第6回海外学習のレポート IT2018 1年 OYF さん
参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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イタリアを巡る6泊8日の旅
参加理由
僕は今回の研修が初の海外体験ではありませんでした。3年前の春に僕は家族とニューヨークに行きました。そこで僕はたくさんの非日常的な体験をしました。とても楽しい旅行でたが、何かを自分から学びに行くという意識はあまりありませんでした。何かを自分から吸収し学ぼうとしなければ、せっかくの海外旅行でもあまり印象に残らず、すぐに記憶が薄れてしまうと感じました。だからその失敗を生かして、受動ではなく能動的に何かを学ぶ意味のある海外旅行をしたいと思って今回の研修に参加しました。
3月21日
いよいよ出発当日。不安でいっぱいの朝でした。しかし空港について一緒に行く仲間たちと話しているとだんだんリラックスしてきました。みんな自分と同じように不安なのだと分かったからです。僕は国際線の経験は3回目なので雰囲気はだいたい分かっていました。前回の経験からしっかり寝ないと着いてから時差ボケが辛いと知っていたのでたくさん寝ようとしましたが、ワクワクしていたのであまり眠れませんでした。
ヘルシンキにまず着いてそこからフィンランド航空の飛行機でミラノに向かいました。その頃は眠かったのであまり機内でのことは覚えていません。日差しが眩しかったのは覚えています。寝ていたのでミラノにはあっという間に着きました。
ミラノに着いたら入国審査をし、スーツケースを受け取った後、バスで夕食のレストランへ向かいました。夕食はミネストローネとタラの料理とデザートのケーキです。やはり海外は量が多いですね。でもとてもおいしかったです。その後はホテルに入って寝るだけでした。
3月22日
この日は最初に「最後の晩餐」を見に行きました。全員同じ時間に予約を取れたのはとてもラッキーだったそうです。実際に見て思ったことは、想像していたよりも少し小さな絵で驚きました。やはり写真で見るよりも実際に行って自分の目で見ないと分からないですね。この絵のすごいと思ったところは遠近法です。絵に描かれた部屋に奥行がありさらにその奥の風景を描くことでさらに奥への広がりを表しています。約500年前にこの絵を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチはやはり天才だと思いました。
その日のお昼ご飯は自由だったので男子チームでピザを食べに行きました。4種類のピザを頼んで4人でシェアして食べました。その大きさに圧倒されましたが、やはり本場のピザはおいしかったです。一番のお気に入りは写真のピザです。少し辛めの味付けが僕好みでした。
3月23日
この日は午後からフィレンツェに移動しました。バスでの移動が長かったです。バス移動中、添乗員の牧瀬さんがずっとマイクで話していて大変な仕事だなと思いました。
フィレンツェに着いたらまずウフィッツィ美術館に行きました。ここにはボッティチェリの名画「ヴィーナスの誕生」や「春」など有名作品が多数ありました。その他にもレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」やラファエロ等の作品も印象的でした。
その後、ヴェッキオ橋に向かいました。とてもきれいな眺めでした。自分の中では二番目に好きな景色です。
夕食はホテルのレストランで食べました。ステーキでした。これもまた大きかったです。この日はたくさん歩いたのでその分これくらいの大きさでちょうどよかったです。とてもジューシーでおいしかったです。
3月24日
この日はまずミケランジェロ広場に行きました。そこから眺める景色は僕が一番好きな景色です。すべての建物の屋根が赤く、高層ビルもなくサンタ・マリア・デルフィオーレ大聖堂のクーポラ(丸屋根)部分が飛び出て目立っていました。今まで見てきた中で一番の絶景でした。
その後アカデミア美術館に行きました。本物のダヴィデ像を見てきました。思っていたよりも大きな像でした。写真では分かりにくいですが瞳がハートの形でした。その後フィレンツェ市内を自由に回りました。ジェラートを食べました。これもまた大きい。一口目はとてもおいしかったですが、だんだんキツくなってきました。何とか食べ切りました。今度からは大きさを考えてから買います。フィレンツェの見学後、ユーロスターでローマに移動しました。
3月25日
この日はローマからユーロスターに乗ってナポリに行きました。僕は事前学習でナポリの担当だったため他の地域より重点的に学習してきたので、とても楽しみでした。国立考古学博物館、国立カポディモンテ美術館、ポンペイ遺跡を訪れました。特に考古学博物館が面白かったです。たくさんの彫刻が展示してありました。特にお気に入りの彫刻は写真の「走者」です。今にも走り出しそうな躍動感のある彫刻です。この彫刻は他と違い瞳があるのでまるで生きているみたいで面白く感じました。
午後からはポンペイ遺跡に行きました。若干天気が悪かったけれど何とか持ちこたえてよかったです。ポンペイ遺跡を見て、昔も今もあまり変わらないと思いました。例えば車道と歩道が分かれていたり、住居にガラスの窓が使われていたりしました。ポンペイ人の技術に驚きました。
3月26日
この日はまずバチカン市国に行き、バチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂を見学しました。バチカン美術館に展示してある絵は全て巨大で、見上げるのが大変でした。またこの美術館はこれまで回ってきた美術館の中で一番人が多かったです。この美術館の有名な絵は「最後の審判」です。写真を撮ることはできませんでしたが天井まで描かれていて大迫力でした。色々なストーリーが折り重なってできている面白い絵でした。美術館を一通り見たあとサン・ピエトロ大聖堂に行きました。さすが世界一大きい教会というだけあります。扉、柱、祭壇、全てが大きな教会でした。
午後は真実の口に手を突っ込んだ後コロッセオに行きました。残念ながら雨でしたが、日本が弥生時代の頃にこんな高度な建築が出来たローマ人はすごいと思いました。この研修の最後の晩餐はカンツォーネディナーでした。歌が大迫力ですごかったです。サルティンボッカ(豚肉料理)もすごくおいしかったし、大満足でした。
3月27日
この日はついに帰国の日。すごく充実した6日間で、あっという間に終わってしまいました。とても名残惜しかったです。でもこの研修で学んだことは決して忘れません。これから研修で学んだことをたくさんの人に話して、興味をもってもらえるように頑張ります。
これから研修に参加する人へ
この研修は参加して後悔することはありません。もし迷っている人がいたらとりあえず応募してみて下さい。最初は僕なんかが参加してついていけるのかと心配していましたが、大丈夫でした。事前学習などは部活と両立しながらやって行くのは大変でしたが、準備をしっかりしてこそ楽しめる研修だと思ったのでがんばれました。
最後に僕が旅行中に思った、より研修を楽しむための方法を伝えます。事前学習では各都市ごとに担当を分けますが、自分の調べる担当でない都市もしっかり調べてから行くということです。僕は部活や塾で忙しく、時間が足りなかったため少し不十分になってしまいました。担当外の都市も少しは調べていましたが、もっと調べるべきだったと旅行中に思いました。だからこれから研修に行く人たちにはどんなに忙しくても何とか時間を見つけて、少しでも調べる時間に充てて欲しいです。全ては思い切り海外研修を楽しむためです。
お世話になった方々へ
海外研修の出資者の熊澤さんや財団の方々、添乗員の牧瀬さんを初め近畿日本ツーリストの皆さん、事前学習や現地に同行してくださった加藤先生、一緒に旅をした仲間たち、僕を送り出してくれた家族、本当にありがとうございました。初めて行ったアメリカとは違い、イタリアならではの歴史、民族、食文化に触れられてとても新鮮で良い経験ができました。この経験は決して忘れません。