IT2018報告集_団体1

 第6回海外学習の研究レポート 2年AZSさん & 1年HKSさん 

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ルネサンスについて

初めに

ルネサンスはイタリアから始まったので、きっとイタリアにルネサンスの文化を感じさせる絵画や建物があるに違いないとルネサンスについて学習した僕たちは期待に胸を弾ませてイタリアに向かいました。

絵画を見て

ルネサンス三大巨匠といえば.ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロです。今回の研修では彼ら三人の代表作を見てきたわけですがどの作品も大きくて、中には何年も時間がかかって書かれた絵があるそうで圧倒されました。

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サンタ・マリア・デッレ・グラツイエ教会
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある場所です。この絵に登場するユダのモデルは様々な説がありますが、添乗員さんの話によるとこの教会の副院長さんです。実はこの副院長、ダヴィンチが最後の晩餐の絵を描いている途中に別のことをダヴィンチがしたことに対し腹を立て、この行為にダヴィンチが逆恨みしたらしいです。また、この教会の北の方向にこの絵が飾っており、差し込む日光の影響で、遠近法と明暗法の相乗効果でこの絵をよく見せているそうです。

 

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南側の壁には左側にみられる壁画が描かれておりました。15分という短い時間の中でこの2つ作品を鑑賞することはもったいなくてもうちょっと見たかった気もしましたが、一生心の中にとどめていたいと思いました。

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ブレラ美術館
チケットにみられるようにここの美術館の目玉は「接吻」。この絵は3枚かかれておりこの作者の年齢は68歳ですが、すごく情熱的なおじいちゃんだと思いました。

 

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ウフィツィ美術館
やったー。フィレンツェにやってきました。ルネサンス美術を開花させたボッティチェリによる「ヴィーナスの誕生」という絵を見てきました。この絵はほかの絵画と違ってガラス板で厳重に保護されていました。色彩が美しくとても綺麗だと思いました。

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展示されていた作品はラファエロによる「ヒワの聖母」という絵です。この絵は2008年から10年がかりで修復された絵で新しさを感じました。この絵は先ほどの絵のようにガラス板で保護されているわけではありませんでしたが、この絵もこの美術館の目玉です。ほかにも、ダヴィンチの「受胎告知」の絵があったりと、非常に充実した時間を過ごすことができ、美術の教科書で見たことのないような作品 「本物」を生で自分の目で見ることができて良かったです。

 

サン・マルコ美術館

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サン・マルコ美術館に来てわかったことは右の写真の絵を見ればわかると思いますがこの絵の名前は「最後の晩餐」。同じ、名前の絵があったとは知りませんでした。しかも「最後の晩餐」の絵なんてダヴィンチしかかいていないと思っていたからとても、驚きました。ちなみに、この絵にはユダのすぐそばに猫がみられると思いますがルネサンス時代にみられる絵画の特徴は猫が裏切りを表して犬が忠実を表しているそうです。ユダのすぐ近くに置くことによって、ユダの印象を下げているんだなと思いました。

アカデミア美術館

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アカデミア美術館にはダビデ像がありました。ミケランジェロの丘にはレプリカがあり、シニョーリア広場にもレプリカがあって早く本物を見たいと思っていましたがやっと見ることができてとてもうれしかったです。

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また、ミケランジェロのほかにもメディチ家の家紋が入ったヴァイオイン 通称ストラディバリウス も展示されていました。昔に読んだ本の中に偶然この楽器が出てきたので本物を見られてとてもよかったです。収蔵日品の量と質ともにイタリアで最高といわれている美術館に行けてうれしかったです。特にダビデ像の前はたくさんの人だかりができていて高さ6メートルの像は見られましたが、なかなか最前線まで行くことができず姿を邪魔なしで見ることができませんでした。それでも目の中のハートを見たり、様々な角度から見られたりとよかったです。

 

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国立考古学博物館
博物館は時間の都合上とても急ぎ足になってしまいました。博物館なので、今までに見たような絵画はほとんど見ることができず、なので、博物館らしい「昔の~」とかいう展示物がたくさんありました。左の写真にみられるのは「ファルネーゼのヘラクラス」という名前の彫刻作品です。体の細部にわたってとても丁寧に表現されており、実は、この彫刻の左足は、今は本物が展示されていますが、昔はほかの彫刻家が作った足が展示されていました。その足がとても素晴らしかったらしく近くに展示されていました。

