第7回海外学習のレポート 2年 YDK さんのレポート
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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学の旅8日間
はじめに
私はこの研修旅行に行くにあたって、博物館・美術館を巡ることとは別に、やりたいことが2つありました。それは、アメリカの美味しいものをたくさん食べることと、現地の方と英語で会話することです。私は将来、食に携わる仕事に就きたいと思っているので、瑞陵高校の食物科に通っています。なので、アメリカの食文化を現地に行って肌で触れたいと思いました。
そして実際アメリカに行って感じたことは、全体的にシンプルで味が濃く、量が多いということです。そして会話の方は、正直たくさんはできませんでした。なぜなら、現地の方が話す英語はとても速く、発音もよく聞くものと少し違ったりして聞き取ることが難しかったからです。また注文するときも、単語を言えば頼むことができるからです。でもアメリカでは、お店に入ると「How are you?」と聞かれたりして、少し緊張しました。しかし8日間で、英語で話しかけられることに対する緊張もだんだんと無くなっていきました。
博物館や美術館では、映画や教科書で出てきたものの実物を近くで見ることができ、とても貴重な経験ができたと思います。また、建物はどれもとても大きく、大迫力でした。見るもの全てが新鮮で、素敵でした。この事業に関わった方々には、このような素晴らしい経験をさせていただけて本当に感謝しています。ありがとうございました。
*初日*
正直、当日までアメリカに行く実感が湧かずにいました。しかし出発式で財団の方や教頭先生、名古屋駅では校長先生から励ましのお言葉をいただき、成田空港に着くと、少しずつ実感が湧いてきました。そして、荷物検査などをすませると、胸の中は今から始まるアメリカの旅への期待でいっぱいになりました。これは、搭乗口で撮った写真です。
ワシントン行きの飛行機が離陸すると、窓からは綺麗な景色が望めました。機内食は、パスタと焼きそばが出ました。どちらも温かくて味も美味しかったです。12時間と長いフライトだったので、好きな映画を観ることが出来て嬉しかったです。また、少し体は痛くなりましたが十分に睡眠も取れたので良かったです。ただ、機内は冷房がよく効いていて、ブランケットがあっても寒かったです。
長いフライトを終え、ついにワシントンダレス国際空港に着きました。入国審査では、指紋や写真撮影があり、日本よりも厳しかったです。英語で質問をされ緊張しましたが、無事通ることができ、みんなと合流した時はホッとしました。しかし添乗員の牧瀬さんが引っかかってしまい、連絡も取れずとても心配でした。しかし後から聞くと、度々アメリカに入国していたため止められてしまい別室に移動させられてしまっていたようです。それだけアメリカの入国審査は厳しいのだなと思いました。
そこからバスでホテルに向かいました。レストランでは、ステーキを食べました。プレートには大きなお肉が4枚のっていて、初日からアメリカらしいなあと思いました。デザートのNYチーズケーキは、日本の濃厚チーズケーキよりもずっと濃厚で、甘くて美味しかったです。また、ストローは紙製でした。近年プラスチック製のストローによる環境汚染が問題になっていますが、それにいち早く対応していてさすがアメリカだなぁと感じました。
ロビーの売店に寄ってみると、色とりどりのお菓子や飲み物が並んでいて、ワクワクしました。私は飲み物とお菓子を買いましたが、高かったです。ホテルの部屋は広く、とても快適に過ごせました。時差ボケもなく、朝までぐっすりと眠ることができ良かったです。
*2日目*
朝食は、ホテルのバイキングでした。種類が豊富で、ついつい食べ過ぎてしまいました。特に美味しかったのは、スクランブルエッグでした。リンゴが丸ごと置いてあって、アメリカっぽいなあと感じました。
バスに乗って、ペンタゴンや硫黄島記念像などを窓から見ることができました。どの建物も大きく、迫力がありました。最初にアーリントン国立墓地に訪れました。芝生には規則正しく白い墓石が果てしなく並んでいて、その風景は圧巻でした。
しかし墓石ひとつひとつの下に戦死者が土葬されていると聞き、急に死を身近に感じました。また、数え切れないほどの人が戦争によって亡くなったのだと実感しました。それと同時に、戦争が二度と起きないような世の中になるといいなと思いました。
次に、5ドル紙幣のモデルにもなっているリンカーン記念堂に行きました。この柱の数は36本で、リンカーンが暗殺された時の州の数だそうです。中には巨大なリンカーン像が座っていて、迫力がありました。この他にも、ホワイトハウス、国会議事堂を見学しました。どれも大規模で迫力がありました。
道路には、このようなホットドッグや服の屋台があちこちにありました。匂いにつられて、ついつい買いたくなりました。
お昼は、ユニオン駅に行き、フードコートでの自由食でした。日本にはないハーゲンダッツのお店があったので、注文しました。小銭を使おうと思っていましたが、レジになって焦り結局お札で払ってしまいました。コーンがカラフルなチョコで飾られていて可愛かったです。味はコーヒーにしました。苦味がしっかりと感じられて美味しかったです。ただ、やはり日本と比べると甘いなと感じました。
