第6回海外学習の研究レポート 1年IKTさん
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ローマ1
1バチカン市国について
バチカンは、ローマの中にある都市国家で人口約820人、面積は0.44㎢で世界最小です。国土全域が世界遺産として登録されています。主な構造物としては今から紹介するサンピエトロ大聖堂、バチカン美術館、他にはバチカン宮殿、システィーナ礼拝堂などがあります。1929年にムッソリーニがラテラノ条約によってバチカンの独立を認めました。バチカンで生まれ育った人がいないので国民は周りから来たカトリックの聖職者やその関係者だと言われています。
2 バチカン美術館について
バチカン美術館はバチカン市国にある世界最大級の美術館で、約500年の歴史を持っています。とても広い構造なので一通り見学するだけで4~5時間もかかります。なぜこんなに時間がかかるのかというと、バチカン美術館は新旧さまざまな美術館の複合体だからです。古代の彫刻・エジプト美術・バチカン図書館などいろんなものを総称してバチカン美術館と呼んでいます。右の写真はバチカン美術館の中庭です。
次にバチカン美術館の見逃せない作品の4つを紹介します。1つ目は最後の審判です。この作品はミケランジェロによって描かれたものです。大きさは縦14m、横13mで個人の描いた絵画作品としては史上最大です。この作品は左右で善人と悪人にわかれています。中央のキリストからみて、右側が天国へ昇る善人が描かれていて、中央下の天使が小さい本を持っているのですが、その本には天国の説明が書かれていると言われています。そして左側が地獄へと落ちる悪人となっています。中央下の天使が大きい本を持っていてそこには地獄の説明が書かれていると言われています。右下には悪魔も描かれています。
2つ目はアテナイの学堂です。この作品はラファエロの間の署名の間に展示されています。ラファエロの間とはバチカン宮殿にある四つの部屋の総称です。その四つの部屋というのは、コンスタンティヌスの間・へリオドロスの間・署名の間・ボルゴの火災の間です。アテナイの学堂はラファエロの代表作で世界的にもすごく有名な作品です。ラファエロのローマでの最初の作品です。先ほどの最後の審判には及びませんが5m~7mもの大きさがあります。そして壁に直接描かれているので、とても迫力があり、実際に見てとてもおおきかったです。これには有名なレオナルドダヴィンチ・ミケランジェロ・ラファエロの三大巨匠が描かれています。
3つ目は地図のギャラリーです。地図のギャラリーというのは右の写真のようなイタリア各地と、教会の領地の地図40点が両壁に描かれているところです。この作品から昔から正確な地形を把握していたということがわかります。また、天井は金色で豪華な絵画と彫刻でびっしりと埋め尽くされています。ちなみにポンペイ遺跡は当時発見されていなかったので地図には描かれていません。
4つ目はキリストの変容です。この作品はラファエロの死の直前の1520年に完成しました。この作品は真ん中の上にいるイエスキリストが天から声を聞き、自分が神であることを示している場面です。絵の右下のほうには悪魔に取りつかれた少年の物語が場面として描かれています。そして下部の民衆がキリストを指し示すことによって、この2つの場面を1枚の画面に結び付けています
3 サンピエトロ大聖堂について
サンピエトロ大聖堂はバチカン美術館と同じでバチカン市国にあります。キリスト教の教会建築としては、世界最大級です。高さ120m、最大幅156m、長さ211.5m、総面積49.737㎡ととても大きいです。完成に170年もかかったと言われています。大きすぎるので中の展示品が小さく見えます。
左の写真はピエタ像です。この作品はミケランジェロによって作られました。ピエタというのは処刑されたあとに十字架から降ろされたイエスキリストと、その死骸を胸に抱くマリアをモチーフとした宗教画や彫刻のことです。サンピエトロ大聖堂のピエタ像は一番有名です。
右の写真はサンピエトロ大聖堂の中央にあるベルニーニという人によって作られた、バルダッキーノという作品です。柱の部分がらせん状になっていて、高さは31mもあります。これは校舎4階建てぐらいです。この作品の下にはキリストの一番弟子である聖ペトロのお墓があります。ここはドーム状になっていて、天井の高さが130m以上もあります。
これはバルダッキーノを下から見た写真です。このバルダッキーノの下にはペテロのお墓があります。
右の写真はその聖ペトロが題材となった同じくベルニーニが作った聖ペトロの司教座です。教皇だけが腰を掛けることができ、中央の椅子は偉大な博士たち4人によって支えられています。光のせいで見えませんが、奥のステンドグラスにはハトが描かれていて、幅が2メートルもあります。