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国立カポディモンテ美術館
この美術館も国立考古学博物館と同様ファルネネーゼコレクションが展示されていました。僕たちが行った美術館は町中にありましたが、見ての通り国立カポディモンテ美術館は周りを緑で囲まれており、違った雰囲気が漂っていました。ここも時間の関係で全部をじっくりとみることができませんでした。やはり、展示数もおおく中でもちょっと暗い感じの作品を多く展示してありました。というのも展示室全体が暗かったです。暗い絵ですのでウフィツィ美術館とは全く対照的でとても良い勉強ができました。

バチカン美術館

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ここの目玉はラファエロの「アテナイの学堂」という絵です。この絵はラファエロの間に展示されており今まで以上に人が多かったです。あまりにも混雑していたのでこの絵をすべて写真で納めることができませんでした。ラファエロはよく自分の作品に自画像を描くらしくこの絵にも描いてありました。この絵も大きくて圧倒されていました。ラファエロの作品はバチカン美術館にたくさん展示されていました。

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システィーナ礼拝堂
システィーナ礼拝堂にある最後の審判の絵は撮影禁止でなおかつ会話も禁止でした。ミケランジェロは最後の審判をかいただけでなく、その上の天井にある絵までもかいていました。ミケランジェロはどのように天井やとても高いところに絵を描いたのだろうと思いました。ここで、高いというワードを出しましたが本当に大きくて、でかくて、高くて、声も出ないほど圧倒されました。絵に出てくる1人1人もきれいに表現されていて事前学習していたよりももっとすごかったです。

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その他にもミケランジェロによるピエタ像が展示されていました。ミケランジェロは生涯4つのピエタ像を作ったそうで僕たちもスフォルツエコ城で製作途中のミケランジェロのピエタ像を見てきましたが全く異なっていて、やはり前者の最後の晩餐のように美術はたくさんのヴァリエーションがあるということを理解しました。

 

最後に(絵画編)
今回イタリアに行く前にしっかりと事前学習をしておいてよかったと思いました。事前学習をすることによってより、見聞を広げることができました。それでも、やはり、気づいたことは映像で見るものと生で見るものは全く違うということ。最後の審判もあんなに大きいとは思っていなかったし最後の晩餐が意外といたんでいることだってしらなかった。だから、生で見ることの重要性を感じました。

建物を見て

ルネサンス時代の建物といわれると特徴があるわけですが、イタリアには似たような建物が多く、どれがルネサンス時代の建物か見分けるのが困難でした。

ヴェッキオ宮殿
左の写真にみられるのがヴェッキオ宮殿です。

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シニョーリオ広場に面していている宮殿で、14世紀に完成した当初はフィレンツェ共和国の庁舎として利用されており、現在ではフィレンツェ市庁舎として利用されています。僕たちは実際にヴェッキオ宮殿の中には入っていませんが、近年ダヴィンチの幻の一作といわれている「アンギアーリの戦い」という壁画が大広間の裏側に隠されていたことがわかり話題となりました。名古屋市博物館で「アンギアーリの戦い展」をやっていて見に行った人もいる中で中に入れなくて残念でした。

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ウフィツィ美術館
ウフィツィ美術館はルネサンス絵画が多く所蔵されていることで有名な美術館です。近代的な様式の美術館としてはヨーロッパ最古の美術館だとされていて、もちろん今回見学した美術館の中でも最古で最大な美術館です。1580年に完成した当初は、ここもまた政庁舎として使用されていました。その後、メディチ家のコレクションを保管するために最上階が改装されたのが美術館としてのルーツです。やがてメディチ家が断絶した後も美術館は保管され続け、一般公開されるようになって現在へ至ります。ウフィツィ美術館のすぐそばにあるヴェッキオ橋は今でこそ、宝石店が立ち並ぶ観光名所になっていますが、昔は違って治安が悪く、そのためメディチ家が宝石店を並べてよくしたそうです。それほど、メディチ家は権力があってすごかったと気づかされました。見学したときはヨーロッパ最古ということを知らずに行きましたので最も古くて歴史があるとは感じませんでした。ただ、展示数は圧巻でした。廊下の壁には自画像が飾ってあったし、端には彫刻が、そして部屋の中には数々の絵が展示されていました。また、ウフィツィ美術館は建物だけでなく、天井の絵画や屋上、廊下の窓からはドウオモやヴェッキオ宮殿、ヴェッキオ橋などが見えてとてもきれいでした。

