一周年記念海外学習の速報(まとめ)
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いよいよフィレンツェに向けて鉄道の旅が始まります
宿舎に戻りチェックアウトを済ませ、テルミナ駅までトランクを持って移動します。ここでも移動のための専属アシスタントさんが付き、彼が先頭で添乗員さんが後ろをガードする形で移動します。アシスタントさんは団体旅行者が安全に移動するのに不可欠な縁の下の力持ちさんです。
一般のツアーで鉄道利用を避けるというか利用しない理由は、トラブル防止の観点が何より大きく、そこには駅の仕組みも大きいと思っています。今回利用するイタリア版新幹線はナポリ発ミラノ行きの「Frecciarossa(フレッチャロッサ、赤い矢の意)」です。
ローマ駅やフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅は、新幹線では名古屋駅に相当しますが、駅の構造は終着駅そのものです。近くでは近鉄名古屋駅をご想像ください。これだけなら問題はありませんが、到着の15分くらい前までどのホームに到着するのか判らないのです。
入構してくるホームが判らないので、他の列車利用者を含めて皆、案内表示の前で、荷物を持ったまま待ちます。必然的に人や荷物で溢れかえることになります。到着ホームが判明したところで、乗車位置まで移動しますが、荷物が大き重いので、修学旅行より大変です。泥棒対策もあってアシスタントさんが不可欠です。実際、彼は待ちの間も自分が預かったトランクに常に指を軽く置いて、異常が分かるようにしていますが、生徒たちはメールのやり取りに夢中で、アシスタントさんがいなかったら格好の餌食です。
列車が到着すると、ここでもアシスタントさんが大活躍です。重いトランクを次々に乗せてくれます。ホームと列車の床面に段差があり、女子生徒では大変です。
鉄道利用での最大の誤算は、各車両にトランクスペースが無いことです。加えて4人掛けのボックス席にはテーブルが固定されており、トランクは乗せられますが下には入りません。正直、1等ビジネス席を考えるべきだったかの思いが一瞬よぎりました。入り口の一人席に座ってみえた病気のワンちゃん連れの方にはご迷惑をおかけしました。
修学旅行の新幹線乗車どころでない大混乱の中、とりあえず乗車し、20分ほどかかってトランクを順次網棚の上や座席の間にパズルのように収めました。こんな時、生徒たちは意外に力持ちで大活躍してくれました。列車は我々のせいなのか不明ですが、10分程遅れて発車しました。
続きは、フィレンツェへ ”車窓からの風景”のページをご覧ください。