US2013報告集8

  第1回海外学習の個人レポート US2013 1年 T.S さん 

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
1年 S.Mさん  I.Eさん  K.Kさん  F.Mさん    T.Sさん   S.Rさん    ホームへ 
2年 I.Kさん  I.Rさん  K.Mさん  S.Kさん  N.Sさん  N.Hさん

『国立スミソニアン博物館&メトロポリタン美術館見学の旅』レポート

私は家族と一週間も離れて生活したことはなく、冒険に行くような気持ちで、中部国際空港へ向かいました。出発式を終えると、出国審査から、もうワクワクしていたのを覚えています。
飛行機に乗るのも初めてで、ジェットコースターみたいだと聞いていたので、とても楽しみでした。初めての飛行機はゴゴゴ……という音がして、加速していくのもわかり、乗ったことはないけれど、スペースシャトルに乗って宇宙に行くような気分でした。しかし。
楽しかったのは最初だけで、段々揺れが不快になり、気持ち悪くなり、頭を抱えてずっと深呼吸をしている時間がしばらく続き、少し残念な飛行機デビューになってしまいました。そんな中、出された機内食は温かくて、私は元気を取り戻すことが出来ました。窓から外を覗くと、機体は真っ青な空と一面の雲の間を飛んでいて、本当に気持ちの良い景色で、感動しました。何となくスカイダイビングが好きな人の気持ちがわかった気がしました。
デトロイトでの入国審査の時は、添乗員の有馬さんが英語に困っていた日本人を助けていて、本当にかっこいいと思いました。さらに、入国審査で、外国の人も優しいということを知りました。指紋をとるときに私は背が低いのでうまく指紋をとることが出来なくて、台を下げてくれたのです。
そして、審査官の腰に堂々とつけている拳銃を見て、アメリカに来た、ということを実感しました。

【↓ワシントンの街並み】
TS_1_01.jpg TS_1_02.jpg

それからワシントンに着くと、シーフードバイキングへ行き、早速衝撃を受けました。

いつも食べているお米がおかゆのようなデザートに変わり果ててい

TS_1_03.jpg

たのです。しかも、シナモン風味で甘く味付けされていました。しかし、なかなかおいしかったです。ホテルの朝食のビュッフェにも甘くないタイプの同じお粥のようなものがありました。お粥のようなもの(オートミール)はアメリカでは定番の料理なんだなと思いました。

 

TS_2_01.jpg

【←ワシントン滞在中宿泊したWASHINGTON HILTON HOTEL】

 

 

 

 

2日目は、アーリントン国立墓地へ行きました。白い大理石でできた墓標が、あたり一面に並んでいて、日本のお墓とは違い、なんだか清々しくてとてもきれいだと思ってしまいました。

TS_2_02.jpg

きれいでしたが、この下に土葬されていると思うと、死を身近に感じて、ぞっとしました。しかし、このきれいな丘に埋葬されたら気持ちいいだろうなとも思いました。

TS_2_03.jpg

ケネディ大統領のお墓も、この墓地にあり、国民1人1人が国を作っていくことを理想としていた大統領がもし生きていたらもっと素敵な国家になっていたのかなと考えました。【←ケネディ大統領のお墓】

TS_2_04.jpg

バスでの移動中、現地ガイドのよしこさんから、ワシントンD.C.内だけでも200以上の銅像があると聞いて、おしゃれで、国土の広いアメリカならではだと思いました。
片足しか上げていない馬に乗っている人の銅像は病死、両足上げているのに乗っている人は戦死だそうで、銅像を見ることがとても興味深くなりました。

TS_3_01.jpg

アーリントン墓地へ行った後、近くにある硫黄島の戦いの星条旗をたてているところの像をみました。
写真で見るよりもはるかに大きくて、驚きで、硫黄島の戦いの像や、ウドバー・ハジー・センターにある広島に原爆を投下したB-29『エノラゲイ』、日本の特攻機『桜花』、風船爆弾などを見て、戦争について今までより、より身近に感じ、興味を持ちました。

TS_3_02.jpg

『エノラゲイ』は『硫黄島の戦いの像』と同様に写真から想像していたのよりもずっとおおきくて、やはり、実物を見ることは大事なことだと思いました。【→B-29『エノラ・ゲイ』】


