US2013報告集11

  第1回海外学習のレポート US2013 2年 N.S さん 

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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 国立スミソニアン博物館&メトロポリタン美術館見学の旅を終えて

「Sさん、アメリカ行きおめでとう。」
担任であった佐藤美晴瑠先生にこう伝えられたときは、本当にこの上ない喜びをかみしめました。
ぼくは海外に対して元より興味と憧れがありました。というのも、3人兄弟の親戚がいて、皆海外への留学を経験していて、話をよく聞かせてもらっていたからです。どのような憧れを抱いていたかというと、紙面上やネットで知った情報を現地に実際にいって自分で確かめること、また異なった言語を話す異なった民族とふれあうことがあげられます。したがって、今回の志向としては大きくこの2つにしぼり、たくさんのことを学んで帰国する!と意気込んで出発しました。

とはいったとしても、なにせ初の海外旅行。中部空港に着いたときは不安が期待をまさっていました。しかし出国式を終えて、池田理事長から頂いたお守りを身に付け、みんなと話していると、自然に全て期待にかわっていました。初の出国審査、初の免税店、初の大きな飛行機、初の機内食もおいしく頂き、ついにデトロイトで初の入国審査!!これをおえるとまず1番初めに挑戦したことは、「コーヒーショップでの1人で注文」です。英語で細かい注文をしました。通じました。まだ慣れないドルをクリームたっぷりでミルク多めでシナモンパウダーがかかったフラペチーノと交換しました。こんなに嬉しい買い物は初めてでした。そして調子にのって、お土産屋さんに入り店員さんと話して、英語をつたないながらも使う喜びを感じていました(笑)そんな中少しずつ実感も湧いてきて、ついにワシントンへ。

ワシントン記念塔、ホワイトハウス、そして楽しみにしていたリンカーン。左右で表情が違う、顔の後ろは顔!?演説文やお堂のなかにある壁画などずっと見ていても飽きませんでしてた。生で見ることが出来て感動しました。完全に『USAモード』のスイッチも入り、まだわずかにあったふわふわした感覚も一気に取り払われました。ウドバーハジーセンターでは、ディスカバリー号とみんなのお目当てのエノラゲイが最も印象に残っています。よしこさんの解説と知っている知識とを組み合わせて歴史を学びました。そしてスミソニアン博物館群。中でもお気に入りなのが、ナショナルギャラリー。中学の美術の教科書でみた作品や、独創的な作品、作者ではセザンヌに惹かれました。今までとりわけ芸術に興味があるわけではなかったのですが、ここに来て何かが変わりました。博物館や美術館をこんなに真剣に回ることができたので大満足でした。興奮しっぱなしのぼく、一方でみんなこの日は最大に疲れていたようにみえました(笑)

また、ここでアメリカらしい衝撃を受けました。それは食。シーフードレストランやマクドナルドは全て予想を超えるボリュームで、ザリガニなどの見たことのないメニューのラインナップやセルフのソフトドリンクは新鮮でした。

そして旅の半分も過ぎて、みんなで楽しみにしていたニューヨークへ。最も行きたかった場所であるタイムズスクエアは圧巻でした。人の波に揉まれ、「イメージ通りのNY」を肌で感じました。1度は観ておきたかったミュージカルは、前半は疲れが旅のピークだったらしく爆睡、後半は言語がわからない悔しさもありましたが全て観ることができました。しかし隣の有馬さんはしっかり寝ていました(笑)それに極寒の風を切りながらも若い気力でほとんど外にでていたクルージング、そして自由の女神。もう1度アメリカを訪れて、今度はあの足もとまで行きたいと思いました。ワシントンのリンカーンに続き、映画の舞台となった自然史博物館では、男子みんなとまわって心底楽しみながらも、やはり真剣にみいってしまう自分がいて、たまにはぐれていました(笑)そして夜景を見るため、ロックフェラーセンターの「TOP OF THE ROCK」へ。ぼくは夜景がすきなので近所のマンションとかにかってに登ってみたりもするのですが、今回のようなしっかりした機会は今までなかったので、ここではさすがにしばらく一人で満喫させてもらいました。うん、よかった!!
そして旅で最後の夜はみんなでホテルのジムへ。運動部の子が多くて、トレーニングしてるいつもとは違った真剣な姿をみることができました。また、たわいもない会話で盛り上がりました。このようにみんなと話しをして盛り上がるのも、旅の仲間として仲良くなれたことは本当に大きかったと思います。12人で部屋に集まったことも、この旅をより良くする契機になったと思います。

