US2013報告集9

  第1回海外学習の個人レポート US2013 1年 S.R さん 

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
1年 S.Mさん  I.Eさん  K.Kさん  F.Mさん  T.Sさん    S.Rさん     ホームへ 
2年 I.Kさん  I.Rさん  K.Mさん  S.Kさん  N.Sさん  N.Hさん

 海外学習を終えて

私はこの海外学習に参加して、出発前の意気込み通りに、とても多くのことを学ぶことができました。現地を実際に見て、聞いて、感じてきて、今までだいたいのイメージしかなかったアメリカの様子や、日本と外国との違いといったものを学んだ1週間だったと思います。

合衆国海兵記念碑
アーリントン国立墓地

2日目、ワシントンではアーリントン国立墓地に行きました。その広さと墓石の多さに驚きました。名古屋市にある平和公園に少し似ている感じがしました。何万人と言われても全然イメージがわかないけれど、実際に見てみると本当にたくさんの人が亡くなったのだという実感がわきました。無名の戦士だけでなく、有名な軍人や司令官、政治家なども埋葬されているそうです。あの有名なケネディ大統領やキング牧師が目の前で眠っているなんて信じられませんでした。合衆国海兵記念碑も実際に近くで見てみると、想像していた2倍ほどの大きさがありました。まさかこんなにも大きいとは思わず、しばらく見とれてしまうほどでした。

 

ウドバー・ハジー・センター

その後、リンカーン記念館やワシントン記念塔、ホワイトハウス、国会議事堂を見学後、ウドバー・ハジー・センターに行きました。飛行機だけでこんなにたくさんの種類があることに驚きました。そして飛行機というものは大半が戦争に使われたものだということを知りました。ボーイングB29エノラゲイの実機もありました。これが広島に原爆を落とし日本に悲劇をもたらしたと思うと心が痛くなりました。

 

ホープダイヤモンド

3日目のスミソニアン自然史博物館での見学は特に印象に残っています。まず、展示物の多さと博物館の大きさに驚きました。フリータイムは何から見ていいのかわからなくなりました。私の1番のお目当てはホープダイヤモンドでした。淡い青色で思っていたよりずっと小さく、これが多くの所有者を呪い殺したなんて信じられませんでした。あの有名なアントワネットやマリリン・モンローも実際に身につけていたものが、今目の前にあると思うととても不思議な感じがしました。他にもいろいろな展示物が山ほどあり数時間ではとても見きれませんでした。もっとじっくり、全部見て回りたかったというのが正直な感想です。ぜひもう1度行きたいと思いました。

 

ウィキッド

4日目、ブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を観賞しました。私はミュージカルが大好きで劇団四季のウィキッドは日本でも見ていました。内容は日本のものとほとんど同じだったので英語でも十分楽しむことができました。日本のものを見たときもとても感動しましたが、演技や歌の声量が本場は違うなと思いました。特に良い魔女グリンダの演技のクオリティの高さには驚きました。

 

 

アメリカ自然史博物館

5日目のアメリカ自然史博物館ではリアルさに驚きました。剥製の量も種類も、ものすごくたくさんありました。動物園のようにガラスの中に展示物が置いてあるものが多く、背景やまわりの草木も自然で剥製や人形が生きているようでした。映画「ナイトミュージアム」の舞台にもなっていて、楽しみにしていた場所のひとつでもあったので本当におもしろかったです。

 

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私がこの旅で1番心に残ったことは、現地の人達の優しさとフレンドリーな人柄です。飛行機で上の棚に荷物を乗せるのに苦労していると、ななめ後ろに座っていた長身の男性がわざわざシートベルトを外してこちらに来て、荷物を乗せるのを手伝ってくれました。また、マクドナルドで食事をしたときには、2人席しか空きが無く、3人で行動していた私達はお店の中をうろうろしていました。それを見て、4人席を1人で使っていた人が席を譲ってくれました。面倒なのに、食べていたハンバーガーやポテト、広げていた新聞もいったん片付けて。日本ではなかなか無い光景だと思います。もう何度もお礼を言いました。博物館でも写真を撮ろうとインカメで頑張っていたら写真を撮ってくれたり、駅のレストルームのドアが何故か開かなかったときに通りすがりのカップルが声をかけてくれたり、たくさんの人に助けられました。両親からは「治安が悪いから十分に気をつけて。」「とにかく生きて帰ってこい。」などと何度も聞かされていたので、「アメリカは危なくて怖い人ばかりだ。」という認識が知らず知らずのうちに頭に染みついていました。フレンドリーで親切な人もたくさんいるということを知ることができて何だか嬉しかったです。

 

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今回の旅で私が最も不安だったのが、英語での会話でした。もともと英語は得意ではなくリスニングも苦手で、ちゃんと自分の英語が伝わるのか本当に心配でした。海外に来たからには何か現地の人と話したいと思っていたのですが、そのチャンスはすぐ訪れました。マクドナルドで席を譲ってくれた人が、スーツケースを椅子の下に置き忘れていることに私は気づいたのです。「Is this your bag?」と聞いてみました。すると「Oh!Thanks.」と言ってくれました。これが初めてまともに成立した会話でした。注文する時は店員さんが早口すぎて聞き取れないし、私の言っていることは伝わらないし、なかなか会話にならず、かなり時間がかかりました。

スターバックスや普通の売店では決まり文句が多いので問題ありませんでしたが、品物を交換するときや、免税品を購入するときには本当に苦労しました。免税店で買った免税品は領収書と引き替えに搭乗口で受け取るので、その手続きが必要です。しかし、何を言っているのかわからないので何をしたらいいかもわからず、なかなか会計が終わりませんでした。でも後半は英語にも慣れてきて、店員さんとおしゃべりしながら買い物もできました。しかし内容は「Is there more light one?」「How much is this?」
といった簡単なものばかりで、しかもやっぱり相手のいうことは半分聞き取れません。「Pardon?」「Please speak more slowly」この2つの言葉には何度お世話になったことでしょう。しかしそれでもわからない時はたびたびあって、そのときは本当に困りました。

だからこの海外学習を終えて、英語を話せるようになりたいと強く思いました。今までは日本から出る気は無いし、英語はテストの点数だけ取れれば良いという感覚で勉強していました。しかし今回の海外学習でもう1度アメリカに行きたいと思ったし、もっといろいろな世界を見たいと思いました。

この1週間いろいろなトラブルがありました。朝食の準備ができていなかったり、ホテルのカードキーが使えなくなったり。有馬さんがすべて適切に対処してくださいましたが、もし添乗員さんなしの旅行だったらどうなっていたのかと思うととても海外には行けません。これからは英語を使えるように、話すことができるように勉強していきたいです。

最後になりましたが、海外学習という貴重な機会をもうけてくださった熊澤さんにはとても感謝しています。アメリカで見たもの、学んだことは一生忘れません。添乗員の有馬さん、引率してくださった鶴田先生、現地ガイドのよし子さん、ゆき子さん、財団の方々、そして先生方、本当にありがとうございました。