他にも、潜水艦でコンパクトに運べる日本の組立式飛行機、音速で飛んだ旅客機、マッハ3で飛ぶステルス機、スペースシャトルなどを見学しました。組立式飛行機は発想が日本人らしくて、なんだか誇らしかったです。私も先人を見習って、柔軟な発想ができるように頑張らなければと感じました。音速旅客機は、とても長細くて、こんなのが本当に飛んでいたのかと驚きました。風船爆弾からも当時の日本がとても焦っていた様子を想像することが出来ました。スペースシャトルも今まで飛んでいた本物が展示されていて、とても興奮しました。

TS_4_01.jpg TS_4_02.jpg

TS_4_03.jpg

【←『ウドバー・ハジー・センター』内にあるマクドナルドで食べた『アンガスデラックス』】


よしこさんの説明はわかりやすく、面白く、積極的によしこさんについて行って、たくさん学ぶことが出来ました。展示物はかなり近くで見ることが出来て、ダイナミックで、今まで知らなかったこともたくさん学ぶことが出来て、本当に楽しかったです。他にもリンカーン記念堂や、ホワイトハウスも見学しました。

TS_4_04.jpg TS_4_05.jpg TS_4_06.jpg

【↑リンカーン記念館から見たワシントン記念塔】 【リンカーン記念館】

TS_5_01.jpg TS_5_02.jpg TS_5_03.jpg

【↑国会議事堂】【ホワイトハウス】【ホワイトハウス付近にいたリス】

TS_5_04.jpg

ホテルに帰るために、地下鉄にも乗りました。エスカレーターは、名古屋では左側が立つ、右側が歩く、しかし、ワシントンでは右側が立ち、左側が歩くでした。【←券売機】
ホームは薄暗くて、改札も簡単な作りに見え、電車の揺れが激しく、正直、改めて日本のきれいさ、几帳面さを実感しました。しかし、トンネルのつくりは日本よりも少しおしゃれでした↓。


TS_5_05.jpg TS_5_06.jpg

地下鉄の料金が昼と夜とで異なることにも驚きました。


3日目は、自然史博物館、航空宇宙博物館、ナショナルギャラリー、ファッションセンターへ行きました。
自然史博物館では、アフリカゾウ、ダイオウイカ、ブルーダイアモンドなどを見ました。
アフリカゾウも、ダイオウイカも本物で、こんな大きな生き物が本当にいたなんて信じられないくらい驚きました。ブルーダイアモンドは黒っぽくて、大きくて、美しかったです。
それ以上にマリー・アントワネットらの宝石も素晴らしく目が輝きました。あんなにたくさんのきれいな宝石を見たのは初めてでした。こんなに重そうで輝いたものを何個もつけていた姿をみてみたいと思いました。化石、や鉱石もたくさん見ました。火星の石も触りましたが、普通のつるつるした石と変わらないと思いました

TS_6_01.jpg TS_6_02.jpg TS_6_03.jpg

【↑ブルーダイアモンド】【ダイオウイカ】

TS_6_04.jpg

その後、ナショナルギャラリーへ行きました。昔から現代までの絵画を一度に見ることが出来て、時代とともに段々絵も変わっていったことがよくわかりました。教科書などで見たことのある絵もあり、生で見ることが出来て、うれしかったです。【←ナショナルギャラリー】

 

 

TS_7_01.jpg

航空宇宙博物館では、少し疲れが出てきたらしく、眠気が襲って、ぼーっと見学してしまいました。ここでも、月の石を触りました。しかし、月の石も火星の石も地球の石と変わらず、普通の石のような触り心地でした。石に含まれる何か成分が違うのかなと興味を持ちました。ナイトミュージアムで見た、宇宙へ行ったサルや、アメリア・イヤハートの赤い飛行機も見ることが出来ました。
人類初のドイツのミサイルなども展示されていて、床から天井まで、長くて、とても大きくて、ミサイルなんて初めてみたので、とても驚きました。こんなに大きなものが実際に使われていたんだと考えたら、恐ろしくなりました。
【←ミサイル】

 

