第3回海外学習のレポート 2年 N.Y さんのレポート
参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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食べ物
機内食
初めての飛行機搭乗ということで、機内食も初めてでした!英語の授業で習うシチュエーションでは必ず「fish or beef?」となっていたので機内食は魚か肉かを選ぶのだと思っていたのですが、魚が選択肢に入っていることは一度もなく、肉類か卵だったのにとても驚きました。毎回野菜やフルーツがあったので想像以上にバランス良く作られていたなと思います。
1日目の夕食 コース料理
日本にいれば本来まだ寝ているであろう時間に食べたということもあり、完食は難しかったです。最初のスープの時点でかなり満腹でした。写真はメインのクラブ(カニ)ケーキです。日本の人にとってはかなり濃い味だったのではないかと思います。重量感もあり、さすがアメリカ!と思いました。
ホテルの朝食(WELLINGTON HOTEL)
ワシントンのホテルはビュッフェ形式でしたが、ニューヨークのホテルでは食券と引き換えで食べる形式でした。この量がすごい。これは夕食か?!と思ってしまう量でした。写真は目玉焼き2つ、ハム数枚、付け合わせのじゃがいもがこんもりと、さらにトースト二枚にオレンジジュースです。ですが味には満足でした!
自由食
この研修旅行での半分以上が個人で買って食べる自由食でした。ハンバーガーも食べてみましたが日本とそれほど変わらず残念なような、安心したような複雑な気持ちでした。ニューヨークに来たのだから、とニューヨークチーズケーキにもトライ。たくさん種類があって迷いました。かなりのビッグサイズで大満足です。ベーグルを食べ損ねたのが残念でした。
美術館・博物館
スミソニアン博物館群
どちらかというと航空宇宙博物館にはあまり興味がなかったのですが、いざ見てみると本当に触れられそうな場所に展示がしてありとても面白かったです。特にゼロ戦で使用された戦闘機。最近見た映画の中で一番気に入った「永遠の0」、それに出てきた機体を間近で見た時の高揚感はずっと忘れられないと思います。
国立自然史博物館は、躍動感あふれる動物の展示が印象的でした。写真のトラは下から眺めて見る展示の仕方だったのですが、本当に本物と見間違うほどです。また、かの有名なホープダイヤモンドは照明によって美しく照らされ、カメラではそれを映しきることができません。海が大好きな私にとってはOcean Hallも見ごたえがありました。
メトロポリタン美術館
私の好きな画家の作品を一度にたくさん見ることができて幸せでした!!できることなら気に入った絵の前に一時間ずつくらい居座っていたかったくらいです。何回でも通いたい場所だなと思いました。
さらに、ガイドの方が幅広い種類の絵画について説明してくださり、新しい知識もたくさん増えた見学となりました。
MoMA近代美術館
本当にわけが分からない、と思った作品もあれば、このアイディアは新しい!と感心した作品もありました。また、左の写真のように意味は分からなくてもすごく気に入ったものもあります。直感的に自分が感じたことを作品にする人たちがいて、それを見てハッと何かを感じる人たちがいる。そんな空間に入ってみることができてよかったです。
買い物体験
食べ物
みんなで一緒に量売り店にいくことが数回ありました。あまり欲張りすぎると値段がすごいことになってしまうのでドキドキしながら選びました。重さの単位が日本と違っていたりしてなかなか難しいなと感じました。
食べ物を注文するときに大変だといわれる会話。私の場合、食欲も考えて単品で頼む場合がほとんどだったので、それほど苦労しませんでした。また英語で何かを注文するような機会があれば色々やってみたいです。それにしても、注文するとき単語でもちゃんと意図が伝わるのには驚きました。
お土産
お土産を買うならワシントンよりニューヨークの方が、色々あってオススメだと思います。地元の人たちが行くようなスーパーでは、お手ごろな値段でお菓子が買えました。
だだし、一つ注意しなければならないことが! ガイドの方に教えていて頂いたことですが、ニューヨークの街頭にあるお店などはあまり売れ行きがよくないらしく、品質の悪いものが売られていたり、値段をごまかされることが多々あるそうです。気を付けてくださいね♪
自由時間
ニューヨークでの自由時間、ブランドの洋服店が立ち並ぶ場所を歩いたりもしました。さすがにそこで買い物はしませんでしたが、お店の中に入って品物を眺めたりしました。それだけでも結構楽しかったです。ティファニの本店にも行ってきました。学生のお小遣いでも買える値段のアクセサリーがあると聞いていたのですが、2年前の海外研修のときより値上がりしていたようで、ちょっと厳しい値段でした。また、ブランド店の仲間として日本のユニクロがありました。日本よりだいぶ高かったのと、ブランドという扱いにとても驚きました。
#clear
特に印象に残ったこと
グラウンドゼロミュージアム
私がこの事件について知ったのは小学生のころです。テレビでやっていた番組で知り、衝撃を受けました。今回このミュージアムを見学する時間が非常に短く、すごく物足りなさを感じました。一つ一つの展示品をじっくり見ていたら時間が足りなくなり、展示の半分はさらっと見るだけで終わってしまったほどです。家族や恋人など、自分の大切な人の情報を求めてあちこちに貼られていたビラの展示を目にしたときなどは思わず泣いてしまいました。こんな事件が2度と起きないようにしていきたい、と心から思いました。アメリカを訪れたらぜひ行ってもらいたい場所No,1だと思います。
ロックフェラーセンターからの夜景
屋上の展望台からの景色は想像以上に綺麗!!日本では見られない光景だなあと思いました。あまりにも綺麗だったので女子の間でロマンチックなデートスポットだ、とか色々話して盛り上がりました♪実際にはカップルより観光客のほうが多かったような気もしますが・・・。かなり強い風が絶え間なく吹いていて寒かったですが、とても満足できました!