午後はスミソニアン博物館軍のひとつである航空宇宙博物館別館(ウドバー・ハジー・センター)に行きました。上を見ると航空機が何機も展示されていて、本当に空を飛んでいるようでした。本物のエノラ・ゲイを見たときは、とても大きく銀色の機体がかっこいいなと思いましたが、これが日本に原爆を落としたと考えるとなんとも言えない複雑な気持ちになりました。実際に宇宙に行ったスペースシャトルも展示してありました。自由行動の時間は、宇宙空間のVR体験をしました。実際に宇宙に行った感覚になり少し怖かったです。
夕食はイタリアンでした。店内の壁にはレトロな写真がたくさん飾られていて、異空間に来たようでした。これはチキンカツにトマトソースとチーズがかかっている料理です。チーズがたっぷりとかかっていて美味しかったです。デザートは、たまたま2日間同じでNYチーズケーキでした。1日目よりは軽い食べ応えでした。アメリカではNYチーズケーキにはベリーソースが一般的のようでした。
*3日目*
3日目は、徒歩で行ける見学地に行きました。まず、スミソニアン協会に行きました。外観がとても美しく、またこの日は晴天だったのでとても綺麗に写真に残すことができました。
ワシントン記念塔です。空の青と記念塔の白の対比がとても綺麗で、合成のようでした。
午後は自然史博物館を訪れました。入ってすぐ待ち構えていたのは、巨大なアフリカ象でした。映画でしか見たことのないこの象を、まさか実際に見ることができるなんて思ってもいませんでした。迫力満点で、圧巻でした。右の写真は有名なホープダイヤモンドです。写真ではなかなか伝わらないのですが、とても眩しく輝いていました。その美しさは忘れられません。
昼食は、売店のターキーBLTラップサンドを買って食べました。水と合わせて16ドルで、高くてびっくりしました。このラップサンドは思ったよりも大きくアメリカンサイズでした。具がぎっしり詰まっていて美味しかったです。
午後は、公文書館に行きました。独立宣言、合衆国憲法、人権宣言が収められていました。素晴らしい筆跡で、とても綺麗でした。しかし傷んでしまうので写真撮影は禁止でした。
次に訪れたのはナショナルギャラリーです。本当にたくさんの絵画が展示されていて、1つ1つストーリーがあると思うと、とても興味深かったです。それぞれ解説していただきたいくらいでした。フェルメールやゴッホの有名画家の絵画をこの目で見ることができて嬉しかったです。
夜はメトロに乗りショッピングセンターに向かいました。メトロが走る地下は広くて天井が高くて、驚きました。ショッピングセンターでは、フードコートで大きなピザとコーラといういかにもアメリカらしいジャンクフードを食べました。ピザは片手では持てないほど大きく、食べるのがなんだか楽しかったです。しかし意外とペロリと食べることができました。この日はずっと歩いての移動だったので、大変疲れました。
*4日目*
ワシントンのホテルでの最後の朝食を終えた後、空港近くのトーマスジェファソン記念堂を見学しました。白い大理石で作られていて、神秘的でした。それから、ポトマック川沿いの桜並木を歩いて空港まで行きました。完全に咲いてはいなかったですが、春を感じられて気持ちよかったです。花粉もなく私としてはありがたかったです。
昼食はスターバックスの飲み物と、ベーグルを空港の中で食べました。アメリカのベーグルとスターバックスは現地で一度は経験したかったので、嬉しかったです。ベーグルのクリームチーズは自分で塗るスタイルでした。ベーグルは丁寧にトーストされていて、周りのごまとポピーシードが香ばしくて美味しかったです。スターバックスでは、店員のお兄さんがサイズを見せてくれたので、大きすぎるサイズが出てくることもなく日本と同じトールサイズを頼めました。日本にはない新作でした。
飛行機でニューヨークに到着した後バスでホテルに向かいました。ワシントンの街並みと比べ、ニューヨークはカラフルでおしゃれでした。この日の夕食はハンバーガーでした。店内はレトロでアメリカンな雰囲気でとても可愛かったです。右の写真は、みんなでせーの!でかぶりついた時の写真です。ハンバーガーは思ったより小さく大きさは日本と変わりませんでしたが、お肉が牛100%で肉の味を存分に楽しめました。キャベツ、トマトは各自で挟む形式でした。また、2日目の夕食でもそうでしたが、アメリカでは水と一緒にコーラが置いてあり驚きました。
その後は、エンパイアステートビルからニューヨークの夜景を見ました。宝石箱のようで、高さ320mから見るその景色は圧巻でした。
その後、夜のタイムズスクエアにも寄りました。ずっと行きたかったタイムズスクエアに行けて嬉しかったです。夜とは思えないくらい明るくて、騒がしくて、胸が高鳴りました。この景色や雰囲気は一生忘れません。初めてプロポーズの瞬間にも遭遇してしまいました。
*5日目*
ニューヨークでの初めての朝食は、トースト、サラダ、オムレツを選びました。卵はふわふわで美味しかったです。友達はパンケーキを頼んだら大きなものが3枚も出てきて、苦しそうでした。
