EU2014報告集2

 第2回海外学習の個人別レポート  1年 W.R さん 

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
1年 U.Tさん  W.Rさん  T.Nさん  S.Nさん  T.Hさん  T.Yさん   Homeへ
2年 I.Yさん  N.Mさん  I.Kさん  Y.Tさん  S.Kさん  K.Sさん

言語と分化の重要性

僕はこの旅行を希望するに当たり、本場の英語と街並みや料理の違いなどの 文化の違いを体験することを目標に挙げました。なので、今回はそのような視点から印象に残ったことをまとめていこうと思います。

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僕にとって今回の旅行は初めての海外旅行でした。なので、セントレアを出発する際、とても緊張していて、これから自分が海外に行っても大丈夫なのか不安でした。そんな時先輩方がやさしく話しかけてくれて、とても助かりました。



パリに到着…。





パリに到着…。



パリの街並み

パリに着いて驚いたのは日本との街並みの違いです。建物の高さがほぼ同じで、似たような建物ばっかり。地図がないと迷ってしまいそう…。日本みたいに高層ビルなどの近代的な建物はほとんどなくて、新しいものよりも古いものを尊重しているような感じでした。


路上駐車の多さ

次に驚いたのは路上駐車の多さ。

車と車の間が少ししか空いてなくて、どうやって出し入れするのか想像もつきませんでした。すると車を出している瞬間に遭遇。バンパーにあたっているのなんてお構いなく、大分強引に車を出していました。なんでも、向こうではバンパーが傷つくのは気にしないそうです。日本じゃ考えられませんね…。


エスカルゴ

フランスといえば…やっぱりフランス料理

3日目に食べたエスカルゴ。食用のカタツムリのことです。なかなかの強敵でした…。殻の中の身を頂いたり、ソースにフランスパンを浸して食べたり…。見た目とは異なり、とても美味しかったです。一度食べると癖になります。フランス料理には必ずと言っていいほどフランスパンが出るような気がします。どんな料理にも相性ピッタリです。

ユーロスターに乗ってロンドンへLet's go!


ユーロスターに乗ってロンドンへLet’s go!

ロンドンに到着



ロンドンに到着


ロンドンの街並み





ロンドンの街並みはパリと結構似ていた気がします。ただパリよりも少し近代的な建物も多く、住みやすいと感じました。

続いてイギリス料理

フィッシュ&チップス    キドニーパイ

イギリスの料理は美味しくない…。という評判を事前に聞いていたので、正直あまり期待をしていなかったのですが、食べてみると案外美味しかったです。確かに、料理は豪快で盛り付けも日本料理やフランス料理と比べると決して丁寧とは言えないと思います。しかし味は結構いけます。(個人的な感想ですが…)ただ、グリンピースの多さにはびっくりしました。日本のグリンピースよりは青臭さが少なく食べやすかったです。でも、僕みたいにグリンピースが苦手な人は覚悟を決めてから行ったほうがいいと思います。

アフタヌーンティー

イギリスの食にまつわる文化として有名なのがアフターヌーンティーです。
紅茶とともにスコーンなどの菓子を頂きます。単に飲食を楽しむだけではなく、社交の場としても用いられます。食器やマナーなどにもこだわっていて、日本の茶道に共通する部分が多いそうです。
現地の人々はポットに入った5杯程度の紅茶を楽しみながら、仲よく会話をしていました。時がゆったりと流れていて、とても心地よい時間でした。
日本人は常に時間に縛られ、効率を考えて行動しているような気がします。もっと肩の力を抜いて、リラックスをする時間があってもいいのではないかと思いました。

ロンドンの交通機関として有名なのが赤色のダブルデッカー(二階建てバス)です。

赤色のダブルデッカー(二階建てバス)

1800年代中盤にロンドンの人口が増加したため、馬車では輸送力に問題が出てきました。それを解消するために作られたのがこのダブルデッカーです。今ではロンドンのシンボルになっています。いざ乗ってみると日本じゃ考えられないくらい揺れました。でも、二階から見る景色はなかなか絶景でした。

大英博物館



今回多くの美術館や博物館に行きました。そのなかで一番印象に残っているのは大英博物館です。


ロゼッタストーン

収蔵されている約800万点の作品の中でも特にロゼッタストーンを見たときの興奮は一生忘れないと思います。長く謎だったヒエログリフ(エジプトの神聖文字)の解明に繋がり、他のヒエログリフで書かれたエジプトの書物が翻訳されるきっかけとなったロゼッタストーンは、レプリカまで展示してあって、本物はガラスのケースに入れられていました。想像していたよりも大きく、迫力がありました。
ほかにもモアイ像やルイス島のチェス駒など多くの作品があり、また来たいと思いました。

モアイ像 ルイス島のチェス駒

僕がこの旅行で一番経験したかったことはイギリスでの英語の使用です。将来国際的に製薬の分野で活躍したいと思っている僕にとって、英語の上達は必要不可欠です。そのために本場の英語を体験したいと思いました。
実際にロンドンに行ってみると、なかなか自分から英語で話しかけることができずにいました。「自分の英語が相手にうまく伝わらなかったらどうしよう」ととても不安になって積極的に行動できませんでした。でも乗務員の有馬さんが流調に英語ではなしているのを見て、「僕もあんな風になりたいな」という憧れとともに少し勇気がわきました。
初めての英語の会話は上手くは伝わらなかったですが、何回か言った後伝わった時とても達成感があり、挑戦してよかったと感じました。

マンマミーア

またミュージカルのマンマミーアでは、聞き取れない英語が多い中、たまに聞き取れる英語があってとても嬉しかったです。英語がわからなくても、歌などによってストーリーの展開はわかりやすく、いっぱい笑って楽しかったです。日本で英語の勉強をもっとして、台詞の一つ一つがわかるようになりたいと思いました。
今回の旅行を通じて英語がスキルアップしたかはわかりません。しかし、英語の重要さを身に染みて感じました。それに、外国の文化に触れてみて、僕の知っている世界の小ささを痛感しました。見えている世界だけで留まらずに、一歩進んだ世界を知ることができるように、広い視野で物事を考えていこうと思いました。
僕は将来、国際的な製薬分野の発展に貢献したいと思っています。多くの国の人々と会話でコミュニケーションをとるために、英語はなくてはならないものだと、改めて実感しました。これからの学校生活はこのことを胸に、積極的に英語の勉強をしていきたいと思います。
コミュニケーションをとるためには相手のことを知らなくてはなりません。そのために必要なのが相手の文化を知ることです。今回の旅行では様々な文化を知ることができました。この経験をもとにして、これからは特定の分野に限らず、広い分野を積極的に体験していこうと思います。また、今回行くことができなかった人やこれから高校に上がってくる中学生の人たちにも、積極的に広い分野の体験をしてほしいと思いました。

最後になりましたが、この旅行を計画してくださった財団の方々や近畿日本ツーリストの方々、事前学習会から旅行当日まで僕らのために動いてくださった有馬さんや三輪先生、現地ガイドのみなさん、僕らが安全に楽しく旅行できるようにサポートしてくださった家族、そして、この旅行に携わってくれた全ての人々に感謝の気持ちを伝えたいです。
本当にありがとうございました。