EU2014報告集12

 第2回海外学習の個人別レポート  2年 K.S さん

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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海外研修(ヨーロッパ)を終えて

 1 この海外研修に参加した目的

僕がこの「ルーブル美術館・オルセー美術館と大英博物館見学の旅」に参加した目的は、もともと海外の文化や建物や食文化や街並みに興味があり色々な国をめぐってみたいと思っていて是非このチャンスをものにしたいと思っていたことや世界的に有名でテレビの特集とか資料集で載っている美術品や世界遺産を生で見てその迫力やその古い歴史を感じたかったから。また、外国語を使って外国の人とコミュニケーションをとって国際交流したかったのとあまり外国語が得意ではないのでこの機会に少しでも外国語を得意にしようと思ったから。(後、イギリスのご飯がまずいと言われている噂本当なのか調べたかったから。)

 2 この目標のために何を見学・体験したのか

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僕は1日目飛行機に乗ったのですが飛行機は幼いころに乗ったとき以来なのでものすごく緊張したしわくわくした。そして飛んだ瞬間だいぶ興奮したのだけど周りを見たらみんな落ち着いているので少し恥ずかしかった。でも空を飛ぶ機械があるというのは今ではごく一般的になっているのだが僕はすごいことなのだと改めて思った。その後キャビアンテンダントに「お茶がありますけどいかがですか」と英語で言われあまりに急で早口だったのでお茶を全然飲みたくなかったのに反射的にYES と答えてしまった。これが僕は海外研修初めての外国人との交流だった。この時、僕はこの一週間しっかり外国語を話せるのか不安になったのだけど同時に外国の人とコミュニケーションをとることが楽しみになった。

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約12時間かけてフランスにつき、バスに乗ってパリの街並みを見てものすごく感動して思わず見とれてしまった。古くて歴史を感じられる建物が次々と通り過ぎていき昔にタイムスリップした気分になった。また、建物の長さや木の長さが同じにしてあってフランスの人はパリという街を大切にしており「きれい」だと感じた。街を大切にするということは日本でもしたほうがいいのではないかと思った。そして、フランスに着いて中華料理を食べた。フランスに来て最初に食べるのが中華料理というのは少しツッコミたくなったけど日本の中華料理とフランスの中華料理では全く味が違っていて驚いた。こんなにもヨーロッパの味覚と日本の味覚が違うとは想像していなかった。また、箸がなくフォークとスプーンだけで食べるのが難しかったのと肘をついて食べていたら先生に注意されてしまいマナーが厳しい国なのだと思った。少しフランスの食文化が分かってきたと思った。

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それから、パリの街並みは駐車場の車がぎっしりつまっていてほんと車と車の間が遠くから見て40センチもないくらいにとめられていてすごいと思ったのとパリには車線がないというところに驚き、信号無視も余裕にしていたのでよく事故がおきなくてすむなと思った。そしてこれらのことを通じてフランスは自由をとても大切にしているのだと思った。
そして、次に夜のオペラ座、凱旋門、エッフェル塔にいきエッフェル塔にはキーホルダーを売っているジプシー(すり)がたくさんいて驚きそしてパリは治安が悪いところだと思ってしまった。そして日本がいかに安全なのかということを改めて実感した。 オペラ座、凱旋門、エッフェル塔を見て迫力がものすごく歴史を感じた。凱旋門ではナポレオン・ボナパルトが戦争に勝った記念に作られていてその時のフランス人の喜びが少し伝わってくるし建物が実に立派だった。また凱旋門を高く見せるためにシャンゼルゼ大通りが少し坂になっており工夫されているのだと思った。

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次の日にホテルでフランスならではのブレックファーストを食べにいった。食べる前に店員に部屋番号を言わなければならなくて、せっかく梶野先生の事前学習会でフランス語の数字を覚えたので使おうと思いY君と頑張って言おうとしたけどなかなか伝わらなく結局英語で答えてしまった。言語を伝えるということは発音・言葉も完璧にしないといけないのでとても難しいことなのだと思った。そしてブレックファーストを食べたのだけどやっぱりご飯がなく、パンが主食で僕はクロワッサンがおいしいと思った。でもチーズはものすごく独特の匂いがしてよくフランス人はこんな匂いがするのを食べることができるなと思った。

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バスに乗りエッフェル塔を見に行き思ったことは東京タワーやスカイツリーとは違い、街にあったレトロを尊重している塔なのだと思った。ただ高い塔を建てるのではなくその街並みにあった塔を建てるということはフランス人がパリという都市を大切にしていることのだと思った。
それから凱旋門・コンコルド広場・モンマルトルの丘・シャンゼルゼ大通り・サクレクール寺院・ノートルダム寺院に行きノートルダム寺院では外側と内側どちらともとても興味深く外側は建築・彫刻がとても美しく「ゴシックの建物」というのはこの様な建物のこと言うのかと思い感動した。また、内側はステンドガラスがとても綺麗で見とれてしまった。サクレクール寺院はカトリックのキリスト教を感じることができた。そして日本人は宗教にあまり意識をしていないと思うので、今まであまり気にしていなかったけどこのノートルダム寺院やサクレクール寺院を見て宗教(キリスト教)を信仰している人の気持ちが少しわかった。

