一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

US2019報告集_個人10

第7回海外学習助成事業の報告集 1年MNSさんのレポート

 参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
 2年YDKさん 2年STHさん 2年TUKさん 2年HYKさん 2年NTNさん 2年THKさん
 1年ADMさん 1年UNYさん 1年UMTさん 1年MNSさん   日程別レポートへ   財団トップへ戻る

スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学の旅8日間

目的

 私は将来アナウンサーになることを目指しています。そのため今回の研修を通じて本場の英会話、本物の絵画や彫刻などの作品を見て自分を高めたいと思い、参加させていただきました。

研修中に学んだこと感じたこと

・airport
 私自身今回のアメリカ研修が初めての海外旅行でした。そのため出国の段階から全てが新鮮で刺激的でした。まず初めに驚いたのは出国審査の厳しさです。刃物などが持ち込み禁止なのは納得できますが、水などの液体類さえ持ち込み禁止なのは本当にテロ対策等現代の情勢を反映しているなと感じました。

・communication
 まず現地での会話について私自身か感じた主観的な感想を述べたいと思います。自分が思っている以上に話すことが出来ず、それ以上に現地の人の言葉を聞き取ることが全然出来なかったです。レジでの簡単なやり取りでさえ上手くいかず何度も聞き返していました。紙の上で聞かれた時は答えることが出来るのに実践するとなると出来ない自分に悔しい気持ちになりました。今の勉強方法では乗り越えられない課題だと思いました。普段の日本での生活では絶対に気付くことが出来ないことだったのでいい経験になったなと思いました。

US2019_1G4_1.jpg

・Washington D.C.

ウドバーハジーセンター
 原爆を落としたエノラ・ゲイや日本の戦闘機、旅客機やロケットなど幅広い範囲で展示されていました。日本の戦闘機は海外の物に比べると凄く小さく思いました。これが当時の力の差なのだと痛感しました。

アーリントン墓地

US2019_1G4_2.jpg

 どの方向から見ても直線になるよう綺麗に作られていました。この墓地は宗教関係なくアメリカのために尽くした人なら入れる墓地なのでキリスト教徒が多かったですがイスラム教徒や仏教徒の墓もみられました。この墓地に入るための費用は基本的にかかりません。ただ大きい墓石を希望する方は自己負担のようです。また地位が上の人も大きい墓石でした。ただ、今は全員統一で写真のような墓石になったそうです。2040年にこの墓地は満員になると予想されています。この墓地に入れるのは本人、配偶者、未成年者1人の計3人です。未成年者が1人なのは未成年で亡くなる確率は低いからだそうです。また初めは横並びに棺桶を入れていたそうですが今はコンクリートで固めて縦に積み重ねているそうです。

US2019_1G4_3.jpg

ホワイトハウス

 ホワイトハウスは見学した日に大事な会議があったので通常よりも遠くからしか見られませんでした。しかし普段はお目にかかれない大統領が乗った車や警備の車などがみられてとても貴重な経験となりました。ホワイトハウス付近にいた車は全て黒く、車のボンネットに国旗があったりと一際目立つ様子でした。昔は整理券があれば中を見学できたみたいです。また大統領の子供がお友達を上の階の部屋に呼んだりもしているそうです。

リンカーン聖堂

US2019_1G4_4.jpg

 リンカーン聖堂には全ての州が建物の上に誕生した順に刻まれていました。ただ、アラスカ州とハワイ州はこの聖堂が建てられてから誕生したため別のところに刻まれていました。また中にはリンカーンが座っている像があり周りの壁画にはリンカーンの演説の文章が刻まれていました。リンカーンの身長は193cmもあり特注のジャケットを2枚持っていたそうです。
 この建物中にいる像が着ているのもそのジャケットだそうです。


US2019_1G4_6.jpg

街中

US2019_1G4_5.jpg

 左にある写真のようにUSATシャツが売っているワゴンカーが沢山ありました。1着25ドルのお店もあれば20ドルのお店もありました。博物館などに行くとこのTシャツを着た小中学生を見かけました。ガイドさんによると結構ポピュラーらしいです。
 信号機が日本とだいぶ違いました。まず日本では横向きが主流ですがアメリカでは縦でした。歩行者信号は日本なら赤が止まれで、青が進めですがアメリカでは✋が止まれで白色の人のマークが進めでした。また止まれが近づくとカウントダウンが始まりました。2枚目の写真はどこでも乗り捨て可能なレンタルスケーターと自転車です。支払い方法はクレジットカードのみです。どこでも乗り捨て出来るとなると盗難や破損した場合どうなるか疑問でした。その場合クレジットカードの個人情報から利用者を探し出します。そして弁償となるそうです。
 また日本に比べ町中にある国旗の数が多かったです。首都というのもあるかもしれないですが東京に日本国旗がたくさんあるかと言われるとないです。国の色が垣間見えました。

