ロンドン・パリ2024報告集 個人4

第9回海外学習のレポート KOKさんのレポート

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。


ロンドン・パリ研修を振り返って

参加を希望した理由

私は幼いころから洋画を見るのがとても好きだったので、海外に対し強い憧れを抱いていました。しかし私が知っているのは映画で抜き取られている美しい部分でしかなく、実際の海外が一体どういうものなのかは自分で感じてみないと分からないことに、もどかしさと不安を覚えました。私の将来の夢は国際関係の仕事に就くことです。自分自身が海外に赴き、現地でしか味わえないようなすばらしさも、悪い面も、すべてを自分の肌で感じて、自分の夢を再確認したいと思い希望しました。

日本からロンドンまで

日本からロンドンまで強風で一時は飛べるのか心配されていた出発日ですが、なんとか経由地である韓国に到着しました。韓国料理を食べたり、現地のコンビニに行ったりと少ない時間の中で充実した経験ができました。韓国であまり緊張しなかったのは、お米を主食としていたり、建物の雰囲気がかなり日本と似ていたりしたからだと思います。一泊した後、ついにロンドンに向けて 14 時間のフライトとなりました。ここでショックなことに、入国審査で17 歳以上の列に並んでいると、大勢の人の中で係員の人

から本当に私は 17 歳なのかどうか疑われてしまいました。英語で問い詰められたので、一生懸命 seventeen!と繰り返したのがまさかの私の英語の本格的な初披露となりました。

仁川空港付近
機外カメラの様子

ロンドンにて

14 時間飛行機に乗ることは正直つらかったのですがロンドンのヒースロー空港に着いた瞬間その疲れは一気に吹き飛びました。当たり前ですが言語表示は基本すべて英語になり耳に入ってくるのもたくさんの英語ばかりでした。空港からバスでレストランへ移動する間、車窓いっぱいに広がる見慣れないロンドンの景色についに来たのだと感動したのを鮮明に覚えています。

2 日目はロンドンの街をたくさん歩きました。どんな建築にも深い歴史があり、細部の彫刻までこだわっていることがうかがえます。午後から乗った地下鉄は改札にオイスターカードのほか、VISA などのカード類をタッチできます。だから切符を買う手間が省けて、人の往来が盛んなロンドンでスムーズに人が流れるのだなと納得しした。ここには 50 人ほど乗れるエレベーターがあり、みんなで一気に地下へいけるのです。カムデンタウンでは日本でも人気のスターバックスを買いました。違いは圧倒的に量でした。友人のホイップクリームは蓋を盛り越すほど大量だったうえ、私のドリンクはカップいっぱいだったので、開けた瞬間顔面に浴びることになりました。ですが、店員さんはみんな基本的に、どこのお店でもラフな感じで接してくれたので、英語で注文することに抵抗を感じなくなっていきました。

3 日目に行ったカムデンタウンの公衆トイレにはなんと改札が付いていました。チップを払うためです。チップは自分の裁量で渡すのかと思っていましたが、価格が統一され強制的に払う場面もあることを知り驚きました。午後からはハリーポッターのロケ地、キングスクロス駅に行きました。フォトスポットはなんと一時間待ちで、その廃れない人気を実感しました。そのあと行った大英博物館では、展示物との距離が近くて、こんなにも間近に歴史を体感でき幸せな気持ちになりました。

ロンドン最終日、この日は朝からユーロスターでパリへ向かいます。しかしこの朝私はやらかしました。カードキーを部屋に忘れたまま部屋を出てしまったのです。英語で説明せざるを得ない状況になり、不安でいっぱいでしたが、思い切って伝えたらフロントの人理解してもらえました。このとき、英語は語彙だけでなく、どれほど困っているか、必要としているかを態度ではっきり示すという、表現力が大切だと分かりました。

ロンドンの地下鉄
車窓から見える景色
カムデンタウン
スターバックス
キングスクロス駅

パリにて

パリに入るとロンドンの雰囲気とは全く別のものになりました。歩いている人はみな多様で、ファッションも国籍も様々だという印象を受けます。パリ 16 区付近は統一された古い町並みでしたが、郊外は日本の街並みと似て、近代化が進んでいることが意外でした。

