ITF2014速報_4a_1

フィレンツェへ”車窓からの風景”

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今回の乗車区間253.6kmは、1992年5月26日に全線開業したフィレンツェ-ローマ高速線です。イタリア語の「真っ直ぐなフィレンツェ・ローマ間の鉄道」という意味の名前が付けられており、ヨーロッパで最初に開業した高速鉄道線でもあります。
列車の走行感覚は新幹線と大差ありませんが、客車車両にモーターのない動力集中方式のため静かです。座席は2人掛け×2列なので若干余裕があります。また、大きな荷物を持っての移動を考え、網棚は80リットル程度のトランクがおさまる大きさがあります。ちなみにビジネス席は2人掛けの向かい合わせと1人掛けの向かい合わせの計3列ですから、余裕はさらにあります。

ロールの転がる牧草地

ローマ・テルミニ駅を出てしばらくは屋並みが続きますが、やがて疎らになり、上のような牧草地の光景が所々に見えてきます。

いろいろな畑
ローマに近いアルノ川

列車は蛇行するアルノ川を何度も横切って行きます。川の周辺部には、浸水林とまでは行きませんが柳の類いを主体とする、ゴサゴサっとした植生が発達しています。ポプラ並木とは違う樹木の並びが見えてくると川があります。柳の葉は裏面が白っぽいので、風にたなびいくと趣のある姿を見せます。

工場が畑の中にできています
果樹とおぼしき畑

線路沿いの各所にさまざまな工場が作られています。概して町(村)の近くの畑は、耕作単位が小さく、多様性に富んでいます。

広いひまわり畑

トスカーナといえばひまわり畑。残念ながら花の盛りが終わっていたり、咲いていてもこちらを向いてはくれません。広いひまわり畑や収穫を終えカラカラに乾燥した麦畑を見ていると、ダイアン・レイン主演の映画「トスカーナの休日(Under the Tuscan Sun)」が思いだされます。

収穫の終わった麦畑
廃屋も所々に見られます
フィレンツェに近いアルノ川

落ち着いたと思ったら1時間半の旅は終わりです。荷物の問題はありますが、実に快適な旅でした。また、所要時間が短く、移動先での行動に選択肢のできるのはありがたいです。安全・確実なホテル間の荷物移動がカギですが…………。


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