ロンドン・パリ2024報告集 個人3

第9回海外学習のレポート FHHさんのレポート

参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。


海外研修助成事業ロンドン・パリ8日間の旅を終えて

 参加した目的

1年生の時、私は歴史総合で日本が鎖国後、積極的に欧米の技術や制度を取り入れてきたことを学びました。日本がここまで発展してきたのは欧米諸国の影響でもあると思います。今回はヨーロッパですが、実際に建造物や芸術品、文化等を歴史的背景から捉え、国際的な視点を持つことで、自分の視野を広げられる、そして実際生活している日本という国を再認識することができる良い機会なのではないかと考え、参加を希望しました。

2 研修の記録

初日(韓国)

仁川行きの飛行機が強風の為、なかなか出発できず、空港で1時間、機内で1時間待ってからの出発となりました。風の影響だからか常に機内が揺れていて怖かったです。この日は全国的に強風で欠航も多かったそうです。なので予定が日をまたいで遅れることなく仁川に到着できてとても良かったです。仁川に着くと空気の匂いが何だかガーリックのような匂いで日本と違ったことが印象的でした。ホテル行のバスに乗った後、友人に言われて初めて左ハンドル、右側通行であることに気づきました。日本のような右ハンドル、左側通行は世界的に稀であることを後から知りました。韓国本場のキムチは日本のものとは違い、辛さの後にヨーグルトのような酸っぱさがあったのが衝撃でした。その後ホテルにあるコンビニでみんなで買い物をしたり、女子でウノをしたりして楽しい1日となりました。

2日目(韓国→イギリス)

14時間のフライトは自分にとってあまり苦ではありませんでした。3回出された機内食はどれも美味しかったですし、フライト中天気に恵まれて、機体が大きく揺れることもなかったです。ここで私はまだ1回も見た事がなかったハリーポッターに挑戦してみようと思い、いざ視聴してみるとあっという間にハリーポッターの世界に引き込まれ、4本一気に見てしまいました。もっと早く見ておけば良かったなと少し後悔しました。無事ヒースロー空港に到着して、靴を履いて立ち上がろうとした時、足がパンパンで靴が入りませんでした。避難生活で話題になっていたエコノミークラス症候群の初期症状を身をもって体験した瞬間でした。その後なんとか靴を履いて、バスで向かったレストランではイタリアンを食べました。ここで印象に残っているのはメインのボロネーゼの上に店員さんがチーズを大量に削ってくれたのがお好み焼き屋さん等でよく見かけられる強烈マヨビームのようなインパクトがあったのに驚きました。特に勢いあまって自分までチーズがかかってしまったあの豪快さは忘れられません。

3日目(イギリス)

この日はあいにくの雨模様でした。日本の降雨とは違い、サーと降るような雨で現地の方は傘を差さない人が多かったです。2日目では暗くてあまり見えなかった街並みを見ることができてロンドンにいる実感が湧きました。まずウェストミンスター寺院、ビッグベン、国会議事堂を見学しました。ウェストミンスター寺院はゴシック建築で、直線でかつ、細く上に向かって造られていました。平屋形式の東大寺のような寺社とは対照的でした。次にビッグベンを見学しました。個人的にはピーターパンでのファンタジーなイメージが強かったのですが、実際に目でみたビッグベンは重厚感があり、偉大で悠々とした存在感を強く感じました。バッキンガム宮殿での交代式が雨で見られず残念でしたが、音楽隊の行進を見ることができ、良かったです。見学後、向かったレストランではイギリスの代表料理フィッシュ&チップスを食べました。あまりいい評判を聞かなかったイギリス料理ですが、想像とは裏腹に美味しかったです。午後は地下鉄に乗ってロンドン市内を散策しました。イギリスではカード文化が非常に浸透していて切符だと運賃が2倍程高くなってしまうそうです。現金しか持っていなかった私はオイスターカードというマナカのようなICカードを買いました。発行には7ポンド(1400円程)かかりました。改めてイギリスの物価の高さを思い知りました。チューブと呼ばれるイギリスの地下鉄は世界最古の地下鉄で、ホーム等ではその歴史が感じられました。特にホームの幅が狭い上に爆速で電車がホームに入ってくる、しかもホームドアなんてものはないので、鶴舞線で少し恐怖を感じていた私にとってとても怖かったのを鮮明に覚えています。ロンドン市内では3つの日本でいうアウトレットのような商店街を巡りましたが、特に印象的だったのがカーナビー・ストリートで訪れたスターバックスです。海外では注文の際に名前を伝えます。自分的にははっきりと発音良く伝えたつもりでしたが、いざ頼んだ商品を見てみると“KIYURI”となっていて、「きゅうり!?」とショックを受けました。発音の大事さが身に沁みました。それだけではなく、飲み口からホイップクリームが飛び出していたことにも驚きました。あまり見た目を気にしないのは日本人と違うなとギャップを感じました。

4日目(イギリス)

1日中よく晴れていて散策日和でした。ハロッズに向かう道中、念願のダブルデッカーに乗ることができて嬉しかったです。またハロッズでは念願のテディベアを買うことができて良かったです。その後向かったカムデンタウンでは綺麗だったこれまでの街並みとは異なり、ロック感満載の所でした。屋台でお昼ご飯を食べましたが、屋台も基本カード払いで、衝撃を受けました。その後、当初の予定には無かったキングスクロス駅に向かいました。つい先日映画で見た9と3/4番線があり、とてもテンションがあがりました。写真撮影は1時間待ちでハリーポッターの根強い人気を感じました。4日目のメインである大英博物館では、ロゼッタストーンやパルテノン神殿の一部やミイラ、ハリーポッターで登場したチェスの現物等世界的に有名な美術品や遺産を見ることができましたどれも素晴らしいものばかりでしたが、個人的に驚いたことは円盤投げ像を実際にみることができた事です。私の好きなゲームの一つであるどうぶつの森シリーズではこの像の偽物として円盤ではなくてUFOをもっているUFO投げ像が出てくるからです。つい確認してしまいましたが、持っていたのはちゃんと円盤でした。まさかここで本物に出会えるとは思っていなかったので、自分にとって運命的な出会いとなりました。

