US2015報告集_1

第3回海外学習のレポート US2015  2年 G.T さん 

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。

2年G.Tさん 2年M.Hさん 2年M.Mさん 2年N.Yさん 2年O.Yさん 2年S.Hさん

2年T.Sさん 2年Y.Aさん 1年K.Mさん 1年S.Mさん 1年S.Sさん  1年S.Yさん   Homeへ 

スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学8日間の旅

US_3_2GT_01.jpg

 1日目 

出発~デトロイト空港到着まで

日本を出発する前夜は緊張して眠れなくなると思っていましたが、以外とぐっすり眠ることができたので、朝は万全の状態で中部国際空港に向かうことができました。そして空港に到着して、荷物検査やチェックイン等を済ませると、たくさんの期待で胸が膨らみましたが、それと同時に色々な不安が頭をよぎり、緊張してきました。そんな中僕たちは飛行機内に乗り込み、出国しました。
僕たちはエコノミークラスに搭乗したので機内は狭く、しっかりと休憩をとることはできませんでしたが、その代わり座席には最新の映画が見られるようなサービスもあり、機内サービスも充実していたので、それほど苦になることなく、12時間という長いフライトをたのしむことができました。ですが唯一苦言を呈するのであれば、機内食です。それなりの覚悟はしていましたが、やはり美味しいとは言えない味でした。

 

デトロイト空港~ワシントンD.C.到着まで

12時間のフライトを経て、ついにアメリカのデトロイトに着くことができました。日本を出発した時はお昼前でしたが、デトロイトに着いた時もまだお昼前の時間で、時差の感覚を味わうことができました。ちなみに日本とアメリカの東海岸の時差は13時間です。
到着して早々入国手続きで、またしても荷物検査や身体検査などが行われ、最近のアメリカのテロ等への警戒度は非常に強いものだと感じました。
入国手続きを済ませた後、多少の時間が余ったので、自由時間になりました。僕は空港内を歩き回りましたが、そこで感じたものは、非常に空港内が広かったことです。更に空港内にモノレールが走っていました。中部国際空港に着いた時も本当に空港内が広いなと思っていましたが、それをはるかに上回る広さに驚きつつ、またアメリカのスケールの大きさも実感することができました。
そんな自由時間内にお腹が少し空いたので近くにあるマックに立ち寄ってみることにしました。オーダーを済ませたあとドリンクのカップのみを手渡され、飲み物はどうすればいいか戸惑いましたが、店内に入ってみると、ドリンクバーがあり、各自で入れにいくシステムであったことに驚きました。またハンバーガーのサイズは日本とそれほど変わりませんでした。
その後またワシントンD.C.に向かうため飛行機に乗り込みました。機内の席はまさかの相席で、隣は現地の女性でした。初めての経験で、とても緊張しましたが相手から話を持ちかけてくれて、打ち解けることができました。話の内容は簡単なことばかりでしたが、40分位会話をすることができました。最後の別れ際、彼女は優しい言葉をかけてくださり、本当にいい体験をすることができました。

US_3_2GT_02.jpg

 

スミソニアン航空宇宙博物館別館

ワシントンのダラス空港に到着して早々、僕らはスミソニアン博物館群の内の一つ、スミソニアン航空宇宙博物館別館に行きました。そこには世界の名戦闘機やスペースシャトルディスカバリー号等といった世界でもここでしか見られないような展示物を見ることができました。特に印象に残ったのはB29爆撃機「エノラ・ゲイ」です。この爆撃機は皆さんも知ってのとおり広島県に原爆を落としたことで有名になっております。本物を間近で見てみると、機体の大きさはとてつもない大きさで、当時の日本の爆撃機と比べるとおおよそ2倍3倍にもなり、当時の日本とアメリカの技術の差を感じました。またそれと同時に日本人としてどこか辛く感じるところがありました。