翌日を名残惜しくも迎え、出国をしてデトロイト。最後のアメリカでの食事はどうしようか、ということになり男子は集まって、結局それぞれべつのものをたべながらのんびりしていました。しかし、みんなある共通点があることに気づきました。それは、それぞれが一人で注文をし好きな物を食べていた、こう考えるとこの短期間での成長を感じられました。

そしてなんとなく空気もしんみりし始め、さあ帰国。帰りの飛行機はみんなもよく寝ていてあっという間でした。中部に到着し、おむかえに来ていただいた保護者の皆さんや池田理事長、日比野教頭先生の顔をみると、まず自然に感謝がでてきました。今回のこの企画は本当に多くの方々の協力をもとに成り立っていると改めて実感しました。ですが、それと同時に、その分僕たちは期待されていたわけです。はい、大丈夫です。たくさん学んできました。現地でしかえられない発見をたくさんしました。ワシントン記念塔のふもとには野良リスがいます。ニューヨークの道路は舗装が十分でなくガタガタしています。米人の日本人に対する態度は様々あります。ぼくらの次の目標のは、これらの情報を発信していく事だと思います。きちんと旅の目的を果たしたことを証明し、それは感謝を表す方法の一つであると思います。またこの助成企画を継承していくためにも大切な事で、第一回生としての誇りを持って行うべき事だと思います。僕らはまだ期待されています。終わっていません。これからもずっと第一回生として。

自分の目標も十分過ぎるくらいに達成することができました。一生忘れません。本当に本当にありがとうございました。


追記

応募資格にも記載されているように、日頃の生活態度が善良であることが条件でした。ぼくは出発前に袴田先生から、授業中の自習、いわゆる内職について指導を受けました。本当だったらその時点で当選はなしになっていてもおかしくはありませんでした。しかし行かせてもらうことができて、たくさんのことを学ぶことができてました。そして、旅がおわってから仲間や有馬さんにまで「みんなをまとめてくれてありがとう」、「颯馬のおかげで」などの言葉をもらいました。自分は感謝されるべきことをした実感はありませんでしたが、そういわれてみると、その言葉に本当に嬉しくなりました。またこのことによって袴田先生との約束も守ることができた気がしています。もう瑞陵にはいらっしゃいませんがいつか報告できたらいいなと思います。

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ワシントン初日の晩ご飯でザリガニを食す。味付けはビックリするほどおいしかった!!

リンカーン大統領は左右で表情が違うらしい。
自分としては左のこの顔が好き。

ワシントンの地下鉄。
日本に比べて運転が雑!!!
車内では終始、アメリカ人から怪訝な視線をあびていた(笑)

宗教画に心惹かれ。写真はマリア様とキリスト、そして幼なじみ(名前忘れました)。この3人はよくセットで描かれていた。
また「受胎告知」をテーマにした絵画が沢山見受けられ、その中にもわずかながら差違があるところがみてておもしろかった。白い鳩と天使とマリア様、この3つがキーとなっているとか。

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セザンヌ。魅力に満ちている。絵画を学ぶならこの人から始めよう。
今度は絶対近くでみる。まってろー!!

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いってよかった。いけてよかった。興奮がとまらなかった場所。

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メトロポリタン美術館。ここだけに限らないが、展示されている数、そして何より展示方法に驚いた。
当然日本の博物館や美術館しかしらないので、こんなところにいけて、知れて、よかった。

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映画でもおなじみのコイツ。
記念撮影ばっちりしたので満足!!笑