US2019報告集_個人8

第7回海外学習のレポート 1年UNYさんのレポート

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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学の旅8日間

1. 研修参加の目的

私は研修参加者選考の時の作文でも書いたとおり、小さかった頃に海外に住んでいました。ですが小さすぎて欠片ほどの記憶も残っていなくて、海外のことは両親が話してくれたことしか知らないのがとても悔しかったです。海外に行くような旅行の企画に参加しないかというのは親からたびたび言われていましたが、全然知らないところに一人で行くというのはとても怖かったので今まで参加しようとは思わなかったのですが、今回学校の人と行くというのはとても魅力的で初めて海外に行きたいと思うことができました。このように参加を決めたのですが、目的としては小学校から英会話を習ってきたので今までやってきたことや学んだことがどれほど海外で通じるのかということを確かめるというのが最初の目的でした。でもA課題やB課題を通して薄くではあるもののアメリカについて学んでみて、自分の調べたことを確かめてもっとよく見て新たに発見したことを帰ったら調べようと思いました。その時はそれが自分の進路を決めるうえで役に立つのかどうかはわからなかったのですが、そのような目的で参加しようと思いました。

2. 何を見学して何を体験したか

(1) ウドバーハジーセンター(航空宇宙博物館別館)と航空宇宙博物館本館

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スペースシャトルディスカバリー前での全体写真。

航空宇宙博物館では誰もが一度は聞いたことのある飛行機や宇宙に関連のあるものがずらっと展示されていました。日本だとこのような博物館では小さな模型などが置いてあるくらいなのでこの時改めてアメリカのスケールの大きさにびっくりしました。
最初に目にしたスペースシャトルディスカバリー写真でもわかるようにとても大きく、白いすすのような汚れがついていました。今までここにあったスペースシャトルは本物ではあるけれども実際に宇宙に行ったものではなかったそうなのですが、その後実際に39回も宇宙へ行ったこのディスカバリーが来たそうです。本当にすごい迫力であまり宇宙関連に詳しくない私でも思わず「おぉ~!」と声に出してしまいました。この機体についている白いすすのようなものはおそらくは大気圏突破や突入の際ついたものだとガイドさんの君代さんから教えていただきました。
このウドバーハジーセンターにはマッハで速度をいうようなとても速い機体があちらこちらにあって、君代さんからそれぞれの最高時速を聞かせてもらうたびにすべてマッハでおっしゃっていたので途中からどれほど早いのかがわからなくなっていくほどでした。ディスカバリーを見せていただいた後に私がこの航空宇宙博物館で一番見たかった飛行機、日本で特攻兵器として開発された飛行機、「桜花」を見に行きました。この博物館の中にたくさんの飛行機が所狭しと並べられている中、飛行機と飛行機の間を縫うようにしてその機体は置いてありました。とても小さな機体で先が細くなっている機体はひっそりと置いてありました。「桜花」は別機体が埼玉の自衛隊基地の中にある博物館にも置いてありますが日本国内にあるとはいえ簡単に見に行くことはできないのでとても見たかったのです。
その後、エノラ・ゲイを見に行きました。銀色の機体が光っていて遠くからでもすぐにわかりました。創造よりも大きくてここまで大きなものが戦時中に空を飛び回っていたと思うと感慨深いものがありました。戦争はかなり遠い出来事だと思うかもしれないけどちょっと考えると自分の祖父母は第二次世界大戦のとき、生きていたんだと思うと身近に感じるとともにまた帰ったら色々なことを調べてみようと思いました。

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(2) メトロポリタン美術館
メトロポリタン美術館ではたくさんの美術品を鑑賞させていただきました。ニューヨークに入ってからは今度は織田さんというガイドさんに変わったんですがここでは有名な絵画の場所と解説を聞いたらすぐに自由行動に移ったので自由に好きなものを見回ることができました。昼食に行こうとして地下に行くとちょうどオランダの画家の作品を集めた特別展が行われていました。そこで軽く見て回ろうとしたら見たことがあるような作風の絵を発見してじっと見てみるとそれはフェルメールの作品でした。
見たことはないのですが妙にひきつけらっれて立ち止まりました。その絵よりも派手で目立つ絵はたくさんあったのですがその絵はとても異質なものに見えて、絵の中の少女は笑っているのに少し怖いななどと思いました。自由時間終了後に織田さんがこの特別展の解説をしてくれたのですが、この絵はダヴィンチの「モナ・リザ」と同じ手法が使われているそうです。その手法とは、どこから見ても絵の中の少女と目が合うというものでした。「モナ・リザ」にその手法が使われていることは美術の授業で聞いていたので知ってはいましたが、「モナ・リザ」なんて見たことがなかったので教科書で「へー、そうなんだー。」ぐらいにしか感じていませんでしたが、実際にその手法の絵を間近で見てこんなに怖く見えるというよりも不気味に見えるんだと感じてびっくりしました。フェルメールもなぜこの手法を用いてこの少女を描いたのかとても疑問に思いました。私は不気味に感じましたが、もしかしたらほかの人は別のように感じているかもしれない。そう思うと絵って面白いなぁと思いました。

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フェルメールの作品

 

