第10回海外学習のレポート MNAさんのレポート
参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
イタリアの食について
今回の研修での私のテーマは、「イタリア料理を学ぶこと、特にイタリア料理が日本で愛されている理由を考えること」でした。そのテーマについて、私が現地で感じたことと考察したことを述べようと思います。
結論からいえば、私が今回の旅行で思ったイタリアン人気の理由は3つです。
ひとつめは、素材のおいしさと、それを活かす調理法です。イタリアの初めての食事のメインは、鶏肉の塩焼きでした。普段、外食で、シンプルな塩のみの味付けのソテーが出てくることはあまりないので驚いたのですが、食べるととても美味しくて、二度びっくりしました。その後の食事も、トマトソースやレモンだけなど、シンプルで似ている味付けが多かった感じがします。

その他にクリームソースやバターのソースなど他の味付けの料理も
色々味わいましたが、全体的に飾らない、あまりごてごてしていない雰囲気と思いました。
また、机の上に置いてある調味料も、だいたい塩、胡椒、オリーブオイル、粉チーズと共通していて、数は多くなかったです。
旅行前には「フランス料理はソースに凝るが、イタリア料理は素材を重視し、ソースといえばトマトとオリーブオイルとバジルくらいだ」という文章を読みましたが、まさにその通りだなと感じました。
そしてそのどちらかといえばさっぱりとした味付けの姿勢は、日本にも共通するとではないかと思いました。日本料理も、ソースを工夫するというより、おいしい恵まれた食材を生かしてシンプルに調理する良さがあります。特に昔の料理では、旬の新鮮な食材を使い、しょうゆを使ってさっと味付けることが多いと思います。それでも素材が良ければそのおいしさを味わい、あまり飽きたりすることもなかったのではないかと思います。ものめずらしさや店それぞれの味付けの工夫はもちろんあったと思うのですが、今回の旅行で食に飽きることがなかったのはそこも関係していた気がします。
おいしい素材をシンプルに味付けして食べるという点でイタリアンと和食は似ていて、だからこそ日本で受け入れられやすかったのかなと思いました。


ふたつめは、日本と共通する食材、具体的には小麦と米です。日本では主食として主に米を食べます。その一方で、うどん、ほうとう、きしめんなどの小麦を使った麺料理は各地で発展し、親しまれてきました。お米と小麦の麺は日本でも食べなれた味で、だからこそ小麦麺と米料理のタッグであるイタリアンは味付けや見た目が少し違っても受け入れられたし、今でも好んで食べられているんだろうと思いました。実際リゾットを食べたときは、炊いた白ご飯とは全然違うのに、ごはんだー!という感じがして懐かしく思いました。

みっつめは、調理の利便性について。パスタの乾麺は保存がきき、常温で長い間置いておくことができます。なので輸入して運んでくることも、お土産で買ってくることも簡単です。そして、パスタはパスタだけで料理を完成させることができるのです。もちろんソースは必要になってくるのですが、パスタをゆでるだけで、とりあえず「イダリア料理であるパスタ」は完成します。これが例えばフランス料理だったとしたら、材料やレシピを輸入することはできても、フランス料理そのものの輸入はできません。おみやげとしても、フランス料理そのものは買えないでしょう。
わかりにくくぐだぐだと書いてしまいましたが、要するに私が言いたいのは、「パスタは保存性があって扱いやすくストックしておけ、なおかつゆでるだけ、あとはソースがあれば完成するというメリットのため、店でも家庭でも扱いやすかった」ということです。今回私は家族へのお土産としてパスタを買って帰ったのですが、それを家で茹でただけでも「イタリアのパスタ」が出来上がり、その空気感をみんなで味わえました。こういうことができるのは唯一無二じゃないかと思います。
ここまでいろいろ書いてきたのですが、今回の旅で一番大切だと感じたことは、実は料理ではなく、店員さんから学びました。レストランの店員さんはみんな笑顔が素敵で、にこっと挨拶をし、気さくに話しかけ、時にはユーモアを交えて茶目っ気たっぷりに接してくれました。そうすると、本堂にご飯がより一層おいしく感じるし、心の中に残るのです。態度は本当に食事の味に影響しているなと感じました。私はイタリア人みたいに陽気に話せなくても、食事を食べる側の時も、作る側の時も、笑顔を意識して、みんな幸せに思うような食卓にしようと思いました。
そして、どの料理も本当においしくて、たくさんの食べ物に出会えて幸せでした。私がイタリアで得た貴重な経験を、今度は私が料理で振る舞うことで大きく広げていきたいです。
