バチカン美術館 ”システィーナ礼拝堂まで”のページです。
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階段を上がった先にローマ時代の「二頭立て戦車」が展示されています。大燭台のギャラリーには、燭台以外にもさまざまな展示物が溢れていました。
バチカンの建物内面を覆う装飾には、平坦な漆喰表面に陰影模様を書き加えることで立体的に見せようとする手法が用いられており、回廊の壁面や天井はにとても平面に描かれた絵とは思えない装飾で覆い尽くされています。
“タペストリーのギャラリー”は、保存のためのエアコンがあり、照明も色が分かる程度まで下げられていましたが、地図のギャラリーは窓が開け放たれ天井画を見やすくするための照明で明るく感じます。また、ギャラリー中央にはお土産ショップもあります。
館内のあらゆる箇所には、長い時間をかけて集められた品々が、独特のオーラを発しています。宗教の持つ巨大なエネルギーを感じずにはおれませんが、同時に信仰の場であることも強く意識させられます。ガイドさんの説明を聞きながらシスティーナ礼拝堂に向かいます。
礼拝堂の中は天井画の見学者だけでなく、信者の方々で溢れかえっていました。堂内でのガイドは禁止ですので、事前に見所の要点説明を思い出しながらの見学です。天地創造に始まる聖書の世界を描いたフレスコ画には圧倒されます。
団体さんが通過してしまうと一瞬ですが堂内に落ち着きが生まれます。そんな中、壁際のベンチに座って天井画を見ていますと、共に座って思いを馳せておられる信者の方々の姿は、強く心に残るものがあります。
そういえば、この礼拝堂は教皇様を選出するコンクラーベが行われる場所でもあります。2005年にヨハネ・パウロ1世の引退により、新しい教皇様としてベネディクト16世が選出されたことを思い出し、投票用紙を燃やす炉と煙突を探したものの見あたりません。ガイドさんに質問しますと、現在は仮設のものを用意するとのことでした。
礼拝堂から最短のショートカットを経て大聖堂の見学です。巨大な聖堂の中も人々で溢れています。ローマが世界遺産に登録されてから、さらに見学者が増え、夏のバカンスシーズンでさらに人が増えているとのことです。
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