一周年記念海外学習の速報(まとめ)
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9日目はベルサイユ宮殿とオルセー美術館の見学です。
1日のスタートは例によって朝ご飯からです。パリのホテルはイタリアとは違って、ちょっぴり残念でした。
メニューの食材の幅が狭く、その土地ならではの食材が全く無かったことです。ミラノでは「フェンネルのロースト」がさり気なく置かれており、長年の疑問であった「どうやって食べるのか」が解決しました。高価なものや贅沢なものではなく、その土地で食べられてきた食材が、さり気なく出されることが一番なのです。
一番大きな違いは、食べるという事への「こだわり」があまり感じられないことです。生徒たちが食べているテーブルのしつらえをご覧頂ければ明確です。これは泊まったホテルだけの問題かも知れませんので、今後の課題とします。
生憎の天候ですが、8時45分にホテルを出発し、ベルサイユ宮殿に向かいます。パリの街を何度もバスで行ったり来たりしていますので、アレ?ここは通った、の繰り返しです。ドライバーさんはイタリアと変わらず狭い路を飛ばしますが、その側方感覚の見事さには驚かされっぱなしです。
バカンスシーズンで交通量が少なくガイドさんも驚くほど早く到着しました。しかし、駐車場のバスは半端な数ではありません。
入場待ちの一般見学者の長蛇の列を横目に宮殿裏の庭園見学からスタートです。
予約時間の都合で、広大な庭園の入り口付近までしかし行けませんでした。しかし、高台から眼下に広がるシンメトリカルに構成された庭園の広さが半端ないことを体感するには十分でした。
通常はお目当ての部屋に直行ですが、ヴェルサイユ宮殿についての丁寧なレクチャーをしていただきました。
礼拝堂からスタートです。宮殿内部は見学者で溢れかえっており、ラッシュ時の駅構内と変わりません。正直なところ落ち着いて見学できる雰囲気ではありません。昭和40年代の日本の著名な観光地と言ったところでしょうか。幸いなことに音声ガイドを通しての指示が的確で、各部屋のポイント点へ誘導して頂けるため、雑踏の中でも何とか見学を進めることができました。ガイドさんのライセンス取得が非常に難しく、それなりに尊重されている一端を垣間見た気がします。
「シモン家の宴」の中心である「マグダラのマリア」、説明がないと大きな画ぐらいで終わってしまいますが、今回はローマより順を追って沢山の絵画を見てきていますので、イエスの足を洗うマリアの行為の意味は、皆しっかりと理解できています。
宮殿内には様々な肖像画で溢れていますが、この「マリー・レクザンスカ」を始めとするご婦人方の肖像画はとても人気があります。
「鏡の間」も人で溢れています。皆さん、部屋に入ると直ちに写真撮影モードに入るため、これをかわして少し先に行くと余裕があります。
人波の中で、根性の記念撮影。たいていの場合は、一瞬待ってくれますが、中には空気の読めない、読まない方もあり、一緒に写ってしまいます。
マリー・アントワネットは特に女性の人気があります。他の部屋とは違った空気に包まれていた気がします。
「ナポレオンの戴冠式」とにかく大作です。思っていた以上に細部も描き込まれていました。無意識のうちに、問題箇所のアップを撮っていました。
見学終えてバスに戻ろうとすると、先ほどまでの晴天が打って変わり、大粒の雨が降ってきました。土砂降りです。入場待ちの一般見学者の列から何とも言えない、狼狽というか悲鳴に近い声の波が伝わってきました。
そんな中、物売り達が血相を変えて走ってきます。皆、ある一点を見ながらです。商売用品の傘を落とした者がいましたがそのままです。一瞬しまったと言う素振りは見せましたが拾おうとはしません。恐らく、官憲の取り締まりが来たからと思われます。ベネツィアでも物売り達が官憲の取締から逃れるため、あっという間に店をたたみ、観光客など無視してひたすら取締の動向を伺っていたのを思い出しました。
何が起きるか分かりませんので、彼らの写真は一切撮っていません。傘だけはと思ったのですが、写っていたのは雨に濡れた石畳だけでした。
続きは、オルセー美術館のページ をご覧ください。