第5回海外学習のレポート 1年 SUZ さん
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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学8日間の旅
~アメリカ研修を終えて~
<参加の目的>
私がこの研修旅行に参加した理由は英語力の向上のためです。今まで授業以外で英語を 話したり、聞いたりしたことはなかったため本物の英語を聞き、実際に話したいと思っていました。また、世界の中心であるアメリカという国がどのような国なのか、なぜここまで発展したのかを自分の肌で感じ、この目でみて確かめたいと思い参加を決意しました。
<ワシントンD.C.>
まず初めに訪れたのはウドバー・ハジー・センターです。ここは200の航空機と135の宇宙船を展示する世界最大を誇る航空宇宙博物館で、中に入ると360°どこを見回しても飛行機や宇宙船が展示されており、その数と広さに圧倒されました。
入るとすぐ目の前に現れたブラックバードは米空軍の超音速偵察機で、マッハ3で飛行できるため高温により機体が10cmほど伸縮するので機体のお腹がデコボコになっているというガイドを聞きました。ですが、本当にそんなことがあるのだろうか、と疑わしく思っていました。しかし、実際に見てみると本当にボデコボコになっており、写真で見るみだけでは分からなかったので、間近で見ることができて良かったと思いました。
そして最も印象的だったのは広島に原爆を落としたエノラ・ゲイです。この飛行機は旧日本軍の飛行機に少し重なるくらいすぐ隣で少し高い所に展示されていて、まるでアメリカは日本より強かった、エノラ・ゲイはアメリカの誇るべき飛行機だと主張しているかのようでした。アメリカと日本の原爆に対する認識の違いを感じました。
翌日にはナショナルギャラリーオブアートという美術館に行きました。正直、ほとんど絵画に興味がなかったのですが、本物を見てガイドの方の説明を聞くと、作品に作者の心境が表れていたり、ストーリーがあったりして面白いものだと思い、絵画の魅力をはじめて感じることができました。
観光地にしか行っていなかったためか、あまりアメリカに来たという実感が湧かなかったのですが、お昼ごはんを買いに行ったイースタンマーケットには現地の住民の方がたくさん買い物に来ており、ようやくアメリカに来たという実感がわきました。カラフルな家が建ち並び、フルーツなどが大胆に陳列される様子は、まさしく私が想像していた通りのアメリカの街並みで非常に興奮したのを覚えています。
自然史博物館には現存する生き物で最も大きい北極クジラや、携わると不幸になるという伝説を持ち、400年ほど前に発見された世界最大のブルーダイヤモンドの「ホープダイヤ」などが展示されていました。どのコーナーも珍しく、目を引かれるものはたくさんあったのですが特に興味深かったのはエジプトのミイラです。初めはその見た目に衝撃をうけたのですが、本当にミイラって作られていたのかと思い少し感動しました。見ていると、なぜ何千年も前に亡くなった人の体がほぼ形を変えずに残すことができたのか、なぜそんな大昔にミイラを作る技術を身につけることができたのか、とても疑問に思いました。ミイラの解説を読んだのですが、英語だったためあまり理解できず、他の展示も時間が足らず十分に見ることができなかったので、いつか、英語がもっと分かるようになってからもう一度ゆっくりと見に来たいと思いました。ワシントンDCには三日間ではとても見回りきることはできないほど数多くの博物館や美術館があり、すごく高い建物はなく落ち着いた、上品な雰囲気の町でした。
<ニューヨーク>
ニューヨークはワシントンとは正反対で、高層ビルが建ち並び、夜になっても賑やかで活気にあふれていました。ニューヨークで最も大きい駅のグランドセントラル駅はこれが本当に駅なのかと疑うほど綺麗で、まるで映画の世界にいるような気分になりました。多くの人が行き交っており、白くて、ほんのり薄暗く、エメラルドグリーンの高い天井には一面に星座が描かれていて、きらきらと輝いた空間でした。
<食事について>
アメリカの食べ物はカラフルで大きいことは知っていましたがどれも想像以上でした。朝食でバナナとリンゴとオレンジが丸ごとおいてあった。リンゴの丸かじりを本当にするのかと驚いた。フルーツ味のカラフルなシリアル。見た目のインパクトも強いが、香水が使われていそうな香りがして不思議な味だった!
お皿からはみ出すほど大きなステーキ。ポテトもステーキの上にのるくらい多かった!ワンスクープなのにツースクープ分くらいつけてくれてサービ精神旺盛だと思った
<日本との違い>
アメリカでは地下鉄は速度が定まらず常に激しく揺れ、自分で選べるはずの飲み物は選ぶことなく勝手に出され、シャワーは向きが固定されて使いにくかったですこのようなことはどれも日本ではまず起こりえないでしょう。今回の研修を通して、改めて日本の繊細さとおもてなし精神の素晴らしさを痛感しました。この精神を今後も受け継いでいかなければならないなと思いました。
<伝えたいこと>
この様な事を言うのは偉そうなことだとは思うですが、この研修は絶対に応募すべきだと思います。事前学習は正直大変でした。しかし、行ってみると事前学習はどれも無駄ではなかったと思え、その時の苦労も忘れるくらい楽しかったです。何よりも自分を成長させる良い機会になったので、今年応募した人もしていない人も、来年は是非応募してみてください。
<まとめ>
今までは、英語は好きではないが将来必ず必要になるからという理由で義務的に勉強してきました。しかしこの一週間の間、美術館などで英語の説明を理解できなかったり、買い物の際に上手く話せず、何度も悔しい思いをしました。そして何度も、もっと英語が分かるように、話せるようになりたいと思い、英語の勉強に対する意欲がわいてきました。今後は、もっと積極的に自ら進んで英語を勉強しようと思います。
また、私は視野が狭いことが悩みでした。しかし、異国の文化に触れ、日々衝撃的なことに出会う中で、自分の固定観念を崩されることが何度もありました。これによって新たな考えや視点を発見でき、わずかではあるが、視野を広げることができたと感じています。
最後になりますが、今回の研修の間、数多くの経験を積み、多くの刺激を受け、未だかつてないほどに充実した一週間でした。このような貴重な機会を与えてくださった熊沢喜八郎奨学事業の皆さま、引率の杉本先生、近畿日本ツーリストの富田さん、牧瀬さん、現地のガイドの方々には非常に感謝しています。本当にありがとうございました。私も将来、この事業に寄付などをして恩返しできたらなと思います。