IT2016報告集_個人6

第4回海外学習助成事業の報告集 1年 SHR さん

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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イタリア3都市(Milano, Firenze, Roma)を巡る6泊8日の旅

幸せで詰まった海外研修 

幸せで詰まった海外研修。私はずっとこの研修に行きたくて、瑞陵高校を受験する動機の一つでもありました。精一杯、現地での学習をはじめ事前学習やまとめなど力を入れました。ただ何も知らずに観光する普段の旅行とは違い、より広く、深く、濃い海外学習になったと思います。学習していかなければ見つけられなかったものも数多くあるし、学習したからこそ現地で見る感動が増しました。貴重な研修旅行、参加できたことに感謝します!

 1日目 

サラダ

さあやってきました中部国際空港!イタリア研修の旅が始まります。とってもいい天気で、みんなテンション高めでした。研修の8日間を通してほとんど天候がよく恵まれた一週間でした。私は12時間という長時間の飛行機移動は初めてで全身が凝ってしまい、海外旅行というのはこんなに大変なものなのかと思い知りました。

フランクフルトへ到着し、ディナーをレストランでとりました。サラダには、自分でビネガー、オリーブオイル、塩をかけてドレッシングを作ったのですがそのドレッシングはイタリアで入った他のレストランでもほとんど使われていました。日本に帰り西洋料理の調理の授業でこのドレッシングを作ったときは驚きました。それと同時に本場で食べた、という優越感に浸りました。授業で、分量のおいしい比率を知れたので自宅でも実践してみました。

 2日目 

朝食

~フィノッキオ~
2日目の朝はホテルのビュッフェから始まりました。私は食物科ということでイタリアに来る前にフィノッキオという食べ物を探して来いという宿題を出されました。

色の違うオレンジジュース

フィノッキオとは何か、私は知らなかったのですがホテルのスタッフに聞いたところ、セリ科のウイキョウ属の植物でした。スタッフにフィノッキオはどれですかと聞くだけなのに、発音が悪く全然伝わらなくて悲しくなりました。結果的に伝わりましたが、スタッフが口にするその発音がなんともカタカナでは表記できないもので、舌の使い方に日本人との差を感じました。実際にフィノッキオを食べたのですが、温めたセロリのような味で、見た目は玉ねぎのような感じでした。フェンネルを日本で品種改良した、ステッキオという品種もあるそうです。
ビュッフェではスフレムータといって果物を入れると果汁だけを絞ってくれる機械があり、感動しました。同じオレンジでも、一つ一つ絞ったジュースの色が全然違くて驚きました。

~イタリアの大切な日~
イタリアにとって、キリスト誕生のクリスマスは大切な日ですが、キリストが復活した日も大変大切な日です。イタリアでは復活祭といい、大変賑わいます。私たちが行ったのもその時期で、お土産もたくさん売っていました。

~ミラノのドゥオモ~
14世紀の人口、4万人全員が入れるように造られた教会。造りが本当に細かくて圧倒されました。中に入るとステンドガラスが広がり、一つたりとも同じものはないと聞き、驚きを隠せませんでした。一つ作るのにどれだけの時間を要しているのか、考えるだけで頭がいっぱいになりました。

 3日目 
ウフィッツィ美術館では数々の有名な作品を間近で見ることが出来ました。写真ではわからない、細かいところまで見られるのは本当にすごい体験だなと思いました。35号室のミケランジェロが残した唯一壁画以外で完成している作品、「聖家族」やトブリーナ、私が一番好きなのはティツィアーノ作の「ウルビーノヴィーナス」で、どこからヴィーナスを見ても目が合うように描かれていて、実際に見られたことを誇りに思います。
~フィレンツェのドゥオモ~
花の聖母教会と呼ばれるフィレンツェのシンボル。フィレンツェ旧市街でこれより高い建物はありません。迫力があって、存在感のある、フィレンツェに欠かせないものだなと思いました。パウロウォッチェッロの時計や天井フレスコ画の最後の審判、ダンテの神曲など、事前に私が重点的に調べたものが本当にこの目で見れていることに感動しました。写真で見るのとは全然違くて、ドゥオモの中は中でも、どこに飾ってあるのかとかは知らなかったので、新鮮な気持ちもありました。実物はやっぱり違うし、そこの雰囲気も合わせての作品なのかな、と感じました。

