EU2014報告集4

 第2回海外学習の個人別レポート  1年 S.N さん

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
1年 U.Tさん  W.Rさん  T.Nさん  S.Nさん  T.Hさん  T.Yさん   Homeへ
2年 I.Yさん  N.Mさん  I.Kさん  Y.Tさん  S.Kさん  K.Sさん

研修旅行を終えて

はじめに

わたしがこの研修旅行に申し込んだのは日本にはない美術品などの本物を現地で見てその空気感や雰囲気を感じたいという思いがあったからです。また初めていく外国という自分の知らない地に行くことで新たな自分が見つけることができるかもしれないと思ったからです。自分が行かせていただけるならば自分が現地で体験したことやいって感じた日本の良さなどをみんなに伝えたいと思いました。

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感じたこと、学んだこと

まず私が一番体験したかったミュージカル。私はもともとミュージカルが好きでぜひ海外のミュージカルを見てみたいと思っていました。私たちがみたのはマンマ・ミーア!です。もちろんすべて英語なので詳しい意味は分かりませんでしたが、最後にはスタンディングオベーションとなり英語がわからなくても踊ったりメロディーを口ずさんだりたくさん楽しむことができました。ただ私たちが笑うところと現地の人が笑うところが違っていて日本人とは笑いのツボが少しずれているところから笑いにも文化があるのだと思いました。

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ロンドンといえばロンドンバス!とおもっている方は多いと思います。

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私も少なからずその1人でした。ロンドンでは絶対乗りたいと思いやっと乗れた初めてのロンドンバスでは念願の2階部分の最前列に乗ることができました!バスの運転席に座っているような感覚でバスの前を通る歩行者がひかれてしまうのではないのかと思うとドキドキハラハラしてスリル満点でした。ぜひロンドンに行った際はダブルデッカーに!

フォートナム&メイソンでのアフタヌーンティー

イギリスでは日本にもある紅茶専門店のブランド、フォートナム&メイソンでアフタヌーンティーをいただきました。紅茶は日本ではペットボトルのものを飲むくらいでこんなものだと思っていましたが本場イギリスの本格的な紅茶を飲み、いい香りとおいしさに圧倒されてしまいました。

そして今回のメインテーマ、ルーブル美術館、オルセー美術館、大英博物館の見学です。

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まずパリ、ロンドンの美術館、博物館に行って驚いたことがたくさんあります。まず驚いたのは作品までの距離です。日本では美術館によりますが世界的に有名な絵画ともなると手の届かないくらいの遠くから見ることしかできません。しかしわたしが行ったルーブル美術館、オルセー美術館では美術にあまり興味のないわたしでも目にしたことがあるような有名な絵画が細部まではっきりと見えるくらい、手で触れるくらいの距離で鑑賞することができました。

レオナルドダヴィンチの「岩窟の聖母」
ルノワールの「読書する二人の少女」

これはレオナルドダヴィンチが描いた岩窟の聖母やルノワールが描いた読書する二人の少女です。

ロゼッタストーン
モナリザ

また大英博物館でロゼッタストーンもみることができました。
ルーブル美術館のモナリザはガラスのケースに収められていましたが日本にきたなら何時間も並ばないといけないところ並ぶことなく目にすることができ、写真まで撮ることができました。
また学生はほとんどの美術館は無料で入ることができ、美術に対する教育の意識が強いと思いました。わたしには幼稚園から小学生くらいの私たちよりもっと小さな子供が絵画の前に座り先生の話を聞く真剣な目がとても強く印象に残っています。日本の同じくらいの年の子供には見られない光景だと思いました。

スリに注意の看板

しかし一方、パリでは治安の悪さを強く感じました。エッフェル塔付近やルーブル美術館などの観光地にはスリを行うジプシーと呼ばれる民族などがたくさんいるそうで常に貴重品を身につけ、カバンをおさえておかなければならないのが大変でした。またエッフェル塔の置物やキーホルダーを押し売りのように売って来たりもしました。美術館にはこのような標識も多くありスリに気を付けるようにといった内容の館内放送もかかっていました。

Attention aux pickpockets(スリに用心せよ)の文字→
海外の人はとても優しく、中国語で話しかけられることも多々ありましたが・・・日本語で挨拶をしてもらえたり、目があえば微笑みあったり・・・そんなやり取りの中、飛行機で後ろの座席に座っていたフィンランドの方と仲良くなったり、セーヌ川ナイトクルーズで席が近かった同じ世代の男の子と仲良くなったり、イギリス観光に来ていたロシアの女の子と写真を撮ったり現地以外の人も含め、たくさんの友達ができました。

最後に

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 今思えばこの旅での1週間は、自分が思う1番短く感じた1週間でした。海外の方と交流する中で自分は日本語とは違う言語でも知らない人に積極的に話しかけたりできていることに自分自身も驚きました。英語は好きですが得意なほうではないので会話はぐちゃぐちゃだったかもしれません。しかしとても楽しく、別れた後は自分の中で小さな達成感を感じていました。なにもかも初めての体験ばかりで食事のエスカルゴやフィッシュアンドチップスなどもこの旅がなければおそらく食べることがなかったものだと思います。

日本に帰国してまずもう荷物を抱えなくてもいいんだという解放感と周りの人が皆日本語をしゃべっているという安心感を感じました。帰ってきてどうしても日本食が食べたくなり帰国後の初めての食事、寿司を食べ、自分がいつも日本食を食べることができる、当たり前だと思っていたこの環境に改めて感謝できました。
まだ高校生だけど、高校生の今だからこそ思うことがあると思います。英語が苦手なら克服するいいチャンスだと思うし、人付き合いが苦手ならあえて知っている人が誰もいない地に行くことで新たな発見があるかもしれません。私はこの研修に行かせてもらい物事の考え方が大きく変わりました。だからこそ次回からの研修に少しでも興味がある人はぜひ応募してほしいと心の底から思いました。
もし機会があれば今回行ったイギリス、フランスなどのヨーロッパだけではなく世界各地に行ってみたいです。その際は今回と同じようにその国の文化・マナーをきちんと勉強したうえで訪れ、最大限の自分を出せるようにしたいです。今そのために世界史や地理を学ぶことも小さいけれど自分にできることなので頑張っていきたいです。
本来なら不安でたくさんのはずの初めての旅をこんなにも楽しく過ごせたのは私たちの安全を第一に考えて引率してくださった三輪先生、現地での見どころなど気づかないところまで楽しく教えてくださったガイドの方、事前学習会から参加していただき現地ではたくさんの迷惑をかけてしまいましたが普段の会話などもとても楽しくさせていただいた添乗員の有馬さん。この方たちのおかけだと思っています。事前学習会において英仏語講座や世界史講座、ミュージカルのための英語講座を開いてくださった先生をはじめとした瑞陵高校の先生方、この年でこんなにも素晴らしい体験のできる機会を提供してくださった財団関係者の方々などここには書ききれないくらいの方々のおかげでわたしはもう二度とできない貴重な体験ができました!1週間一緒に過ごした11人の先輩や友達は最初はよそよそしかったけど最後には打ち解けあうことができてよかったです。そして空港まで送り迎えにきてくれ、毎日かかさず連絡をくれた父、母、兄にとても感謝しています。ありがとう!!