ヴェネツィア本島へのページです。
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今回の旅では、ヴェネツィア本島へは、バスでリベルタ橋を通ってトロンケット島まで行き、そこから水上バス(ヴァポレット)に乗り換えてヴェネツィア本島へ入るコースをとりました。バスでトロンケットに入るためには、「乗入許可証」なるものの購入が必要で、手続きには結構時間がかかました。
「乗入許可証」はイタリアのかなりの都市で必要とのことです。この話を聞いたとき、現代版の関所としか思えませんでした。しかも観光バスのみを対象としている都市や、最近では滞在税を取るところまで出てきています。バス利用でイタリアの経済に貢献しているのに、この上まだ取るのか、などと思ってしまいますが、付加価値(魅力)が経費を上回るバランスのうちは問題にはならないでしょう。
手荷物は業者がホテルまで運搬する手立てがしてあり、数を確認した上で引き渡し、身軽な姿で水上バス乗り場へと移動しました。手荷物はサンマルコ広場周辺の見学を終えてホテルに戻ると部屋まで運び込まれており、旅を快適に行うための仕組みはしっかりしています。加えて、荷物を裏路地ならぬ裏水路などの目立たないところから運び入れているようで、この点にも感心させられました。実際、ホテルや飲食店で使用する多量の飲料類や、そこから出るさまざまな廃棄物やリネン物は、早朝の一時、観光客が動き始める前に片付けられてしまっています。
水上バスは貸し切りでしたが、航行速度や経路の都合から、残念ですが大運河は通らず、島の外周部をゆっくり移動していきます。途中で雨が降って来て、若干波が高くなり、結構揺れます。もっとも行き交う船の起こす引き波の方がさらに大きいのですが。
さすがに超一流の観光地で、停泊している船の豪華さはずば抜けています。大型クルーズ船はともかく、個人所有(恐らく)のクルーザーの豪華さも半端でなく、映画の舞台となってもおかしくないレベルの船が泊まっていました。船首部といい、船のデザインは尋常ではありません。4個のレドームも怪しい雰囲気を醸し出し、悪役のお気に入りにピッタリのイメージです。
そうこうしているうちに、ホテル前の桟橋に接岸です。目立つところの桟橋の杭はすべて木です。不揃いですが、コンクリート杭にはない暖かみがあります。しかし、桟橋本体はしっかり鉄やステンレスが用いられており、このあたりのバランス感覚がおもしろいです。
今夜お世話になるホテルに到着しました。貴重品や必要なもの以外はホテルに預け、身軽な姿でサンマルコ広場に向かいます。
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