第2回海外学習の個人別レポート 2年 S.K さん
参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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■ 「パリ・フランスを訪れて…」
今回の体験は初めてのことばかりでした。家族と1週間も離れること、長時間も飛行機に乗るということ、1週間という長い旅行、外国へ行くこと、日本以外のお金を使うこと、英語以外の言葉に触れるということ、フランスやイギリスならではの食事…と数え切れません。
まず一番実感したことは、食事や生活などの習慣です。
日本からヘルシンキの間の機内食は、温かいご飯やお蕎麦もありおいしかったです。しかし、ヘルシンキからシャルルドゴールの間に出た軽食は、日本では食べたことのない味付けでいきなり食文化の違いを感じさせられました。
現地ならではのものもたくさん食べました。フランスのエスカルゴは聞いたときどんなものか不安でしたが、エスカルゴ自体は貝みたいで、最後はソースにフランスパンをつけて食べてとてもおいしかったです。
イギリスでは昼食に、どんなものか気になっていたものの一つであるフィッシュ&チップスを食べました。中は白身魚でした。サクサクしていて、おいしかったですが量がとても多かったです。
夕食に食べたステーキ&キドニーパイはビーフシチューみたいなものに、肉とレバーが入っていて少し独特な味がしました。
アフタヌーンティーは紅茶とスコーンを一緒に食べました。紅茶は4種類の味を飲み比べましたが、苦めだったり、いい香りがしたりするものがありどれも違う味がしました。スコーンはいろいろなジャムをつけて食べて、とてもおいしかったです。紅茶の飲み比べはしたことがなかったので、いい経験ができました。
またフランスで食べたクロワッサンなどのパンは本当においしかったです。やっぱり本場のものは違うなと思いました。
またデザートなどは、日本のものと比べてもとても甘かったです。また朝食のバイキングに、丸かじり用のりんごが置いてあったことは日本では見たことがないので、すごく驚きました。
海外の食事もおいしかったですが、帰るころには日本食が食べたくなりました。日本に帰ってきて、お茶、白米、味噌汁、お寿司、うどんを食べたときはホッとしました。
また人に対しての対応もまったく違い、買い物の際のお釣りを渡す動作など所々で日本の良さを実感しました。
言語は特にフランス語が不安でしたが、基本的なことだけですが少し勉強したことが聞き取れたときは、勉強していってよかったと思いました。機内や買い物などでは英語で相手と会話が出来たときは、とても嬉しかったです。相手がなんて言っているかわからないときもありましたが、ジェスチャーで教えてくれたりしてとても優しかったです。
ミュージカル「マンマ・ミーア」は舞台装置がきれいで、歌の迫力もすごくて楽しむことが出来ました。しかし言っていることがわからなくて、周りの人がなぜ笑っているのかわからないときは少しもどかしかったです。そして、もっと英語ができるようになってからもう一度「マンマ・ミーア」を見たいと思いました。
コミュニケーションの楽しさを今まで以上に知ることができました。そして、添乗員の有馬さんのように英語が話せるようになるために、もっと勉強を頑張ろうと思いました。
有名な建造物は、写真とは違う迫力を感じどれも日本にはないような美しさがありました。またエッフェル塔と凱旋門は実際に登ったことでより、大きさを実感させられました。
凱旋門の屋上からの景色は見たかったものの一つで、パリ市内を一望でき、12本の大通りが放射状に伸びている様子はとてもきれいでした。上から見ることにより、建物の高さがそろえられていることが分かりました。
パリの街並みは少し郊外に行くだけで、雰囲気がだいぶ変わっていました。
次は美術館と博物館です。入場料が無料のところや、写真撮影が許可されているところがあるということは日本では少ないので驚きました。有名な絵画の前で、模写している人もいてとても不思議な感じがしました。今回たくさんの美術館・博物館を訪れましたが、どこも全く違いそれぞれの良さがありました。ここでも説明が英語で書いてあり、読めると楽しいだろうなと思いました。
ルーブル美術館はとても広く、有名な作品がとても多かったです。「ミロのヴィーナス」は本では見られないような背中側を見たり、「カナの婚礼」は大きい絵画ということは知っていたが、実物の大きさには驚いたりしました。また、「モナ・リザ」だけはガラスケースに入っていてとても遠くからしか見ることが出来ませんでした。そのことからもとても大事にされていることが伝わってきました。