・NYC

US2019_1G4_7.jpg

メトロポリタン美術館

 縦笛から横笛までいまではなかなか見られないものばかりが揃っていました。上にある縦笛はリコーダーのように見えます。正式には簫と呼ばれる中国の伝統的な楽器です。下にあるのはオーボエとフルートです。音域の高い楽器です。今は金属が主流ですがガラスのフルートもあったみたいです。フルートのフォームからすると重くて肩への負担は大きいと思います。また、クラリネットの透明のものがボツになったのと同じで吐いた息で白く曇ってしまうのも理由の1つだと思います。長さは今のフルートよりも短く思えます。

US2019_1G4_8.jpg  US2019_1G4_9.jpg                 


 左はDouble tuba and baritone という楽器です。見た目の通り低音楽器です。1つの楽器にベルが2つもある楽器は初めてみました。見た目的にはチューバとユーフォニアムが合体したように見えました。その証拠に唾を抜くところが2つあります。ですがこの楽器の利点はなんでしょう。ベルがふたつあるから音量が2倍になる。とは言っても奏者はきっと息の量が増えて疲れると思います。また右のベルから出る音と左のベルから出る音のピッチが違ってしまったらめちゃくちゃ気持ち悪い音になります。そう考えるとこの楽器は繊細に扱わなければいけないと思いました。どちらかだけに繋がる管がへこんでしまったら終わりです。それだけで音程は変わってしまいます。どんな音色なのかまたブラスバンドにあったらどんな風に溶け込むのか聞いてみたくなりました。


 右はcornet trompeという楽器です。この楽器を見た瞬間「なにこれ!?」と思いました。まずどうやってこれは構えればいいのかと思いました。頭の中でぐるぐると回転さえ想像してみた所私の見解としては横向きで構えるしかなかったです。また楽器の上の管がへこんでいるので誰かが吹いていた楽器だと思うとここの時代まで残っていたことに感動しました。他にも驚いたことがあります。それはピストンが着いていないことです。おそらく口の形を変えて吹いていたのだと思いますがそれだけだと出る音にも限界があります。またほかの楽器だと管の長さを少しだけですが自由に変えられます。それで気温に合わせて音の高さを微調節していのですがそれさえも無いように見えます。つまり当時のこの楽器のパートを担当していたら相当な音感を持つことが出来たのではないかと思いました。

US2019_1G4_10.jpg

 これはもはや楽器と言っていいのかと疑ってしまうほどユニークな形をしています。ただのパイプ管のように見えるものもあれば透明なものもあります。何故このような楽器を作ろうと思ったのか1度製作者に聞いてみたいなと思いました。
 メトロポリタン美術館の楽器部門は個人的に凄く楽しかったです。楽器経験者の人は絶対に行った方がいいと思います。自分の楽器がどう進化していったのかみていて、「昔はこういう風だったのか」「でも今は違うということは何か欠点があったんだ」「あ、確かにもしこうなっていたらこういうミスが起こるな」とどんどん自分の考えが広がっていきます。
 クラリネットで言うと昔のはリガチャーの代わりに太めの糸が使われていました。経験者の方は共感していただけると思いますがリガチャーの締め具合1つで音色もリードミスの頻度も全て変わってきます。その調節を糸でやろうと思ったら凄く大変です。そのようなことを職人は考えリガチャーというものを作ったのだと私は考えました。そうやって見ていくと凄く面白いです。また未経験者でも見ているだけで面白い楽器もたくさんあったので絶対に楽しめると思います。行く機会があればまずは楽器のところに行ってみてください。

研修を終えて思ったこと

 今回の研修を通じて本当にたくさんの事を学びました。本物を見ることの意味も分かりました。普段から私達はスマホを手にしていていつでもなんでもこの小さな画面から調べることが出来ます。そして写真や動画から作品その物を見ることが出来ます。私は今までそれだけで満足していました。
 でも私が今まで満足していた世界というのは誰かが撮った世界です。他人が見たものを勝手に自分に取り入れていた、それは自分が得た経験ではないと思いました。自分の意思で自分の五感で感じた事こそが本当の経験だと思いました。私は最初にたくさんのことを学んだと書きましたがそれ以上にたくさんのことに気づきました。
 このレポートのコミュニケーションの所に書いたことやガイドさんの説明がほとんど知らないことだったりと自分は本当に無知だったのだなと思いました。自分が1番興味のあった楽器でさえほとんどが知らない楽器ばかりでした。自分が担当していたクラリネットがこんなふうに進化したのだと初めて知りました。勉強ももちろん大切ですがもっと色々なことに興味をもち視野を広げていきたいと思いました。

 

友人や後輩に伝えたいこと

 今回の研修を通して1番伝えたいことは「知る」ことの大切さです。自分がやりたいと思えること、向いていること。逆にこれは自分には合わないなということもまずは「知る」ということをしない限り見極めることが出来ません。だから何事にも積極的にチャレンジしていって欲しいです。もしまたこのような機会を作っていただけた時は是非応募してみて下さい。必ずプラスになることを持って帰ってこられます。私のレポートを読んで少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

一般財団法人瑞陵高校助成基金様へ

 今回はこのような素晴らしい機会を与えて下さり本当にありがとうございました。私自身初めての海外渡航だったので不安と期待でいっぱいでした。財団様が用意してくださったプランはどれも内容の濃いもので本当に充実した8日間を過ごすことが出来ました。この経験を無駄にすることなく次の進路や普段の生活に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。