 2日目 

リンカーン聖堂見学~昼食

朝はしっかりと朝食をとり、その後は早速リンカーン聖堂に行きました。そこには大きなリンカーン大統領の石像があり、また左の壁には「of the people by the people for the people 」で有名な演説の全文が刻まれていました。また聖堂の柱は36本で、これはリンカーン大統領が暗殺された当時のアメリカ合衆国の州の数を示している等とても凝った作りになっておりました。
その後はアーリントン墓地に行きました。そこには退役軍人や戦死者、国民的英雄といった人々の墓およそ30万基が建てられております。有名の人物でいうと第35代大統領のジョン・F・ケネディの墓がありました。また無名戦死者の墓地も建てられており、その目の前では、オールドガードという軍人が24時間ずっと墓のまわりを同じ距離で同じスピード、同じ歩幅で警備をしていました。また警備をしている軍人は一時間おきに交代し、その際には毎回交代式が行われ、それを今回見ることができました。軍人たちはとてもたくましく、交代する際にはとても威厳のあるセレモニーで、本当に格好良かったです。
また昼食はワシントン市内で1番古い市場であるイースタンマーッケトでとりました。イースタンマーケットは観光地としても有名ですが、現地の人たちもその日が休日だったこともあり、大勢いました。

スミソニアン航空宇宙博物館

午後はスミソニアン博物館群の航空宇宙博物館本館に行きました。1日目には航空宇宙博物館別館に行きましたが、本館もまた見どころ満載の場所でした。ジャンボジェット機、月面探査機、戦闘機、ライト兄弟の作った世界初の飛行機等が展示されていました。そして一番印象に残った展示は触ることのできる、月面の石です。月面の石を触ることができるのは、この施設が初めてで、とても高揚しました。ですが長年たくさんの人たちに触られてきたこともあって、石は非常につるつるになっており、そこが少し残念でした。

そしてその後は夕食をとるためにワシントンのユニオン駅に行きました。その日の夕食ではびっくりすることがありました。僕はそこで日本でも有名なサブウェイで食事をとることになりました。パンのサイズは二種類あり、日本のSサイズとLサイズと同じイメージでLサイズを注文しましたが、大きさは腕の長さと同じくくらいで、アメリカのサイズ感の違いにとても驚きました。

US_3_2GT_03.jpg


 3日目 
3日目の朝、最初にスミソニアン博物館群の本部であるスミソニアン協会に行きました。そこにはワシントン市内に点在するスミソニアン博物館群の位置やワシントン記念塔、ホワイトハウス等といった歴史的な建造物の位置が把握できる立体模型の地図が置いてあったりしました。またあるフロアには、このスミソニアン協会の設立基金の出資者である、ジェームズ・スミソンの遺体も安置されております。
その後、ワシントンの象徴でもあるワシントン記念塔を間近に見てきました。ワシントン市内の建物はそれほど高くないので、この169メートルの建造物はとても高く感じました。

US_3_2GT_04.jpg

 

国立自然史博物館

国立自然史博物館といえば、館内に入ってすぐ迎え入れてくれる大きなアフリカゾウの剥製ではないでしょうか。その巨体の大きさは観測されたアフリカゾウの中でも一番大きく、本物の象牙をつけてしまったら体が重さに耐えられず前に傾いてしまうというくらいなので驚きました。
他には、呪いのダイヤモンドと言われる「ホープダイヤモンド」や動物の多くの剥製、化石、そして古代エジプトのミイラ等、どのフロアに行っても興味を引くものたちばかりでした。

US_3_2GT_05.jpg

 

ナショナルギャラリー

ナショナルギャラリーには数多くの絵画が展示されております。年代は様々で、レオナルド・ダ・ヴィンチ、フェルメール、マネ、モネ、ゴッホ等数多くの有名な画家たちの作品が展示されておりました。特にレオナルド・ダ・ヴィンチの作品「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」はまるで写真であるようなずば抜けた写実力がありました。細部を見ても筆のタッチの跡ですらも全く見えず、また遠近法等の様々な技術が巧みにつかわれており、絵に興味のなかった僕でさえも思わずうっとりときてしまう作品でした。

ペンタゴン

夜は現地の人々御用達のペンタゴンのショッピングモールに行きました。ここにはフードコートのほかに、たくさんの専門店があり、僕も夕食をとりつつショッピングモールの雰囲気を楽しみました。また日本で買うととても高い値段になってしまう商品もアメリカでは日本の半額ほどで買えてしまうような物もあり、お得なお買いものができました。

