美味しかったです。次に行ったイギリスはフランスに比べるとあまり美味しくなかったです。イギリスではフィッシュアンドチップスや伝統料理のキドニーパイなどを食べました。特にキドニーパイは独特の風味で私の苦手な味でした。全体的にイギリス料理は味が薄い印象でした。
このように様々な点で私はヨーロッパ研修を満喫できました。今の時代、ネットで調べればガイドさんが説明するよりもたくさんの情報を得ることが出来ますが、実際に現地に行って見ることで、絵の大きさや、筆の使い方など近くで見ないと分からないことがたくさんあります。この研修で外国の良さもわかったしさらに日本の良さもすごくわかりました。例えば、治安の良さや、「和」という素晴らしい文化などです。外国人と簡単な会話も自分から積極的にできるようになりました。今までは外国人と話そうと思っても「どうせ通じないし」とかマイナス思考になってしまいましたが、これからは自分から積極的に話せそうです。そして英語への興味もますますわいてきました。有馬さんが外国人と英語をすらすら話しているのを見て将来英語を話せるようになりたい!と強く思いました。英語だけでなく世界史や地理などの幅広い知識も重要だと思いました。英語を話せるようになることで世界がとても広がるんだなあということを実感しました。
この企画を計画してくださった財団の皆様、添乗員の有馬さん、現地ガイドの方、とても有意義で充実した7日間でした。本当にありがとうございました。自分の将来に生かせることがたくさん得られたと思います。今回行けなかった人や、今年入学した1年生の皆さんもぜひ次の夏の研修旅行に参加してみてください。