第5回海外学習のレポート 2年 MAZ さんのレポート
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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学8日間の旅
1日目
アメリカ研修初日の朝は、朝早く起きて忘れ物をしていないかという不安でいっぱいでした。10時間を超えるフライトの中では”チキンorビーフ“を聞かれたり、スターバックスのコーヒーが飲めたり、最新洋画が見られたり、さすがアメリカと思うことばかりでした。そうしてやっとデトロイドへついて入国審査を受けると、チェックする人が少し日本語を話せるようだったのですが、突然「なんで?」と言ってきて戸惑ってあたふたしてしまいました。その人は私がどこに行くのかを聞いたようで、「ワシントン」と言うと通してくれました。一瞬変なところに連れていかれるのかと思ったのでものすごくほっとしました。乗り換えを終えてついにワシントンD.C.!
バスに乗ってウドバーハジーセンターへ。途中ガイドさんがヘレンケラーの大学も近くにあるよと教えてくれました。まず案内されたスペースシャトルは大気圏の熱で焼けた跡があり本当に宇宙に行ってきたのだなと、思いました。またここにはアメリかにあって日本にはない戦時中の飛行機や、原爆を落としたエノラゲイもありました。日本の戦闘機をアメリカで初めて見る、ということに不思議な気持ちでした。映画でみるよりもずっとずっと戦争を身近に感じました。
この後はキング牧師の記念碑をみてタイダルベイスンの岸辺を歩きました。残念ながら桜を見ることはできませんでしたが、桜が咲くとたくさんの人が集まると聞いて、桜の美しさは世界共通なんだなと再認識しました。レストランで食事を終え、時差も考えるととても長い一日が終わりました。
2日目
まずアーリントン墓地へ。ケネディ大統領や無名戦士のお墓を見ることができました。ケネディ大統領は小学生の時伝記を読んだことがあったので、まさか自分が数年後にお墓を訪れるなんて思ってもいなかったのですごく感慨深かったです。
次に、リンカーンメモリアルに行きました。リンカーンの像は思っていたよりもすごく大きくて驚きました。ここはキング牧師が演説を行った場所でもときどんな思いだったのか、とても知りたくなりました。近くにあったベトナム戦争記念碑、朝鮮戦争記念碑も見ましたが銅像がとてもリアルで少し怖かったです。
そうして、ホワイトハウスを訪れてからイースタンマーケットでお昼ご飯を食べました。観光客というより地元の人でにぎわっていたので本当のワシントンらしさを感じられたようでした。
国会を通って、航空宇宙博物館本館へ着きました。ここは映画ナイトミュージアム2に出てくるライト兄弟の飛行機などがあり、私が個人的にとても楽しみにしていた場所です。月の石に触れたり、プラネタリウムをみたりでき、とっても感動しました。
そのあとは向かいにあるナショナルギャラリーへいったのですが、地下へ行ったときワシントンに住む人に、近くにあった銅像について突然、「君はどっちがフェイクだと思う?」と聞かれました。最初はびっくりして「え?!」と固まってしまいましたが、習った単語を聞き取り自分なりに会話できてうれしかったです。
この日はユニオン駅でセルフでご飯を買う経験をして一日がおわりました。
3日目
この日私が一番圧倒されたのは、自然史博物館です。牙以外はすべて本物の巨大な像に迎えられ、13メートルもあるクジラや、エジプトのミイラ、人類の進化まで非常に様々な展示ばかりで、また館内が広すぎて迷子になりそうでした。
そのあと少し歩いて、国立公文書館へ。教科書に登場する、独立宣言、合衆国憲法、権利の章典が薄暗い部屋で大切に展示されていました。世界史選択でもあり、またマグナカルタのとても古い写しもあったので、歴史に大きく関わる文章を見られてとても幸せでした。
その後、私たちの先輩、杉原千畝氏についても展示してあるホロコースト記念館に行くことができました。ナチスの動画や、ガス室の模型などが展示してあったのですが、ナチスが行った迫害の光景には目を背けたくなるほどでとても胸が痛みました。
このあとは地下鉄でペンタゴンのモールへ行き、広さやお店の豊富さ、日本のショッピングモールとの違いに驚きながら一日が終わりました。こうしてあっという間にワシントンでの三日間が終了しました。個人的にはナイトミュージアムの舞台を訪れることができて感激しました。