4日目は現地ガイドのよしこさんとのお別れの日でした。様々なことを教えてくれたよしこさんとお別れするのはとても悲しかったです。本当に涙が出そうでした。

TS_7_02.jpg

ニューヨークへ着くと、ワシントンとは大分雰囲気が違うような気がしました【←NEW YORK】

ここからは現地ガイドのナカザワさんにお世話になりました。
ワシントンは広々としていて、のびのびと気持ちの良い場所でしたが、NYは、高いビルが立ち並んでいて、華やかで、にぎやかだけれど少し怖そうという印象を持ちました。
船からみたNYの摩天楼はとっても美しくて建物の形もおしゃれで、素敵な景色でした。
空も青空で、最高の景色を見ることが出来ましたが、風がとても強く、冷たく、カメラを持つ右手がもう凍りそうで、痛くて、寒くてつらかったです。NYは冬そのものでした。
船からは、自由の女神も見ることができて、本物を生で見られるなんて今まで思っていなかったので、感激しました。友好のしるしとしてフランスから贈られたもので、あんな大きなものを贈るなんて凄いと思いました。
TS_8_01.jpg TS_8_02.jpg

TS_8_03.jpg

ブロードウェイミュージカルを見に行く途中、タイムズスクエアにもよりました。
タイムズスクエアは最終日に登ったロックフェラーセンターからもすぐわかるぐらい明るくて、にぎやかでした。
本場のミュージカル『ウィキッド』は、日本版を見ていないので比較はできないけれど、舞台は装飾がいっぱいで、歌もとても素敵でした。しかし、夜遅かったので、寝てしまいそうでした。観客と役者の間にも親近感があって、とてもいい雰囲気でした。今度、日本版を見て、本場とどう違うか比較してみたいです。

TS_8_04.jpg TS_8_05.jpg
【↑NYの地下鉄のホーム】

 5日目は、メトロポリタン美術館へ行きました。
道路は、京都と同じように碁盤の目のようになっていて、日本以外にもこのようなつくりがあるということを知りました。東西に走る通りはストリート、南北に延びる大通りはアベニューといいます。
美術館の周りのセントラルパークを少し散歩して、ここでランニングしてみたい、と思いました。きっと夏だったら、緑が生い茂って、「もっと素晴らしい公園なんだろうなと思い、見られなくて少し残念でした。
TS_9_01.jpg TS_9_02.jpg
美術館にはいろいろなコーナーがあり、私たちは、エジプト、19cヨーロッパ美術を見ました。少ない時間で回るのは大変でした。美術館のあとは、自然史博物館へ行き、その後、5番街での自由時間でした。
TS_9_03.jpg TS_9_04.jpg

【↑ナイトミュージアムの舞台自然史博物館】

TS_9_05.jpg


【←ジョン・レノンの死を悼む石碑】

 

 

TS_10_01.jpg


大きなお菓子屋さん、今アメリカで人気のお店、ティファニーなどへいって、お買い物をしました。

 

 

 

TS_10_02.jpg


最後にロックフェラーセンターへ行って、夜景を見ました。下の道路が見えないくらい高くて、街の明かりがきれいでいい眺めでした。
【←ロックフェラーセンター】

 

TS_10_03.jpg TS_10_04.jpg

最期の夜、私たちは、ホテルのジムで、夜遅くまで、運動していました。
私の場合は、kcalを消費するために……。
NYにもっといたかったけれど、日本食や家族が恋しくなって、心が板挟みになり、少しつらかったです。
そして、最終日の25日、DL-629便でいよいよ名古屋へ……。
日本に着いた時は、なんだか嬉しくて、目頭が熱くなりました。
また、海外に行きたい、と強く思いました。
この旅は、今まで知らなかった事を実際にたくさん見て、体験して学ぶことができ、本当に充実し、実の詰まった旅でした。
博物館や美術館も、展示の仕方がダイナミックで、日本とは違い、十分楽しむことが出来ました。
アメリカの人とも少しお話しすることができて、うれしかったです。
中学校で習った英語も十分通用したので、行く前にもう少し英語を勉強しておけばよかったと後悔しました。
英語を理解し、話しが出来るようになれば、きっともっと楽しむことができるだろうと思います。私にとって、英語は苦手な教科ですが、有馬さんやよしこさん、ナカザワさんのように海外で活躍してみたい、そして、また海外に行きたいので、
もっともっと外国の良さを知るために、英語の勉強を頑張ってみようと思いました。