はじめに行ったのはベルサイユ宮殿です。入った瞬間荘厳な金色の門が迎え、見渡す限り美しい宮殿が広がっていました。宮殿内部は多くのに溢れ、その中には誰もが教科書で見たことがあるような絵もありまし た。一番感動したのは鏡の間です。シャンデリアがたくさん吊るされ、壁には一面の鏡が付けられていました。そこに写った自分を見たとき何だか変な気持ちになりました。帰りにパリで一番きれいな橋といわれるアレクサンドル 3 世橋から見たエッフェル塔は一生忘れられないぐらい綺麗でした。

パリ 2 日目はモンマルトルの丘に行きました。ここではスリが多発していて、「置き引きにご注意ください」という日本では見たことのない看板がスリ件数の多さを物語っていました。小さい子もスリを働くそうで、貧富の差が顕著に感じられ複雑な気持ちになりました。ルーブル美術館では論理国語の時間に学習した、ミロのヴィーナスを実際に見ることができました。学習したときはまさか自分がこの後実物を見に行くなんて想像していなかったので、あの時の私にもっとしっかり授業聞いておいてねと伝えたいです。モナリザは思ったよりも小さかったです。自分の目で見ることで新たな発見があることを改めて知りました。ハンムラビ法典の楔形文字を見ることができたときも歴史を勉強してきてよかったと思いました。パリの地下鉄の改札は二重のようになっていました。さらに電車のドアは手動で乗客自ら開けます。2 つの改札の扉の間に友人と二人で挟まれたり、あまりにも勢いよく開くドアに驚いたり新しい経験ばかりでとても楽しかったです。夜ご飯にはまたジャガイモが出ました。なぜ「また」かというと、ヨーロッパに来てほぼ毎回主食はジャガイモだったからで す。少しお米が恋しくなりました。

パリ最終日にはピカソ美術館に行きました。ガイドさんがピカソの人生を交えて解説してくださったのでより一層楽しく見学できました。ピカソの絵には時代区分があり、同じ作者だと思えない作品の数々に感動しました。最後に空港に行くまでバスに乗りながら旅を振り返ると、どれも本当に素敵な思い出ばかりで離れるのがとてもさみしいと思ってしまいました。

エッフェル塔
鏡の間
モンマルトルの丘
ハンムラビ法典
ミロのヴィーナス

パリから日本へ

研修旅行が終わってしまうというさみしさと、日本に帰るという安心感を胸に飛行機に乗り、また経由地の韓国へ向かいます。行きの飛行機であまり眠れなかったので、帰りの飛行機も長時間フライトかと思い、少し憂鬱でしたが、偏西風の影響で行きよりも短時間で到着し、とても快適でした。仁川空港での乗り継ぎはあっという間だったので、日本に着くのもすぐでした。空港では家族や先生方が夜遅くにもかかわらず私たちを迎えてくださり、旅を終えた実感が沸き、ほっとした気持ちになりました。

シャルルドゴール空港

旅を振り返って

こうして改めて旅を振り返ると、どんなささいな出来事も昨日のことのように鮮明に思い出されます。私はこの旅でいろいろな発見をすることができました。一つは、広い視野をもつことの大切さです。 日常生活ではつい目の前の出来事に追われてつらい気持ちになるときや、いつも同じように過ぎてゆくように感じる毎日を、退屈に思ってしまったりするときもありました。ですが、視野をなるべく広げ て、より多くのことを感じようとしたこの旅を経て、どんな状況でも、その時その場所でしか経験できないことがたくさんあるということを体感しました。自分の置かれた場所から見えるものは実はもっといっぱいあるのではないかと気づくと毎日が全く別物に感じられます。

そしてもう一つは、勉強は日常を豊かにするということです。旅行中に何度も、学んだことのある建物、歴史、現象を見たり感じたのですが、それがどういうものだったのか思い出せないこともあってもどかしく感じたり、逆に思い出せて、自分の知っている知識と実際のものがきれいに結びついたときその出来事についてより理解が深まり思い出がより楽しく、色鮮やかなものになりました。

高校ではあらゆることを学ぶ機会がとても多く大変かもしれませんが、日々の出来事を多面的に捉えるための大切なことだったのだなと再確認できました。

これからもこの旅での思い出を胸にたくさんのことを吸収していきたいです。

謝辞

最後になりますが、一般財団法人瑞陵高校助成基金様、このようなすばらしい経験をさせていただき、本当にありがとうございます。そして、この研修旅行を支えてくださった先生方、添乗員さん、各国のガイドの皆さん、友人や家族のみんな、本当にありがとうございました。おかげさまで無事に旅を

終えることができました。これから旅で得た多くのことを様々な機会で生かしていきたいと思います。