オルセー美術館はかつて駅だったということもあり、建物自体もきれいな作りをしていました。私は、この中では印象派のコーナーの雰囲気が落ち着いていてすごく良かったと思います。連作で並べて展示されているものもあり、見比べることが出来ました。
オランジュリー美術館は、やっぱりモネの「睡蓮」です。楕円形の部屋に長くて大きい計4枚の睡蓮、「緑の反映」「朝」「雲」「日没」と「二本の柳」「明るい朝、柳」「朝の柳」「木々の反映」がある2部屋ありました。
ここの空間にいるととても落ち着くことが出来て、いつまでもいたい気分でした。本で見てもきれいですが、本物のほうが明るい色でとてもきれいでした。モネの絵は近くで見ると点描になっていて近くで見ると何が描いてあるかわからなかったり、緑の中に青が使ってあったり、実際に見ないとわからないような発見がたくさんありました。
大英博物館は知っているものが多かったです。「ロゼッタストーン」は私が想像していたよりも小さかったです。ここを訪れて、古代から様々な技術があったことが分かりすごいと思いました。
ここには宗教画も多くありました。ルーブル美術館で見たレオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」の描き直されたものが置いてあり、よく見ると細かいところが異なっていました。ゴッホ「ひまわり」は特別展で、常設作品とアムステルダムのものを並べて展示されていました。またX線で撮影されていたものもあり、筆運びが分かるようになっていました。
ここは建物から名前にふさわしい作りになっていてすごいと思いました。外にはウサギや鳥などの彫刻が施してあり、中の天井は図鑑のように植物の絵が描いてあります。また所々にサルが木を登っているような彫刻もありました。
私は今回、今まで体験したことのないことをたくさん体験しました。
まず私は、外国の文化に興味がありましたが、実際に体験して想像以上に日本と違うことばかりでした。食事は味付けが濃かったり、量が多かったり、今まで食べたことのないような味だったりしましたが、とてもおいしいものもたくさんありました。これは自分で食べてみないとわからないことだと思いました。
外国の人と多く接するにあたり、日本人は穏やかなような気がしました。最初は不安でしたが、困っていると助けてくれる優しい人が多く、今まで自分が不安を持っていたことが恥ずかしくなりました。
パリとロンドンの2か国を訪れて町並みの違いも感じ、どこの国もそれぞれの良さと美しさがあることが分かりました。将来、いろいろな国を訪れて、その国の良さを見つけたいなと思いました。
コミュニケーションは伝わった時の喜びを今まで以上に感じました。今回相手と会話をしたとき完全に理解できないことが、多々ありました。だから、もっと相手とコミュニケーションをとれるように英語を頑張って、次はさらに積極的に会話が楽しめたらいいと思います。
また芸術に対する考え方は、日本より進んでいるような感じがしました。これは昔から芸術が発達しているヨーロッパならではだと思いました。また、本物の芸術作品からは写真では気づかないものだったり、想像と色や大きさが違ったりしていて実際に見ないと分からない迫力が伝わってきました。私は、改めて本物の良さを実感させられました。
この1週間で私は外国の良さ、日本の良さのそれぞれを実感しました。同じ地球なのに、こんなにも違うことばかりであることはとても驚かされましたが、今までよりも世界を近く感じるようになりました。今回の旅で事前に学習をしていき、実際に訪れることは大事だとわかりました。だから、今勉強している世界史や英語などの日々の勉強もさらに大切にしていきたいです。
実際に行ってみないと分からない迫力や驚き、感動がたくさんあるので、生徒の皆さんはぜひ次回の「イタリア4都市とフランス・パリ見学の旅12日間」に応募してみてください。
このような素晴らしい機会を与えてくれた熊澤さんはじめ一般財団法人瑞陵高校助成基金の皆様、本当にありがとうございました。また、旅行準備に関わってくれた旅行会社の方々、事前学習をしてくれた先生方、今回添乗、引率をしてくださった有馬さん、三輪先生、当日送り出してくれた家族にも感謝申し上げます。私は、今回の体験をこれからの将来に生かしていきたいと思います。