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サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

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最後にフィレンツェに見た建物がこのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。この教会は14世紀に建築されたゴシック様式のカトリック教会です。黒と白の大理石がはめ込まれた外壁がとても印象的でした。この大理石という言葉で思いましたが彫刻も大理石で作られていたり、建物の壁や床も大理石で作られていたりとルネサンス時代の人は大理石を多く利用されていました。そんな大理石にも色があって、今、黒と白という色が出てきましたが、白色の大理石は黒よりも固くなくありません。そのせいでしょうか、ミラノにあるドウオモの床もカラフルな大理石で作られていましたが、床の上を歩く時の摩擦によって白が削られて、その他が白ほど削られていないので多少地面に凸凹感がありました。
本題に戻して、実はこの教会以上に名物となっているのは教会内にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局です。僕たちもいくことができました。800年以上の伝統をもつこの薬局の製品は、今も品質の高さが有名で、石鹸やスキンケア用品だけでなく、紅茶やサプリメント、香水も売っていました。そして、なりより、驚いたのが教会の内装です。とても薬局だとは思えない教会や豪華な内装の邸宅のようで、数世紀にわたるヨーロッパの歴史と文化の重みも感じました。

サンピエトロ大聖堂

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バチカン市国の中にあるサンピエトロ大聖堂は世界最大級の教会堂建築です。ルネサンス時代を通じ、ローマ教皇にふさわしい巨大教会堂として再建され、当時の第一級の芸術家たちがその造営に携わりました。その巨大さ、荘厳さ、内部装飾の豪華さを含め、聖堂の中の聖堂と呼ぶにふさわしい威容を誇っています。内部の教会の先のステンドグラスまでもがとても大きく「流石、世界最大級だな」と感動しました。

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ヴェッキオ橋
ヴェッキオ橋または、イタリアのフィレンツェを流れるアルノ川に架かる橋。イタリア語で「古い橋」の名が示すとおり、フィレンツェ最古の橋であり、先の大戦を生き延びたフィレンツェ唯一の橋です。河川の氾濫などで何度か建て直されており、現在の橋は1345年に再建されたもの。橋の上に宝飾店が建ち並んでいることで知られています。ヴェザーリの回廊といわれている廊下が、宝石店の上の三階にあります。ここからみられる夕焼けが絶景で、多くの観光客が訪れています。アルノ川を背後に写真を撮っている人もいてそれと宝石店の影響でにぎわっていました。

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ミラノ ドウオモ
完成までに約600年の月日をかけた建物です。外観は見ての通り真っ白でした。空に突き刺す135本の尖塔のうち、尖塔の一番高いところで黄金に輝くマリア像が立っています。やはりミラノのドウオモの一番有名なのは内部にあるステンドグラスです。内部にあるステンドグラスもすべて同じ時代に作られたのではなくて、違う時代に作られているので見どころ満載でした。ステンドグラスに書かれているのは、新約聖書、旧約聖書、黙示禄の物語です。またステンドグラスは下から上へ物語が続いています。全部で55枚ものステンドグラスによる物語があったわけでしたがもちろん全部を見て解説してもらう時間がありませんでしたのでそのうちに1つの「受胎告知」の物語を解説してもらいました。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

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15世紀に完成したカトリックの教会で、フィレンツェのシンボルとなっている建物です。実際に見てみると、写真以上に迫力がありました。
着工から完成までに140年の月日をかけたことからゴシック建築とルネサンス建築の様式がそれぞれ入りまじっており、フィレンツェ歴史地区の文化を横断する存在です。特に、石造りのドームは世界最大の大きさとなっています。ちなみにドーム構法が完成した時代がルネサンス時代でした。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は3つの建物からできていて大聖堂(ドウオモ)のほかにサン・ジョバンニ洗礼堂とジョットの鐘楼があります。どれも美しい建物で、三位一体となって大聖堂の荘厳な空気が作られていました。

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最後に(建物編)
建物を見て気づいたことは、絵画に比べて事前学習が少ないことでした。そのせいでしょうか、見る建物すべてが新しくて、迫力がありました。日本の校倉造りや寝殿造りとは全然違っていて、大きさも完成日数も違っていてすべてが新鮮でした。ただ、もう少し勉強していたら、感じることがもっとたくさんあったと思うので残念でした。