リンカーン記念館からの景色
綺麗な青空に、すっとひかれた飛行機雲。見にくい写真かもしれませんがお気に入りの1枚です。今回の研修は割と天気がよく、幸運でした。
8日間の流れ
私がこの研修に申し込んだ一番の理由は、有名な美術館を巡ることができるからです。私は絵を描くこと・見ることがとても好きなのでこれはいい機会だ、と大きな期待を込めて応募しました。
実際に行ってきて、想像していた以上のものを得て帰ってくることができたと思います。ホームシックにかかる暇さえないほど、本当に充実した時間でした。
・★・1日目・★・
初めての飛行機はなかなかハードな12時間半。4時間くらいして腰が痛くなり、6時間たつ頃には「限界!」となり、しばらく立っていたりしました。また、機内でしっかり寝ておかないと時差もあり、一日目からフラフラになってしまいます。が、なかなか寝付けず結局3時間ほどしか睡眠をとりませんでした。そのせいもあってか、1日目は疲労がすごかったです。次海外に行く機会があったらしっかり寝ないといけないなと思いました。
長いフライトの間にキャビンアテンダントの方と仲良くなれたのもいい思い出です。海外の人は折り紙などを見せると喜んでくれるということで、持って行った折り紙を折ってプレゼントしました。するとキャビンアテンダントの方も折り紙を折って私にプレゼントしてくださいました。すごく嬉しかった体験です。
夕食はレストランでコース料理を食べ、ホテルHOLIDAY INN CAPITOLへ。ツインルームにしてはなかなか広く、快適でした。
・★・2日目・★・
午前中に貸し切りバスで色々な場所を巡りました。その中で特に印象深いのはアーリントン国立墓地。緑の芝生の中に規則正しく、果てがないように見えるほどの白い墓石がたくさん並んでいます。地形に沿って緩やかな高低差がついていたりしていて、不思議な眺めでした。
墓石の下に戦死者が土葬されているということで、怖いと感じるのかなと思っていましたが意外とそうは思わず、ただ静寂に満たされている感覚でした。初めて体験したこの感覚は、戦死者ばかりが埋葬されているという独特の雰囲気が作り出したものなのかなと思います。 こんな静かな場所があるのに、世界のどこかで今も戦争が続いている。信じられないことです。私たちのような一部の人が平和に暮らすのではなく、すべての人が戦争のない世界で暮らせる時代になってほしいです。
昼食はイースタンマーケットに行き、自分で購入して食べました。お腹はすいていたのですが、脂肪分の量ですぐに満腹になりました。出店では絵や細かい金属を組み合わせて作られた置物などが売られていて、さすが近くに美術館や博物館がある街だなと思いました。それから国立宇宙博物館へ。1日目の午後に行ったウドバー・ハジーセンターの本館です。月の石が置いてあり、触ることができました。月から実際に拾ってきたらそれは月のものだとわかるけど、隕石として降ってきて地面に散らばった小さな石はどうやって隕石だと判別するのか、とても気になりました。
・★・3日目・★・
ワシントン記念塔は遠くから見ても近くから見ても迫力がありました。また快晴で、白色がとても映え、綺麗な写真を撮ることができました。本当に恵まれていたなと思います。風が強い中、歩いて近くまで行きとても寒かったですが、行く価値はすごくあったと思います。
2グループに分かれていった、郵便博物館。ここは大きな郵便局の中にある博物館で、あまり人がいないかなと思っていましたが意外と入館者がいました。国ごとのものなど、切手の展示がメインの博物館です。面白く見学できるように館内には様々な工夫があり、とても楽しめました。さらに一人5枚まで様々な国の古切手を持ち帰ってもいいというサービスがあり、大満足でした。切手コレクターにとって最高の場所なんだろうなと感じました。
・★・4日目・★・