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ル-ヴル美術館に行った。この旅の名前にもなっているように僕たちが行く旅の目的となっている場所だ。事前学習で下調べを担当していったけど、実際に行ってみてその広さに圧倒された。東京ドーム6個分ぐらいあるのではないかと思った。外観は昔、要塞として建設されル-ヴル城というお城だったという事もあり、何も知らなければ世界遺産の城と間違えてしまうほど、とても素晴らしい建造物だった。
ものすごい数の展示作品の中で心に残った作品はまずモナ・リザ (レオナルドダヴィンチ)だった。 この絵を見にくる人の多さがすごく見るために前に行くのが大変だった。 実物の絵はテレビや本(資料集)で見て感じていたのより小さな絵だった。でも小さな額の中に風景や人物が計算された角度、遠近法で描かれており、素晴らしい絵だと思った。

次にミロのヴィ-ナス像です。この作品は古代ギリシア史のヘレニズム期(紀元前323~31年)頃のものと言われていてとても綺麗な彫刻で約2300年も前に作られたと思うとすごいことだと思った。またこの作品は黄金比の8頭身でもっとも素晴らしい長さで作られていて生で見て感動した。

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次はカナの婚礼(ヴェロネーゼ)の作品でこれは美術品の大きさに驚いた。この絵画はヴェネチアの サン ジョルジョ マッジョ-レ修道院の食堂に飾られていたものでモナ・リザとは違った意味で絵の中に引き込まれるような感覚になった。

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3日目に僕がこの旅で一番行きたかったベルサイユ宮殿に行った。ベルサイユ宮殿はものすごく建物が豪華で広大で生で見て想像していたのより倍ぐらい迫力があった。この様な宮殿に昔、人が住んでいたのかと思うとすごいと感じた。そして、ベルサイユ宮殿の大きさにも驚いたが一番驚いたのは庭の広さです。コンコルド広場の100倍ぐらいあり終わりがないのではないかと思った。また、第一次世界大戦のときの条約で使われた鏡の部屋ではその時のまま残されており歴史を感じることができた。第一次世界大戦は歴史的に最近なことなのでもう2度とこのような戦争を起こしてほしくないと思った。

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この日のランチはエスカルゴだった。僕は出国前からこの日のランチのことを心配していました。エスカルゴっていうのはかたつむりでそんなの食べれるのかと思っていました。でも、せっかくフランスに来たのだし食文化も学びたかったため腹をくくって食べる覚悟をしました。いざエスカルゴが来ると少し失礼な発言になりますが見た目がグロく少し精神が揺らぎましたがいざ食べるとソースとうまくマッチされていておいしかったです。食べ物は見た目で決めてはいけないなと思いました。

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次に旅の目的2つ目のオルセ-美術館について1900年のパリ万国博覧会のために建設されたオルセ-駅の駅兼ホテルという感じが残っていて綺麗だった。僕が見てみたかった絵は 「ミレ-の 落穂拾い」「マネの 笛を吹く少年」 実際に生で見ることができ感動した。この美術館ではガイドさんの説明が禁止されているので自分で美術品の一つ一つの意味を考えながらめぐっていくのもまた違う焦点でとらえることができ楽しくこれで少し想像力が豊かになったのかなと思った。ル-ヴル美術館が宗教色の絵画が多かったのに比べ オルセ-美術館は日常の人間の姿や貴族に肖像画が多くあると感じた。

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4日目はランチでイギリスの伝統料理フィッシュ&チップスを食べた。噂ではイギリスのご飯はとてもまずいと聞いていたので恐る恐る食べてみたらものすごく美味しくてびっくりしました。そして僕はやっぱり噂というのは信じてはいけないなと思った。

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次にウエストミンスター寺院へ行き有名な人のお墓がありかなり神聖な場所だと思った。高いアーチ側の天井は神の偉大さを尊重していてキリストが死によって信じる者すべてに新しい命を与えられたことを思い起こしていると現地のパンフレットに書いてありその事を信じている信仰者を生でみて宗教は大切にしていったほうがいいのかと思った。