5日目(イギリス→フランス)

この日はユーロスターに乗ってフランスに移動しました。チケット確認が済んですぐ係員の方が「ボンジュール」とフランス語で挨拶、誘導をしていたのが印象的でした。まだここはイギリスなのに、フランス語で挨拶をするという不思議な体験をしました。ユーロスターの車内は新幹線とミュースカイを合わせたような車両でした。ただ、残念だったのは車窓が曇っていてあまり景色を楽しめなかったことです。フランスの北駅に着くとユーロスターを先頭車両から見ることができました。乗る前は時間がなく、見ることができなかったので、ようやく自分がユーロスターに乗ったという実感が湧きました。

そこからバスでヴェルサイユ宮殿に向かいました。バスから降りて直ぐにヴェルサイユ宮殿を正面から見る事が出来ました。青空に黄金の門が映えてとても綺麗でした。宮殿内部では教科書で見たルイ14世、15世、16世の肖像画や鏡の間を実際に見ることが出来ました。鏡の間は豪華絢爛で思わず声が漏れてしまうほどの美しさでした。

6日目(フランス) 

朝はモンマルトルの丘に行きました。ここはスリの名所らしく、実際に泥棒さんが出た時にはガイドさんが「出た!!」と仰っていたのをとても覚えています。署名を集めているかのかように見せてスリをするパターンやミサンガを手首に巻きつけて押し売りしてくるパターンもあるそうです。日本はどれだけ平和であるか思い知らされました。ここモンマルトルの丘はパリ市内を一望する事が出来、その景色はとても綺麗でした。比較的空いていたので見学したサクレ・クール大聖堂では入った時目に入った両手を広げているイエスの絵がまるで私たちを出迎えているようで神秘的だったのが印象に残っています。その後、凱旋門を車内から見学しました。窓越しからでも伝わる凱旋門の雄大さは言葉では上手く表せないほどでした。バスで周囲を2周しましたが、興奮からか90枚近く写真を撮ってしまいました。昼食ではフランスの家庭料理である煮込み料理を食べました。お肉が口の中でホロホロと崩れていきとても美味しかったです。何よりも嬉しかったのはメインの付け合わせがポテトではなくペンネだった事でした。その後向かったルーブル美術館はガイドさんが同伴する事が出来なかったのでオーディオガイドを借りました。そのオーディオガイドはまさかの3DSでした。ここでまさかあんなに遊んだ3DSがガイドとして活用されているとは驚きました。中に入った後、モナ・リザや、ミロのヴィーナス、ダリ、ハンムラビ法典等を見ました。モナリザは初めて見た時その小ささに驚きました。私がこの研修の中で1番見たかったものがミロのヴィーナスだったので実物を見る事ができて本当に嬉しかったです。写真では分からなかった背中側まで360°見てみると猫背気味で背中には欠けている箇所が多かったのが印象的でした。

7、8日目(フランス→韓国→日本)

午前中はオペラ座付近を散策しました。ここではラデュレというお店のマカロンを食べたり、モノプリという少し高級なスーパーで買い物をしたりしました。フランスの地下鉄は本当に古くて、ドアも手動で開けるようなものでした。改札も二重改札のような特殊なもので上手く通ることが出来ず、友人と2人で挟まってしまった事もありました。昼食はホテル付近でマックを食べました。日本の慌ただしい様子とは打って変わって店員さんも3人程しかおらず、ゆっくり作っていたのが印象的でした。午後から見学したピカソ美術館では主にキュビズムの作品を多くみる事が出来ました。私はピカソの作品を見て孤独を1番に感じました。ガイドさんによると絵を見て感じた感情は主に自分の感情なのだということでした。私はいつの間にかホームシックになっていたのかなと思いました。そこからシャルルドゴール空港に向かい飛行機に搭乗しました。パリを去る寂しさと日本へ帰る安心感を胸に出発しました。機内食以外殆ど寝ていた事もあり、フライト時間はとても短いものに感じられました。韓国で乗り換えをした後無事にセントレアに帰ってきました。遅い時間であったにも関わらず校長先生方がお出迎えして下さいました。先生方をみると日本に帰ってきた実感が湧きました。

3 研修を振り返って

今こうして振り返ってみると世界は案外近いものだなと感じました。自分がこれまで海外というものを別世界のように認識していたということもあるのかもしれませんが、それでも飛行機である程度の場所はどこへでも行けてしまうこの時代であることもあり、やはり世界は近いなと思いました。そして、日本は欧米の文化を取り入れた事で自国の文化が廃れつつあるのではないか、という偏見も持っていましたが今回の研修でそのようなことは全くないことを思い知らされました。ヨーロッパから日本に帰ってくると、日本はどれだけ親切な国であるかが分かりました。入国手続きの入国手続きの際には説明ビデオが常に放映されていたり、帰りの電車での「閉まるドアにご注意下さい」というようなアナウンスにも感動しました。

4 謝辞

今回この研修を企画、実施して下さった一般財団法人瑞陵高校助成基金様、近畿日本ツーリスト様に多大な感謝を申し上げます。この研修に参加できてとても光栄でした。また、増田先生、添乗員の後藤さん、現地ガイドの方々にも感謝申し上げます。今回の研修で得た経験、学びを今後の後輩に伝えていくと共に自分の人生に役立てていきます。改めてこの研修に関わった全ての方に感謝申し上げます。