 4日目 

US_3_2GT_06.jpg

ワシントンD.C.~ニューヨーク

この日は朝早く、ワシントンのホテルをチェックアウトし、ニューヨークへ行くため空港に向かいました。
その後1時間ほどで飛行機内に乗り込み、いざニューヨークへ……と言いたいところでしたが、滑走路は何機もの飛行機が並んでおり、30分以上待機することになりました。アメリカでは飛行機という乗り物は日本でいうバスみたいな感覚らしく、滑走路では離陸、着陸、離陸、着陸が途切れることなく行われていました。

ニューヨーク到着

ニューヨークに到着して早々、空港の敷地内には警察の装甲車などが駐車してあり最近のアメリカのセキュリティの硬さを実感しました。
その後空港から直接野球チーム「ニューヨークヤンキース」の本拠地「ヤンキースタジアム」へ向かいました。まだシーズンは始まっていなかったので野球を見たりすることはありませんでしたが、ヤンキースのオフィシャルショップでの買い物を楽しみました。

自由の女神

自由の女神は海に浮かぶ島にあるので、そこまで往復合わせて1時間ほどのクルーズに乗り込みました。実際、このクルーズツアーは自由の女神を間近に見られるだけでなく、高層ビルが連なるマンハッタンも見ることができ一石二鳥のツアーでした。

グラウンド・ゼロ

グランド ゼロとは、2001年9月11日に起きた同時多発テロによって倒壊したワールドトレードセンターの跡地一帯のことを言います。ワールドトレードセンターには、元々北塔と南塔があり、今その跡地には犠牲者の名前が刻まれた大きな慰霊碑があります。またその隣にはワールドトレードセンターの高さをしのぐ新たなる高層ビル「1ワールドトレードセンター」が建設中でございます。さらにグラウンド・ゼロの敷地内には、「9.11メモリアル」という記念館が建てられており、館内にはテロが起きた当時のアメリカの動揺やテロの悲惨さが映像等を通じて鮮明に書かれていました。
これらを通じて思ったことは、グラウンド・ゼロに、テロには屈しないという強い思いが込められているのだなということです。

US_3_2GT_07.jpg

この後、夕食で、アメリカでは大人気の和食レストラン「BENIHANA」に行きました。和食レストランといっても実際は鉄板の上でパフォーマンスをしながらお客さんを楽しませるといったものでした。料理はおいしく食べることができました。ですが結論アメリカ人の考える和食と日本人の考える和食は全く異なりました。

US_3_2GT_09.jpg

 5日目 

国連本部

国連の本部では英語のガイドによるツアーを行いました。英語のガイドなので理解するのは難しかったですが、ガイドさんも丁寧にしっかりとした英語を話してくださり、ツアーの後半、ようやくガイドさんの言っている内容などが少しわかるようになりました。
また国連本部の本会議場などにもはいることができ、おそらくもう一生することのない国連本部の見学は非常にいい経験をすることができました。

メトロポリタン美術館

メトロポリタン美術館は今まで行った博物館、美術館のなかで、一番大きい美術館だと思いました。フロアは年代、ジャンルごとで分けられており、何か所もありました。そのうち僕がまわることのできたフロアはたったの2~3か所程度でした。
この美術館にも有名な作品がたくさん展示されており、画家であるならフェルメール、ゴッホ等、他にも彫刻家のロダンや、西洋、日本、中国の鎧や武器など本当に提示物は様々でした。

US_3_2GT_08.jpg

 

ブロードウェイのミュージカル

この日の夜はブロードウェイでミュージカル「ライオンキング」を見ました。会場内は世界トップクラスのブロードウェイミュージカルなだけあって、とても格式の高そうなお客さんだらけで少し緊張しました。そんな中ミュージカルが始まると冒頭の最初の歌でいきなり圧倒されました。これには現地のお客さんたちも大喜びで、緊張もどこかほぐれた感じでした。
元々「ライオンキング」の話の内容自体あまりわからなく、セリフも英語なので不安でしたが、役者たちの動きや場面の展開などがとてもわかりやすく、あまり不自由なく楽しめることができました。
最後のエンディングでは思わず涙がこぼれそうでした。