~アカデミア美術館~
ここで一番驚いたのは、ダヴィデの目はハートの形をしているということを知ったこと。今まで見たことのなかった、ダヴィデの後ろ姿を見ることが出来ました。なかなか見ることが出来ないものだと思うし、貴重な体験が出来ました。

~レストラン~

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私は黒トリュフのパスタ、ステーキ、フォカッチャオを食べました。黒トリュフ、人生初で、興奮が止みませんでした。いい感じに風味を出していて、香りがとても濃厚で感じたことのない感じでした。美味しかったです。ステーキもとてもやわらかくて、幸せの極み状態でした。

~スーパーマーケット~”
スーパーでは、かごとカートが一体化していて驚きました。レジでは、ベルトコンベアの上に商品を載せてレジまで持っていく式でした。日本のようにはビニール袋はもらえませんでした。

 4日目 

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街中に自転車専用道路があったり、メリーゴーランドがあったり、駅には快適なお掃除車に乗る人、ハリーポッターの用なマントを着た駅員さんなど、日本にはない日常光景が見られました。マクドナルドも、味や商品が違くて、ポテトがとても細かったり、シェイクがさらさらだったりと、イタリア独特でした。ユーロスターでは、イタリアのきれいな景色を堪能することが出来ました。「ユーロスター」という言葉は社会の授業で習った記憶があったのでそれに私は今乗っているのか、ということを考えたら気分がとっても上々でした。

 5日目 
コロッセオ~待ちにまったコロッセオ!イタリアといえばコロッセオ。思っていたよりも広く、高く、ここで実際戦っていたのかと思うと寒気がしました。古くなってもそれがまた味として出ているのが素敵だと思いました。

~オペラ座~
実際に女子はドレスに、男子はスーツに着替え、みんな大人に変身していてオシャレでかっこよかったです。オペラは声が、どこからだしているんだ!と突っ込みたくなるほど盛大で、綺麗な声、存在感があって迫力満点でした。シーンに合わせて紙が降ってきたり爆発したりと仕掛けも満載でした。セットにも手が掛かっており、とてもすごかったです。何を言っているのかはイタリア語でわからなかったですが、ただただすごい事だけは伝わってきました。ほんっとに貴重な体験をすることができたと思います。このような場に似合う大人になりたいと思いました。

~Tip~
イタリアには tip というものがあり、枕 tip 、トイレ tip 、また、何かのお礼やおつりを貰わずそれを tip にするなど。日本にはない感覚で楽しかったです。思いやりをし合う関係、いいなと思いました。

 6日目 
フォロノマーノ、真実の口、トレヴィの泉などかの有名な場所へ行くことができ、宝物の思い出になりました。

 7日~8日目 
ローマからフランクフルトを経て中部国際空港へ。
行きはあんなに長く感じたのに、帰りはものの一瞬でついてしまった感覚でした。

まとめ

この研修を通し、なんでもインターネットを開けば調べることが出来るこの世の中。しかし「百聞は一見に如かず」ではないですが、実際にみるのと写真で見るのとでは格段に違うことをしみじみと感じました。ネット上でのことや、人から聞いたことだけに執着せず、もっと自分の目で確かめて、肌で感じたことを自分にインプットできる人間になりたいと思いました。
日本の街に見慣れた中、イタリアでは180度といっていいほど建物の構造や、歴史、人や言語、対応、全てが全く違くて、日本しか知らなかった私が恥ずかしくなりました。また、もっと他の国についても知りたいと思いました。こんなに違うのに、生きていく中で一度も目にしないのは本当にもったいない事だなと思いました。
この経験を活かして、これから、もっと視野を広くして生活していきたいなと思います。本当にありがとうございました。