この写真のヴァイオリンを見つけたとき最初は普通のヴァイオリンなのかな、結構古いなくらいにしか思わずに、ふと下にある説明書きのところを見たら、[Antonio
Stradivari]の文字が書かれてありました。最初、美術館は絵や彫刻があるところというイメージがあったので、マップを見て楽器もあるんだとびっくりして、でもそれは昔の柄のある楽器だけだろうと思っていたら普通にいわゆる楽器が展示してあってびっくりして、それで一番最初に目についたヴァイオリンを見たらストラディバリウスでびっくりして、本当に楽器のコーナーではびっくりしっぱなしでした。日本での下調べの際、絵や彫刻はたくさん調べたのですが楽器というのはあまり発想になかったのでもっと調べていけば、もっと学び・感じ取ることも多かっただろうになぁと少し後悔しました。
このメトロポリタン美術館の中をあの短時間で回りきることなどは不可能に近かったので事前に下調べをしたところや当日マップを見て興味を持ったところを重点的に回りました。実際に行ってみて、私たちはあの場所の本の端っこを見たに過ぎないんだろうという思いが今も残っています。また、今度は大きくなった弟とも一緒に来ることができたら、いや絶対にきてみせるぞと深く思いました。

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後から聞いた話ですが男子グループは甲冑のコーナーに行ったということを聞き、どんな雰囲気で飾られているのかだけでも見てみたかった、と強く思いました。

(3) アメリカでの食事・お買い物
アメリカでの食事は驚きの連続でした。まず初日でステーキの量の多さは覚悟していたのですがその後の味が少しいやかなり濃いチーズケーキは一口食べてあきらめかけました。

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あの量の食事を毎日食べているのかと思うと少しげんなりしましたが逆にあの食事の誘惑に耐えてスタイルをキープしている人がいるんだと考えたら素直にすごいなぁと思いました。量が多いのも気になったのですがそれ以上に気になったのが、お菓子の異常な甘さです。先ほど話題に挙げたチーズケーキもそうなのですが、一番右の写真のシリアルもすごく甘かったです。ホテルのバイキングのいてあったシリアルは大量に種類があったのですが、そのうち半分がこの写真のような色合いのパッケージになっていました。日本によくある無糖のシリアルはありませんでした。アメリカに行ってみて、日本にこれがあるといいなというものもいっぱいあったのですが、逆に日本のこれがアメリカにもあったらなというものもたくさんありました。それぞれにそれぞれの良さがあって問題もあるということも改めて感じました。

ペンタゴンショッピングモール

今回の研修旅行ではいろいろなところでお買い物をしましたが、共通していることがありました。それはレジに行くと必ず「Hello.」や「Good afternoon.」など挨拶をしてくれることです。その挨拶を返してみると店員さんは精算をしながら今度は、「How are you?」などと返してくれるのです。
最初私は店員さんがあいさつをしてくれることは知っていて返すことができましたがその後にちょっとびっくりして返すことができずおどおどしてしまいました。その次からはちゃんと返そうと思い返事をすることができましたが絶対に不自然で動揺は抜けきってなかったと思います。
でも、知らない人とではありましたが挨拶できたのはとても気分が良いものでした。日本のレジの人は精算のときに「こんにちは」なんて言ってくれないので、もしいうようになったらもっと雰囲気は明るいものになるのかなと思いました。でもそうはいっても、例えば日本でスーパーの店員さんにいちいち挨拶をするかと言われたらできないと思います。アメリカではすべての場所でそうだったので挑戦することができましたが、日本ではやれません。こういった、細かいけれども確かな違いが文化なのかなとちょっと思いました。

2. まとめ

私は今回研修で学んだことを自らの進路に生かしたいと思っています。まだ愚痴的に決まっているわけではありませんが、今回の研修で私は今まで知らなかったたくさんの職業を発見し、見てきました。自分の進路を決めるために色々調べたりすることや実際に見て、体験することがどれだけ大切で、いかに面白いことなのかということがとてもよくわかりました。さらに今回見たことや聞いたことをほかのみんなに伝えるというのは同じくらい大切なことだと思っています。
私がこの研修の存在を知ったのは学校説明会での報告会でした。その報告会を見て、私は瑞陵高校に入ったらこんな面白そうなことができるかもしれないと受験先をきめました。もちろん選抜だということはわかっていたのですが、応募しないであきらめるのはやめようと思いました。そんな私みたいに受験生向けの記念祭や学校説明会に在校生向けの始業式での報告会にはこのレポートと同じくらいの時間をかけ、全力を注いでより良いものにしていきたいと思っています。
最後に、この海外研修を企画し、補助していただいた瑞陵高校助成基金の皆様、アドバイスをたくさんしていてだいた先生方、事前の準備や費用のことで助けてくれた両親、当日実際に向こうまでついて行ってくださった渡邊智博先生、様々なことで相談させていただきました添乗員の牧瀬さん・近畿日本ツーリストの富田さん、向こうでたくさんのことを学ばせていただきましたガイドの君代さん・織田さん、すべての人にお礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。この研修での経験を通じて、これからの学校生活よりよくしていきたいと思います。