イタリア2025報告集 個人8

第10回海外学習のレポート AMHさんのレポート

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。


イタリアへ実際に行って感じたこと

私は3月20日から27日にかけての8日間、イタリアでの研修を通してさまざまなことを実際に体験させていただきました。数少ない貴重な経験であり生涯忘れられない研修となりました。
私の今回の研修の目的は歴史的建造物や多くの美術作品を実際に目で見て刺激を受ける、そしてその刺激によって自分の視野を広げ新しい価値観を持つことです。写真だけでは伝わりにくい部分を自分で現地に足を踏み入れることで感じられたことが多くあり、その中でも美術作品や現地の様子について心に残ったので書こうと思います。

まず美術作品についてです。今回は多くの美術館や建造物を回りましたが、特に、ウフィツィ美術館の「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」、システィナ礼拝堂の天井画と「最後の審判」に感動しました。

ウフィツィ美術館の「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」はどちらもサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品であり、私自身も一度は美術の教科書で目にしている有名作品です。実は事前学習の際、私はボッティチェリを担当し、制作された背景などを下調べしていました。調べる前は正直、有名作品だから見てみたいなというくらいの気持ちでした。

しかし、実際にガイドさんが紹介して解説してくださったときには、調べたことの答え合わせができ、生で見なければ絶対に気づかないような質感を読み取ることができて、本物を鑑賞することができて本当によかったなと思いました。教科書やネットで見ていたものが目の前にあるというのは不思議な感覚でしたが、たしかに本物をみたのだという事実がスマホの写真フォルダだけでなく、私の脳裏にも焼き付いていて、実感が湧きました。

そして、フィリッポ・リッピの「聖母子と二人の天使」が印刷されたウフィツィ美術館の入場券という手元にも残るものをいただけて、いつでも思い返すことができるので嬉しく思います。

「プリマヴェーラ」
「ヴィーナスの誕生」

また、システィナ礼拝堂の天井画と「最後の審判」には、礼拝堂に入った瞬間、その大きさ、迫力に圧倒されました。ただ大きいだけでなく見れば見るほど細かい描写や人物の配置などの構図に工夫が多く見られ、立ち止まって鑑賞させていただきましたが、眺めているとあっという間で、きっと見足りておらず気づけなかった魅力がまだまだあったのではないかと思います。この礼拝堂の作品こそ写真には残せていないけれど、私の中で衝撃が大きく、印象強くて忘れられないものとなりました。

次に現地の様子についてです。イタリアの街並みは歴史あるものばかりで見ているだけで美しく、観光名所も多くて、気づけば目を奪われていることが多々ありました。しかし、バスで添乗員さんやガイドさんが何度もおっしゃっていたように、人が多く集まる場所ほどぼったくりの人やスリの人も多く、常に意識を向けていなければなりませんでした。幸い何も盗られることはありませんでしたが、日本では見ないようなミサンガを持っている人や物乞いをしている人を見かけて胸がゾワッとしました。治安があまり良くないからこそ危機管理能力を求められていて、完全に信用することはできない社会を生きていく上では大切なことだと思いました。それと同時に日本に帰ってからは日本の治安の良さを体感し、気疲れをすることがなくて、あまり信用しすぎるのはよくないけれど日本は安心して過ごせる国なのだなと再確認しました。今ある環境にありがたく思います。

これらのことを中心に、現地に行ってみて初めて感じられたことは数え切れないほどあります。研修から帰ってきて間もないのでたしかにはわかりませんが、今回の研修を通してさまざまなことに触れて自分の知見が深まり視野が広がったような気がします。
重ねてになりますが、人生ではもう二度と味わえないような非常に貴重な経験をさせていただきました。学生のうちにこのような経験をさせていただけたことを光栄に思います。ぜひとも今後の価値観、人生につなげていきたいと思います。

今回の研修に携わっていただいた財団の皆様、引率の先生方、添乗員さん、ガイドさん、研修のメンバーの皆さん、そして保護者に心より御礼申し上げます。研修に参加させていただき誠にありがとうございました。