 6日目 

MoMA美術館

MoMA美術館とは、おもに近現代のアート作品を展示しているため、今までに見てきた美術館よりも非常に印象の強いものばかりでした。ピカソ、マグリット、ゴッホなどの作品はたくさん展示されておりました。ただ、現代のアートになってくると僕には少々理解できない作品も数多くあり、不思議な美術館でもありました。

US_3_2GT_10.jpg


昼食をとった後、僕らのグループはニューヨークの市街見学と、イントレピッド海上航空宇宙博物館見学の2つに分かれ行動をしました。

ニューヨーク市街

ニューヨークの市街見学は、主に有名高級ブランド店の並ぶ5番街を回りました。ティファニー、ルイビトン、グッチ、ブルガリなど、頭に浮かんだ高級ブランドは大抵5番街にあり、とても驚きました。その中でも一番驚いたのはユニクロが堂々と5番街で店を構えていたことです。最近の5番街はユニクロのように一般の客でも気軽にお買いものができるような工夫がされており、通りは昔よりも買い物袋を持つ人たちが増えて、より活気づいた通りになったそうです。実際に子連れの人たちや、僕らとほぼ同年代であろう若者たちもたくさんいて、とてもお店に入りやすかったです。

イントレピッド海上航空宇宙博物館見学は元アメリカ海軍空母イントレピッドがそのまま博物館になっております。実際に僕は行くことはありませんでしたが、博物館内はカラフルな軍用機に昔を忍ばせる艦内は歩いて周るアトラクション気分で楽しめる空間だったそうです。また追加料金で体験型のシュミレーター乗り物に乗れ、とても遊び心くすぐられるものであったそうです。

US_3_2GT_11.jpg

 

ロックフェラーセンター

2つに分かれて見学をし終わった後、ロックフェラーセンターの展望台で、ニューヨークの夜景を見に行きました。
ロックフェラーセンターとはマンハッタンのほぼ中心部にある超高層ビルを含む複数のビルからなる複合施設です。その中でも一番高い「GEビルディング」は、高さ259メートル、70階建てであります。中心にある半地下のプラザには万国の国旗とプロメテウスの黄金像が立ち、夏にはカフェテラス、冬にはアイススケートリンクができ、日本でも話題になる特大のクリスマスツリーが飾られます。
最上階まで上った時、最初は少し肌寒いと感じましたが、すぐにそのような感覚を忘れてしまうくらいの素晴らしいニューヨークの夜景が目に飛び込んできました。展望台からはマンハッタンの町を一望することができ、高層ビルの明かりがとても強く、夜なのにまだ夕方であるような感覚になりました。

US_3_2GT_12.jpg


 7日目 

セントラルパーク

この日が最終日。最後はセントラルパークへ散歩に出かけていきました。セントラルパークの近くには、ジョン・レノンが住んでいた高級マンション「ダコタハウス」がありました。そしてダコタハウスから一望できるところにジョン・レノンが愛した場所「ストロベリーフィールド」に行きました。そこはセントラルパークの中にあります。
セントラルパークの敷地内はとても落ち着いており、非常に穏やかな朝を過ごすことができました。

帰国

こうして僕らはあっという間に帰国することになりました。ジョンFケネディ空港~成田空港へ、成田空港~中部国際空港へという流れで帰ってくることになりました。成田空港に着いた時には、また日本へ戻ってきてしまったと、アメリカを惜しむ気持ちになりました。実際まだまだ見飽きたりていないので、少し後悔がありつつの帰国でした。
ですが、中部国際空港につき入国の手続きを済ませて1週間ぶりに親の顔を見てみると、なんだかとても落ち着くことができました。

最後に

このように僕は本当に充実した1週間を過ごすことができました。このような素晴らしいひと時を提供して、たくさんのバックアップをしてくださった一般財団法人瑞陵高校助成基金の皆様、またツアーなど、たくさんの手配をしてくださった日本近畿ツーリストの皆様、そして側近として僕らを支えてくださった松浦先生、有馬さん、本当にありがとうございました。
これからはこの経験を糧にこれから先の数々の困難に立ち向かっていこうと思います。