US2017報告集_日程4

第5回海外学習のレポート 3月20日分続き 1年YOSさんのレポート

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の日付をクリックして頂くとご覧いただけます。
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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学8日間の旅

3月20日(月) 3日目午後

ワシントンD.C
自然史博物館から徒歩で国立公文書館へ

国立公文書館

多くの文書を所蔵しており、その数はなんと40億を超える。文書の保存だけでなく研究の手助けをする役割もある。館内ではアメリカ独立宣言、合衆国憲法、権利章典などの重要文書が展示されている。写真撮影は不可、警備員も監視し、有害な光線を遮断する特殊フィルターも使用するなど徹底的に管理されている。また、夜間や緊急時は地下のシェルターに下ろされる。展示室は暗く、照明を極力使わないようにしていることがわかった。古い文書であるためか文字は薄くなっており、さらに筆記体で書かれているのでかなり読みづらかった。アメリカの歴史のスタートとなった文書が目の前にあることに感激した。

人々が残したおびただしい数の靴

徒歩でホロコースト記念博物館へ

ホロコースト記念博物館

ホロコーストは「焼かれたいけにえ」という意味で、ナチスによるユダヤ人の迫害、大量虐殺を表す。エレベーターで4階へ上がり、そこから下の階へ向かう見学ルートになっており、ナチスの暴力を時系列に沿って伝えている。各階のテーマは次のようになっている。

4階「Nazi Assault -1933 to 1939」(1933年から1939年のナチスの暴力)
3階「Final Solution ? 1940 to 1945」(ユダヤ人問題の最終的解決)
2階「Last Chapter」(最終章)

強制収容所連行に使われた貨車

エレベーターを降りると、目の前に大きな写真があり、そこには多くの遺体が横たわっている様子が写っている。さらに進むと、ヒトラーの演説の映像があり、ホロコーストが人々を洗脳することから始まっていったことがわかった。ユダヤ人が差別の対象になった理由は、宗教の違いや、ゲルマン民族が最も優秀な民族だという考え方、ユダヤ人とゲルマン民族の間の貧富の差がある。

杉原千畝さんの写真

ユダヤ人が強制収容所へ連行される際に使われた貨車は小さく、窓は1つだけ、椅子もつり革もない車両だった。収容所の中を再現した展示からは、ユダヤ人たちが劣悪な環境で生活していたことが想像できた。また、ガス室に入っていった人々が残したおびただしい数の靴、遺体を燃やした設備、人体実験の様子を撮影したビデオなどもあり、ホロコーストの残酷さ、恐ろしさが伝わってきた。
思わず目をつむってしまうようなものもあったが、過去の過ちを絶対に繰り返さないためにも、しっかりと現実に起こったことを見つめなければならないと思った。ユダヤ人の救済者を紹介する展示には、愛知県立第五中学(現・瑞陵高校)出身の杉原千畝さんの写真もある。
チケットは4か月ほど前から予約が必要だが、杉原千畝さんの母校と話すと特別にチケットを発行してくださった。博物館のトップの方から直接お話しがあった。

5分程歩き、地下鉄Smithsonian駅からブルーラインで、Pentagon City駅へ。遠回りをする路線を使ったため、地下鉄内で少し休憩できた。

ペンタゴンショッピングセンター

センター館内

地下鉄の駅から直結しており、フードコート、洋服店、AppleやMicrosoft、LEGOの店などがある。フードコートには和食もあり、和食が世界に広がっていることを実感した。4階構造になっており、1階は人が多かったが、上の階はあまり人がいない。
名前にあるように米国防総省(ペンタゴン)が近く、地下鉄の隣の駅はPentagon駅である。

Pentagon City駅からイエローラインでL’Enfant Plaza駅、ホテルへ。帰りはわずか2駅

3日目終了