自然史博物館までは、朝のセントラルパークを散歩しながら向かいました。犬を放し飼いで散歩しているのを見て、自由な国だなあと思いました。また、ランニングしている人がたくさんいたのも印象的です。意外にも健康志向な人が多いのだと気付きました。
これは不思議の国のアリス像に登って撮った私のお気に入りの写真です。
思えば、最初の頃に比べて10人の中はとても深まったと思います。みんなそれぞれ面白くて、このメンバーじゃなかったらこんなに楽しめていなかっただろうなと心から思います。この9人と行くことができて本当に良かったです。
自然史博物館では、多くの恐竜の化石を見ることができました。どれも迫力があり、昔実際にこの生物がいたのだと思うと、改めて驚きました。
午後はメトロポリタン美術館を見学しました。事前学習で私が担当したのがメトロポリタン美術館だったので、特に楽しみにしていました。日足のゴッホの絵は教科書で見るよりも絵の具でゴツゴツしていて、力強さがありました。やはり実物を見なければわからないことがあるのだと実感しました。
中央はルノワールのシャルパンティエ夫人とその子供たちという作品です。2人の娘に見えますが、実は息子です。当時は男の子に女装させるのが流行っていたそうです。このように、絵画から当時の時代背景が見えてくるのが興味深かったです。
右は私が事前学習をした中で最も見たかったマダムXです。この絵が描かれた背景のエピソードを知っていた分、普通に見るよりも楽しめました。また画像で見ても美しかったのですが、やはり実物の美しさは比べ物になりませんでした。前もって予習しておくと、知識が深まると同時に楽しみ方も変わってくるのでいいなと思いました。自由に見学する時間は何時間かありましたが、それでも見きれなかったゾーンがいくつもあったのでまたアメリカに行って見つくしたいと思いました。
それからタイムワーナーセンターで自由に買い物をすることができました。
*6日目*
朝食はカッテージチーズのヨーグルトとトーストにしました。ところがフルーツが甘くなく少し残念でした。また、アメリカに来てから初めてのホットチョコレートを飲みました。甘すぎなく、日本のココアと似ていて美味しかったです。
地下鉄に乗り、ウォール街を歩いてから船に乗ってリバティ島に向かいました。自由の女神が近づくにつれ、期待が高まりました。この海外研修に行くことが決まるまで、本物の自由の女神を見ることができるなんて思っていませんでした。自由の女神を見たとき、アメリカに行かせていただいたことの喜びやありがたみを感じました。思っていたよりも実物はずっとずっと大きく、その大きさには驚きました。
午後はニューヨーク近代美術館(MoMA)に訪れました。なかなか考えても意味がわからないものが数多くありました。しかし意味こそわかりませんでしたが何となく好きな作品はいくつかありました。
夕食はババガンプシュリンプというところで人生初のフィッシュ&チップスを食べました。窓からはタイムズスクエアを見ることができました。このお店は映画をモチーフにしているそうで、店内では映画に関するクイズ大会が開かれていました。そのようなお客さんを楽しませる工夫も参考になりました。
フィッシュ&チップスは揚げたてでホクホクで美味しかったです。タルタルソースがとても会いました。3ピースの人もいれば4ピースの人もいるというのがアメリカらしいなあと思いました。(後から不足分を出してくださいました)
その後は待ちに待ったブロードウェイでのライオン・キングの鑑賞です。最初の歌で、俳優の方が目の前で歌っていたのは本当に驚きました。そして動物が次々と出てきて一気に鳥肌が立ちました。しかしそれから休憩までは睡魔が襲ってきて記憶がありません…。もったいない事をしたなぁと後悔しています。しかし歌は本当に素晴らしかったです。
7日目の朝はデニッシュとマフィンを友達と半分こして食べました。アメリカでの最後の食事だと思うと寂しくて仕方がなかったです。ニューヨークの町並みを目に焼き付けるように眺めながら、空港に向かいました。もっとアメリカにいたいなと思いながらも、成田空港行きの飛行機に搭乗しました。初日はほとんど喋らなかった男子とも、その頃にはすっかり仲良くなっていました。私は、このままずっとアメリカの食事でもいいなと思いました。帰ってからも、アメリカに戻りたいなとばかり思っていました。それだけこの8日間はかけがえのない素晴らしい日々でした。
アメリカでは全てが新鮮で、驚いてばかりでした。そして多くのことを学ぶことができ、将来につながる発見を数多くすることができたと実感しています。このような貴重な体験をさせていただき、財団の皆様には本当に感謝しています。また、ずっとサポートしていただいた添乗員の牧瀬さん、ガイドの君代さん、織田さん、運転手さん、引率の渡邊先生にも感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてこの事業に応募するか迷っている人がいるなら、少しでも海外に興味があるのなら絶対に応募するべきだと伝えたいです。そこには自分が見たことのない景色、したことがない経験をすることができます。そこで得るものは計り知れません。ぜひ応募して、自分の可能性を広げてください。