US2017報告集_日程7

第5回海外学習のレポート 3月22日分 1年KOKさんのレポート

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の日付をクリックして頂くとご覧いただけます。
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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学8日間の旅

3月22日(水) 5日目前半 

ニューヨーク

グランドセントラル駅

私たちはホテルで朝食を食べた後、グランドセントラル駅に行きました。この駅の天井には星座がたくさん描かれており、天から見下ろした配置になっているそうです。まるで映画の世界に入り込んだような美しい景色で、駅とは思えないつくりになっていました。

国際連合

その後、地下鉄に乗って国際連合へと移動しました。国際連合とは1945年10月24日にできた世界の平和を守るための機関で、その敷地内だけはアメリカに治外法権がないグローバルな場所になっています。ここでは現地のガイドさんによる解説だったので全て英語でした。

最初に安全保障理事会の会議を見学しました。ここは世界の平和と安全の維持のために協議される場所です。右の写真を見ると円形に席が並べられています。内側のほうには常任理事国の中国、ロシア、アメリカ、イギリス、フランスの5か国の席があり、この5か国の意見の一致により世界の安全が守られているのだと気づき感動しました。

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常任理事国の席

そして、その5か国の席の外側には非常任理事国の席が10席ありました。非常任理事国とは毎年国際連合加盟国の中から選挙をし、選ばれた半数の5か国が2年間の任期で任される国です。3月(私たちが国際連合を訪れたとき)はイギリスが安全保障理事会議長国でした。そのイギリスの席は私たちの正面にありUnited Kingdomの名札の文字がはっきりと見え、テレビの中でしか見たことのない景色がこんなにも近くで見られるなんてと感動しました。最近では北朝鮮での核兵器使用の問題を取り上げていたそうです。

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次に子供たちが描いた平和を祈ったポエムがたくさん張られている場所に移動しました。簡単な英語で書かれていたのでとても分かりやすかったし、紛争が今なお続いている国の子どもたちのポエムにはとても痛切な思いが書かれており心を打たれました。そしてそこにある子供の人権やただ平和を祈っており、その全てが私たち日本人にとっては当たり前のことのように思いました。ただ、その環境にない国の人たちは次第に諦めを持ってしまうと思います。だからこそ子供の「諦めを持たない気持ち」が人権や平和への率直な思いになっており、人間を幸せにできるきっかけになるのではないかと思いました。
次に右の写真をみてください。左に大きい円が一つ、そして右に行くにつれてその円は小さくなっています。一番右から軍縮のためにかけられた資金額、国際連合の資金額、開発途上国への経済的支援の資金額となっており、一番左にあるのが世界の軍隊を作るための資金額です。こう見ると世界の軍事力にかける資金の多いことがわかります。今、日本が戦争に関わることはあり得ないと思っていたのですが世界的に多くなる軍事費から見ても決して世界はうまく平和に向かっているわけではないことがわかりました。

黒く焦げた色の裏面
白い正面

右の写真をみてください。この像は原爆投下時に広島にあったもので1枚目の写真は見てわかるように白いですが裏は黒く焦げた色をしています。これは爆風によって像が倒れた後、強烈な熱によって焼かれた跡だと聞きました。この像を見て改めて原爆の恐ろしさを感じました。そしてそのような像がある横に核の保有国及び保有している数を表した地図がありました。近年、核保有が急速に増え始めていて北朝鮮やインドなど核の保有が認められていない国々の保有の確認もされました。広島に原爆が落とされてから70年近く経った今、改めて広島と長崎で起こった原爆の悲劇を世界に伝える必要があると思いました。

総会の会議場

最後に国際連合総会の会議場を見学しました。この前は核兵器を減らす協議を行ったことでも有名になりました。ここは基本的にすべての国際連合加盟国が加盟する国際連合の議会で、ガイドさんいわく、国際連合加盟国の全てが参加するので席を毎回アルファベット順に並べていては不公平だということで席の順番をくじで決めるそうです。どんなに小さな議題でも協議をすることもあるそうで満場一致で決まることもめずらしくはないそうです。このような判断が容易な案件に対しては過半数の賛成があればその議題は通りますが、難しい案件の場合は3分の2以上の賛成がないと通らないことがあるそうです。
国際連合から出るときに一つの大きな箱がありました。それは戦争によって学校が失った時でも勉強できるようにとユニセフが作ったキットでした。先ほどの軍事費の多さを見て、世界の平和に対しての運動が疎かになっているかと思っていましたが、このような小さなことでも私たちはできるのだと気づきました。少しでも世界平和のために手助けしていきたいと思いました。
こうして国際連合の見学は終了しました。ガイドさんがずっと英語で話していて、理解するのが難しかったが聞いているうちに次第に何が言いたいのかがわかるようになれたので良かったです。また、世界の平和と安全を守っているこの国際連合に来られたことで平和に対しての危機感を持てたし、これからの世界の流れも気にしなければならないと思いました。

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国際連合を出た後、もう一度グランドセントラル駅に戻って昼食を食べに行きました。そこにはたくさんの食材が並べられており、すれ違う人々がみな英語をしゃべっていることに何度も感動しながら、いざレジで注文してみると頼んだものが買えなかったり、伝えたいことがうまく伝わらなかったりしました。しまいにはカレー屋で青唐辛子のたくさん入ったご飯を選択してしまい、とても辛くて食べられないという失敗もありました。
この経験から英語をもっと話せるように努力していきたいと思いました。