IT2016報告集_個人12

第4回海外学習助成事業の報告集 定時制YKM さん

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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イタリア3都市(Milano, Firenze, Roma)を巡る6泊8日の旅

参加の目的

私が海外学習に参加しようと思った理由は次の2つです。
1.一度行ったことのない海外で日本とは違う生活をしてみたかったから
2.全日制のみなさんと交流を持ってみたかったから

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今回はイタリアという2700年以上もの歴史、40ヶ所以上もの文化遺産をもつ国ということで、参加したい気持ちが強くありました。また、食べ物がおいしいことでも知られるイタリアへの海外学習はとても楽しみでした。

最初に訪れた都市 ミラノ
ミラノに着いたときはもう周りは暗くて、でもすごく綺麗でした。建物や街を歩いている人、何もかもがかっこよく感じました。日本に出て最初に困ったことは「トイレの流し方が分からない!」それに、シャワーの出し方、部屋の電気の消し方、ホテルのフロントへの電話。私は、言葉は通じなくともわりとなんとかなる!という根拠もない自信があったのですが、そんな訳にはいきませんでした・・。

スフォルチェスコ城
上から見たときに200×200メートルの正方形で作られた建物で、地図で見ると城壁に囲まれた街はハート形に似ている。これは日本の城の敵から身を守る工夫とそっくりだとおもいました。窓は内側が広く、外からみると狭い。これも外から敵に狙われにくいようにする工夫のようです。
イタリアには、ルネサンス!お金持ち!華やか! というイメージが強かったのですが、実際には貧富の差が激しく戦いの絶えない時代もあったようです。

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ドゥオモ
イタリアに行った!と聞いたら必ずと言って話に登場するドゥオモ! 本当にきれいでした。4万人もの人を収容できるこの建物のインパクトは想像よりも大きく、宗教の影響の強さを感じました。大きなステンドグラスは1枚1枚こまかく描かれていて、文字が読めない人でも読めるよう、絵で聖書の内容が記されていました。
ドゥオモの周りにいた軍人の人にはとてもビックリしました。

次に訪れた都市 フィレンツェ

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ウフィツイ美術館
ウフィツイ美術館に行ってまず嬉しかったのは、事前学習で私が担当していた「メディチ家」の紋章を見つけられたことでした。ウフィツイとは、オフィスという意味で、メディチ家のコジモ1世が作らせた事務所が今のウフィツィ美術館です。美術品もメディチ家最後の人物アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチ がフィレンツェに寄贈したメディチ家の持っていたコレクションということで、メディチ家と関わりの深いウフィツィ美術館にメディチ家の紋章はありました。

展示されていた作品は、どれも想像していたよりも遥かにサイズが大きくて驚きました。ウフィツィ美術館にはもう1つ私が調べていたカラヴァジョの「メドゥーサ」などがありました。首から上しか描かれていないのに、今にも動き出しそうなくらい迫力がありました。

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アカデミア美術館
アカデミア美術館の前には絵を道に広げて売っている人がいて、日本にはない光景だなあと思いました。フィレンツェでは道端で絵を売っている人をよく見かけました。
アカデミア美術館では製作途中で終わってしまった作品が多く展示されていました。私はあんなに大きな彫刻をどうやって彫るのかすごくモヤモヤしていましたが、製作途中の作品をみて当たり前だけれど、本当に人間が彫っているんだなあと、改めて感動しました。今考えても彫刻を作るというのは人間技じゃないなあと思います。ダヴィデ像には皆が興奮していました。

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今でこそ美術館にあるダヴィデ像ですが、昔は屋外にあったと感じさせないほど美しいものでした。石で作られた作品がバランスを保って500年も美しいままなのだから、それだけでもすごい!と思いました。

 

 

 

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最後に訪れた都市 ローマ
コロッセオ
ローマに着いて最初の見学はコロッセオでした。バスの窓から見えるコロッセオの存在感と迫力に皆が思わず「おぉ,,,!」という声をあげました。コロッセオに着くとドキドキして、これが2000年も前に作られたなんて、本当に人間はすごいな!と思いました。

システィーナ礼拝堂
システィーナ礼拝堂の「最後の審判」は、この海外学習の中で一番見れてよかったなあと感じました。イエス・キリストが使者に裁きを下しているところが描かれていて、中央下の天使が持っている小さな本には天国行きの人、大きな本には地獄行きの人の名前が書かれているとい意味があり、天国に行く人はこんなにも少ないんだぞということだそうです。とても大きな絵で、遠くからオペラグラスを使って見てみても細かなところまで繊細に描かれていました。
システィーナ礼拝堂では、他の作品を見る時間より長く時間を貰いましたが、それでもいつまでもこの作品をみていたいと思いました。礼拝堂の中は写真を撮るのは禁止でしたが、今でも鮮明に記憶に残っています。

海外学習を通して、感じたこと・学んだこと
私はこの海外学習で余計な先入観や偏見はもったいないと思いました。先入観は事前学習のときからでした。自分たちで分担して学習したことを発表するときは、どこから説明したらいいんだろう、全日制の人は賢いから、有名なことから説明したらバカにしていると思われるかなと考えたり、全日制の人は定時制の人のことを快くは思っていないんだろうなあとか、そんな先入観と偏見がなかったらもっと早く、みんなと仲良くなれたのになあと思います。
イタリアについての先入観もありました。外国の方はこんな感じだろうというような日本での常識は、実際にはあまり通用しなかったので、事前に多くの事をいろいろ調べておくことがどれだけ大切なのか知りました。事前学習での旅行会社さんのお話はとても身になりました。
この先、この旅行で学んだことをこれからの生活に活かしていきます!熊澤さんをはじめとする財団の方、旅行会社の方、先生方、添乗員の牧瀬さん、梶野先生、本当にありがとうございました。
1週間本当にあっという間でした。
この12人でよかったです。 ありがとうございました。