そしてこの旅の目的の最後の大英博物館へ行った。この大英博物館で僕が見たかったのはロゼッタストーンとエジプト部門だった。ロゼッタストーンはとても価値のあるもので世界史の教科書にのっていて興味がとってもあった。実際に生で見てこの石のおかげでヒエログラフという文字を読めるようになったというのはすごいことだと思った。エジプト部門ではミイラコーナがとても充実してあって本物のミイラを見たら体がゾクッとなった。このミイラが3000年前に生きていたと思うとすごい神秘を感じた。また時計のコーナーで時計がどのようにしてできていったのかという歴史をかんじ一つ一つに魅力を感じた
6日目にワーナー・ブラザース・スタジオツアーに行った。僕はもともとハリーポッターという映画が好きでこの映画がどのようにしてできているのか出てくる魔法道具はどのように作られているのかという事にとても興味があり、この映画の中に入ってみるという感覚を感じることができるスタジオツアーに行けて作られていった行程を知ることができ、とてもためになった。そして、ここはハリーポッターシリーズを知っていないとつまらないという事が先生を通じてわかったので予習は大切だと思った。

 3 ・何を感じ学んだか ・今後の自分にどのように生かすのか

・ 食文化
まずエスカルゴで食べ物は見た目で判断してはいけないのだと感じ今まで見た目で食べるのを拒否していたのでもこれからは食べてみようと思った。また、イギリスの食事で噂を信じてはいけないのだと思った。百聞は一見に如かずということでこれからは自分で体験していったことを信じていこうと感じた。また、食事のマナーの面ではイギリス・フランスは少し厳しいのだと感じた。そして、あらためて日本のマナーの楽さと料理のおいしさに気がつくことができ、これからは日本料理を食べるときは毎回感謝しながら食べていこうと思った。

・ 文化
実際に体験しないと学ぶことができないヨーロッパの文化を学ぶことができ、時にはカルチャーショックを受けた事もあったけど日本の文化と海外の文化の違いを考えられるよい機会になったと思った。 また、海外の文化を通じて日本の店員のてきぱきさや交通機関が来る時間の正確さ信号無視をあまりやらないところやスリがあまりいないところなどで日本の文化のよさに改めて気がつくことができた。これからは、日本の文化に誇りをもって過ごしていきたい。

・ 美術館・博物館
昔の写真もなかった時代の美術品を見ることによってその時代に入り込めて想像力が膨らむことができたと思った。そして、美術品を見てその時代の政治や宗教や革命などの時代背景をみにかんじることができた。これから、日本の美術品も見に行き歴史を感じてみたいと思った。

・ 言語
僕がこの海外研修で思ったことは、言葉が通じることの難しさです。今まで中学校から英語を習ってきて外国人とどれくらい話すことが出来るのかわくわくしていたのだけど実際に話してみて頼んだものとちがうものがでてきたり、あまり通じてないのかと思った。でも、日本語ではなく外国語で話すことの楽しさを味わうことができた。また、事前学習会でフランス語を学んでいたから外国語で話すこともでき事前学習会をしてよかったと思った。外国人と会話することができ、これからは話す英語も勉強していきたいと思った。

・ワーナーブラザース・スタジオツアー
これを行ったことによって建築に興味を持った。僕は文系に行ってしまったので建築のほうには進むことができなく残念だが将来、それを仕事にするのは難しいかもしれないけど趣味にして小物を自分で作ってみたい。それと、映画作成の技術をみてものすごく感動したし、いかに映画を作るのは難しいことだと改めて実感した。 そして、すごく興味をもったので映画をつくる機会というのはないかもしれないけど今回、見たことを生かしながらプレゼンや結婚式などで動画をつくるときに積極的に参加しようと思った。

4 まとめ

僕は、成績もあまりよくなく、でもこのヨーロッパに行けるというチャンスを知り一年生のころから応募しようと決めていたので後悔したくないと思いだめもとで応募したら当選して正直最初はびっくりしました。そして、これは大きく成長できるチャンスをつかんだと思い瑞陵生の代表としてしっかり成長しなければいけないと思いました。そして、瑞陵高校のために寄付してくださった熊澤様や池田理事長さんや日比野先生やPTAの方々、近畿日本ツーリストの加藤さんや有馬さんや校長先生、家族、事前学習でお世話になった教員方などこの企画に携わったすべての人に感謝の気持ちをもってこの海外研修を1日1日大切にできたと思う。出発式で日比野先生のお話を聞きこの瑞陵一般財団法人を作るのも相当な苦労をしているなだと伝わってきた。なので、僕たちはこのような思いを無駄にしないような立派な大人になれるようにこれからも瑞陵生という誇りを持ち、生きていかなければならないと思った。また、今回残念ながら当選できなかった人や未来の瑞陵生は、このような機会はほかの高校ではないと思うので是非応募してこのチャンスをものにし大きく成長してください。そして、この海外研修に参加した先輩としてのアドバイスは絶対に【後悔はするな!】ということです。僕が当選できたので成績がそんなによくなくても海外研修で成長したいという意欲があればだれでも可能性はあります。だから積極的に参加してください。 最後に、この海外研修で日常生活では絶対に味わうことができない貴重な時間を過ごすことができ、行ってよかったと思いました。

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