第6回海外学習の研究レポート 1年MYAさん
このページは各参加者の分担による研究報告を元にしています。各項目のクリックで該当ページに移動します。間違い等は、お許しください。
ルネサンス ミラノ(1) ミラノ(2) フィレンツェ(1) フィレンツェ(2) ローマ(1)
ローマ(2) ポンペイ ナポリ 食事の記録 個人別レポートへ Homeへ
フィレンツェ
ウフィツィ美術館
広い館内には数多くの作品がありました。全てではありませんがガイドさんから説明を聞きながら世界的にとても有名な作品を実際に目にすることが出来ました。その中でも特に印象深かった作品を紹介します。
●受胎告知(作レオナルド・ダ・ビンチ)
中央に見える山は青くかすんでおり描かれていて色彩を使った遠近法を用いられていました。天使が左手に持つ白百合は聖母マリアの純潔を示しています。ガイドさんからは、書見台と呼ばれる白い台の脚はライオンで、これはレオナルドの師匠であるヴェロッキオの作品をまねて描いたと言うこと、また左に描かれている赤いシーツからはこの場面の設定はマリアさまのお部屋の前であることを教えていただきました。
”●キリストの洗礼
(作ヴェロッキオ、レオナルド)”
洗礼者ヨハネなどのヴェロッキオが描いた部分は金属的な堅さがあるのに対して左端の天使を始めとするレオナルドが描いた部分からはぼかし法を用いた柔らかさを感じることが出来ました。ガイドさんから、この作品からヴェロッキオは弟子の才能に驚くと同時に自分の無力を恥じて二度と絵筆を持たずに彫刻に専念したというお話を聞くことが出来ました。
アカデミア美術館
ここではやはりこの美術館の一番の見所である、ダヴィデ像が印象的でした。ミケランジェロの代表作の一つであるこの作品の存在感は圧倒的でたくさんの観光客で賑わっていました。事前に学んだ、「ダヴィデ像はハートの瞳をしている」ということにもしっかりと注目して鑑賞出来ました。この大きさもさることながら腕の血管の浮き出方が非常にリアルに造られていて、彫刻作品かと疑うほどでした。また左手には投石器を持っていて、この後に始まる戦いのためだと言われています。
そして、メディチ家の校章入りのストラディヴァリウスや独特な形をした昔の管楽器、またドメニコ・デル・メーラによる縦に伸びるグランドピアノなど貴重な楽器コレクションも見ることが出来ました。
サンマルコ美術館
ここに展示されているフラ・アンジェリコによって描かれた受胎告知はレオナルドとは全く異なる優しいタッチのとても美しいものでした。この絵はちょうど階段を上った正面に展示されていたため、階段の踊り場から少し見上げる角度で見ることが出来ました。下から見上げると絵のアーチ部分の立体感が増してより一層、この絵の素晴らしさを感じました。そして館内ではいくつもの僧房が残されていて、その部屋の大きさなどを見ることが出来ました。
また、四線譜の古代の楽譜であるネウマ譜を見ることが出来ました。私は学校の授業で音楽を選択していました。そのため、ガイドさんの口からグレゴリオ聖歌、ネウマ譜、といった授業で取り扱った単語を聞いたときに思いがけず、「あっ!」と声に出してしまいました。これらは羊皮紙でできていたため、とても分厚く、大きく、大変重い印象を受けました。
サンタ・マリア・ノヴェッラ広場
たまたま通りかかった広場ですが、あるオベリスク型の柱を発見しました。この頂上にはフィレンツェの紋章として知られる百合の花がブロンズ像として咲き誇っていました。ガイドさんから「百合の花はフィレンツェのシンボルでありイタリア語ではジリオと呼ばれている。」と教えていただきました。その後、フィレンツェに関するいろいろな物を見ると、この百合の花はでかったお土産のビニール袋にもかかれていました。そしてこの柱はフィレンツェのシンボルである各4匹の亀によって支えられていて、亀はコジモ一世のシンボルであることも教えていただきました。
ミケランジェロ広場
天気にも恵まれて、この広場ではドゥオモを始めとするフィレンツェの素晴らしい景色を一望することができました。たくさんの写真を撮り、最後はこの景色を目に焼き付けようと滞在時間ギリギリまでこの場にとどまってしまいました。