朝6時半、すべての荷物を持ってロビーに集合し、空港へ。朝食は暖かいサンドイッチとフルーツでした。サンドイッチのパンはクロワッサンでとてもおいしかったのですが、なかなかのボリュームで完食するのに苦労しました。飛行機はワシントンからニューヨークまでの国内線なので、小さめ。搭乗してからすぐに眠りに落ち、気づけばもうニューヨーク到着前。窓から見える景色がワシントンとはだいぶ違い、それだけで気分が高揚します。
スーパーで食事を買い、自由の女神クルーズへ。食事をしながらガイドの方の説明を聞きました。いいスーパーで買った料理ということで、とても美味しくリッチな気分で観光できました。しばらくして自由の女神像が見えてきて、ああニューヨークに来たなという実感と感動を覚えました。
・★・5日目・★・
この日は朝から国連の見学へ。想像以上の人の多さでした。やはり滅多には入れない場所なので観光客がほとんどでした。敷地内には深い意味が込められたオブジェや、心を打つ戦争の被害者の写真が展示されていました。原爆で後ろ半分が溶け、広島から送られてきた像もありました。こんなものが日本から遠く離れたアメリカにあることを知り、やはり広島の原爆は忘れてはいけない事実として多くの国に受け止められているのだなと実感しました。
実際に使用されている会議室にも入りました。国際的な場所ということで、質のいい椅子でした。また、丁度ミーティングをしている最中で、それも見学することができ、いい体験だったと思います。お土産屋さんは品ぞろえが充実していて、小さな国旗やマグカップ、ポストカードなどがありました。
夜はブロードウェイでミュージカル“ライオンキング”を見ました。とても人間がやっているとは思えない動き、声でひたすらすごかったです。日本語で見るより英語で見た方が面白味があってミュージカルを見るならアメリカに来てみたいなと思いました。舞台上の少しの大道具だけでどこにいる場面なのかすぐわかり、工夫がされているなと思いました。
・★・6日目・★・
MoMA近代美術館は頭を使ったなと思います。これ知ってる、というものがありうれしく思うものもあれば、なんだこれは・・・とひたすら考えても訳が分からないものも多くありました。訳が分からなくてもこの作品はなんか好きだ、と思うものもありました。人が多くてじっくり見ることはできませんでしたが、色々感じることができてよかったです。
たくさんのブランド店が立ち並ぶ五番街。二時間ほどかけて散策しました。日本のユニクロがブランド店として店を構えていてのには驚きです。丁度歌舞伎セールというものをやっていて、日本の古い柄を普段のファッションの一部に入れてしまうなんてさすがアメリカ、と思いました。アメリカで着るのなら問題なさそうなファッションですが日本で着たらかなり目立って浮いてしまいそうだなと思いました。
・★・7日目・★・
空港に行くまでの空いた時間に近くの公園を散歩し、ニューヨークとお別れ。慣れた搭乗手続きを済ませ、最後の買い物をしました。しかし日本に帰るのだという実感が全く湧きません。たった一週間だったというのに、いい意味ですごく長く、濃い日々でした。
・★・8日目・★・
時差の関係でこの日は一日飛行機の中です。行きの搭乗時間は12時間半でしたが帰りは14時間です。行きは座っている時間があんなにも苦痛だったのに帰りは全然余裕でした。自分の慣れの速さに驚きます。それだけではなく、人にぶつかったときにとっさに出てくる英語、食べる量・・・たったの8日間だったのに体がかなり適応していました。これもいい経験です。機内食を2回、それと夜食1回を食べ、映画を見ているうちに日本に到着。あっという間の8日間でした。
初めての海外は想像以上に楽しく、非常に濃い8日間となりました。今回の研修に参加できて本当によかったです。こんな素晴らしい企画を考え、実行してくださるのは瑞陵高校助成基金の方々だけです。瑞陵高校は本当に恵まれています。この企画が続く限りたくさんの後輩たちに研修に参加してもらい、多くのことを学んできてほしいと思いました。この研修に協力してくださった全ての人に感謝します。貴重な体験と、これからの私たちの人生に役に立つ財産を与えて下さり、本当にありがとうございました!