4日目
早く起きてNYへ飛びました。ワシントンから一時間ほどで着いたNYはこの日だけとても暖かくサングラスが欲しくなるぐらいでした。ですがまだあちこちに雪が残っていました。まずNYのシンボル、自由の女神にフェリーで向かいました。テレビから飛び出したような姿、大きさに圧倒されるばかりでした。
そのあとは近くにそびえ立つ9.11グラウンドゼロミュージアムへ。“I don`t know but I think we have been hijacked.”このCAの言葉を見たときは彼女がハイジャックされた気持ちを思うとすごく胸が苦しかったです。小さい頃、9.11でビルが崩れるのに衝撃を受けたのを思い出しました。それだけにリアルな映像やぐしゃぐしゃになった消防車などを見て涙が止まりませんでした。
こうしてホテルへ着きご飯を食べると、添乗員さんがトランプタワーへ連れて行ってくれました。現大統領の建物なのだけあって、警備がすごく、麻薬捜査犬までいたのには驚きました。
5日目
この日は凍えるような寒さでした。地下鉄を使って、国連に向かいました。NYの地下鉄はワシントンより複雑で、大量のごみが線路に落ちていたのを見て唖然としました。国連では、非暴力の象徴である銃の先が曲げられたモニュメントを見て、わあ、本当にあの国連に来たのだなと感動しました。個人的には韓国人だったガイドの方と韓国語で会話をすることができたことも嬉しかったです。
午後はメトロポリタン美術館へ。テレビでみたゴッホの自画像にはとても感激しました。それだけでなく、展示された絵の模写をしている人たちがいて驚きました。この日の夜はブロードウェイでオペラ座の怪人を見ました。観客の盛り上がり方や、英語のセリフ、歌はやはり日本では感じられない本場のミュージカルなんだろうなあと感動しました。
六日目
ホテルから徒歩でセントパトリック大聖堂、公共図書館をまわりました。町の中に大きな歴史的な建物があるなと思ったらそこはとっても広い図書館でした。天井の装飾も綺麗で図書館とは思えないほどでした。地下鉄で近代美術館MoMAへ移動しました。
MoMAは事前学習で担当だったので、この日の中でも特に楽しみにしていました。モネの作品はアメリカに来てたくさん見たけれど、特別大きくて本当に壮大で、壁一面に広がるその絵を見て心が癒されるような気持ちを感じました。そのほかにもピカソの絵画やキャンベルスープ缶の近代アート、ゴッホの星月夜など、詳しく調べた作品が目の前にあるだけで興奮しました。
このあとはウィリアムズバーグに行って買い物をしました。オーガニックスーパーに行って商品を買うとき、まず一つ一つのサイズがとても大きくて持つのが大変で、アメリカサイズを実感しました。
アメリカの旅最後はエンパイアステートビルで夜景を見ました。その前にまず近くのタイムズスクエアを観光しながら夜ご飯をたべました。タイムズスクエアといえば映画、ドラマで見るあのネオンに輝くストリート!私自身タイムズスクエアにくるのがすごく夢だったのもあり、やばい…としか言葉がでてきませんでした。
またマックに行った際、Mサイズのはずなのに日本人の感覚でLサイズのカップがでてきて、ここでも大きさの違いを感じました。エンパイアステートビルからの景色は綺麗のひとことでは表せないぐらいものすごく綺麗なNYの夜景で魅了されました。日本に帰ってきて家から見える景色がとても小さくみえてしまうぐらいです。アメリカ研修で学んだこと、いろいろなことを思い出しながらNYの町を目に焼き付けていました。
こうして全ての旅が終了し、ミネアポリス、羽田空港と経由して無事セントレアに戻ることができました。NYのホテルを出てから一日経っていました。
全てが私にとって初めてのことで、アメリカという異国の土地に立ってたくさん経験できたことは今思い返してもまだ夢に感じられるぐらいです。今回参加できたことを誇りに思って、英語も実践できる様にもっともっと勉強し、いつかまた自分の足で訪れることができるように今できることを精一杯頑張りたいです。このような機会をいただけたこと、また安全に帰ってこれるよう関わってくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。