IT2018報告集_団体2

 第6回海外学習の研究レポート 2年MRKさん

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伝統と流行の都市ミラノ

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ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガレリア
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世はイタリア王国初代国王のことです。また、ガレリアとは画廊という意味です。1861年にデザインされ1865年着工、1877年に完成されました。
スカラ座とドゥオモ広場をつなぐショッピング通りで平日の午前でも人であふれていました。天井はガラス張りになっており異国情緒あふれる通りでした。東京ディズニーランドのワールドバザールはこのガレリアをモデルにつくられています。

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牡牛のモザイク画
通りに中には4つのモザイク画があります。その中でも牡牛のモザイク画にかかとをのせて一回転すると、幸運が訪れるという言い伝えがあり、牡牛のモザイク画には常に人が絶えません。観光客だけではなく通勤中の地元の人たちも気軽に行っているそうです。

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ミラノのドゥオモ

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ミラノの象徴ドゥオモ。 正式名称を「サンタ・マリア・ナシェンテ教会」と言い、「生まれつつある聖母のための教会」という意味です。

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1386年着工1965年に完成されました。ガレリアを抜けるとドゥオモが目に飛び込んできます。その壮大さに圧倒されました。事前学習で調べてあり外観も見慣れたと思っていましたが、生で見たときの迫力はすごかったです。遠くから見たときはその大きさに感動しました。

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そして近くで見ると遠くからは見えない細かな彫刻が何百と存在することがわかります。聖人の顔や聖書の内容が細かく外装に彫られており、そのことにも感動しました。

ステンドグラス

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窓はほぼステンドグラスで聖書の内容が描かれています。窓によってステンドグラスの製法が異なり、窓によって評価が異なっています。上下に長い長方形を重ねた細長いステンドグラスは、季節ごとに内容が変わります。差し込んだ光で照らし出されたステンドグラスは大変美しかったです。

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大理石の床
床は全て大理石でできています。模様がとてもかわいくて、何百年も前にできたとは思えないくらいです。白い大理石が一番柔らかく、歩いてみるとわかるのですが、少しだけへこんでいます。

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日時計
ドゥオモ内部には日時計があり、屋根に一点だけ小さな穴が開いています。そのまま視線を落とすと、さまざまな星座の名称が直線の上に書かれています。

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正面から見た祭壇→

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←聖水が入れられる器

 

 

スフォルツァ城

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イタリア・ミラノにある城塞で現在では美術館としても一部公開されています。1360年着工1499年に完成されました。1450年にはミラノ公爵のフランチェスコ・スフォルツァがヴィスコンティ家の居城を改築して城塞としました。

内部にはミケランジェロの最後の作品「ロンダニーニのピエタ」が展示されています。また、「アッセの間」の天井にはレオナルド・ダ・ヴィンチが未完成の壁画を残していますが、現在は修復中で完全には観ることはできませんでした。

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半分は城塞、半分は居城となっているスフォルツァ城その違いは外から見ても一目瞭然でおもしろかったです。

スフォルツァ家の紋章→

←敵を撃退しやすいように城塞化された穴(銃眼)

 

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「ロンダニーニのピエタ」(作:ミケランジェロ)
ミケランジェロ生涯最後の作品でミケランジェロが88歳の時に制作されました。作品名の由来はロンダニーニ=ローマの屋敷の名称でスフォルツァ城に設置される以前はこの屋敷の中庭に置かれていました。
ピエタとは哀れみ・慈悲の意味で聖母子像のうち、死んで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアの彫刻や絵のことを指します。ピエタ像では「サン・ピエトロのピエタ」が大変有名です。先のピエタ像はキリストを横抱きにし抱えています。しかし「ロンダニーニのピエタ」では聖母マリアがキリストに覆いかぶさっているように見えます。この作品は未完成で正面と右側に聖母マリアの顔が存在します。