一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

US2019報告集_日程4

 第7回海外学習助成事業の報告集 3月23日後半 2年YHKさんのレポート 

 参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の日付をクリックして頂くとご覧いただけます。

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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学8日間の旅

3月23日(土) 3日目後半 

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ワシントンD.C. スミソニアン博物館群見学

 自然史博物館の後は、公文書館へ。公文書館と聞いて、最初は何が展示してある施設なのかピンとこなかった。ここについては事前学習をしていなかったので、とりあえず厳しめの手荷物検査を終えて中へ入る。
 ガイドさんの説明によると、どうやらアメリカ独立宣言やアメリカ合衆国憲法の原稿が展示されているらしい。内部は資料のインクの劣化を抑えるため薄暗く、写真撮影は禁止。ガードマンの人数も多い。独立宣言や憲法の原稿は一見印刷かと思うほど綺麗な手書きで書かれていたが、筆記体なのでほとんど読めない。世界史Bの授業ではまだアメリカについて全く触れていないので歴史的背景もほとんどわからない。
 そんななかで、父親と来ていた7歳くらいの男の子が突然胸に手を当ててアメリカの国旗に向かって「忠誠の誓い」を言い、父親も微笑んで同じポーズをするシーンを見かけた。アメリカでは小学生の頃から毎朝国旗に向かって「忠誠の誓い」を言うという話はどうやら本当らしい。もし日本でこの行動をしたら、おそらく危ない奴だと思われるだろう。アメリカ国民の愛国心に驚くと同時に、少し羨ましいとも感じた。

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 続いて、ナショナル・ギャラリーへ。内部は彫刻が置かれた中央通路を中心に絵画が飾られた小部屋が続き、まるで迷路のよう。もし地図なしで突然ここに放り込まれたら出てこられないだろうなぁ、と考えながら進む。
 ここの目玉展示はアメリカ唯一のレオナルド・ダ・ヴィンチの絵らしく、珍しく絵がケースに入れて展示してあり、周りには人だかりが出来ていた。しかし、個人的にはダ・ヴィンチの絵はあまり印象に残るものでは無かった。
 全ての作品を見て回ったら2日くらいかかりそうな数のコレクションなので、とりあえず早歩きでざっと回り、気になった小部屋で留まりながらで鑑賞することにする。フェルメール、ゴッホ、レンブラント、ゴーギャンと美術に詳しくない僕でも聞いたことがある画家の名前が並び、たまに美術の資料集で見たことがある気がする作品を見かける。そのなかでラファエロ・サンティ『ビント・アルトヴィティの肖像』の目の透明感や髪の質感と、クロード・モネ『散歩・日傘を差す女性』の静止画なのに躍動感がある風の表現が特に印象に残った。
 印象派の小部屋では、近くで見ると本当に何を描いているのかわからないのに、離れて見ると薄い霧でぼやけたような美しい風景がしっかり見えるのが不思議だった。

ビント・アルトヴィティの肖像 散歩・日傘を差す女性


 ここでもう一度自然史博物館に行く組と航空宇宙博物館本館に行く組とに分かれる。
航空宇宙博物館本館は昨日訪れた別館のウドバー・ハジー・センターより敷地が狭いので大型機の展示は少ないが、その分小型機が所狭しと詰め込まれている感じでわくわくする光景だ。
 アメリカの博物館は目玉展示でも過度に目立たせることなく展示する傾向があるみたいで、ここでも触れる月の石がしれっと展示されている。1970年の大阪万博でアポロ計画によって持ち帰られた月の石を見るために物凄い数の人が集まっている映像を見たことがあったが、スライスされた一部とはいえここでは待ち時間ゼロで月の石にさわることができて少し驚いた。月の石は石というより金属の塊のような感触だった。
 スペースシャトルの打ち上げ映像は宇宙マニアではなくてもつい見入ってしまう。宇宙についてのNASAの展示を見ると宇宙に行ってみたくなること間違いなしだ。
 ライト兄弟の飛行機、ライトフライヤー号の実物もある。思ったより大きくて、今でも十分飛ばせそうな完成度だ。説明によるとライト兄弟はもともと自転車屋で、自転車の技術を応用して飛行機を制作したらしい。そう言われてみると確かにエンジン付近に自転車のチェーンの構造が使われているのがわかった。

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 研修前にスミソニアン博物館群が舞台の映画『ナイト・ミュージアム2』を予習も兼ねて見てきたので、映画に登場する海と船の絵、ナショナル・ギャラリーの噴水広場、アメリア・イアハートの赤い飛行機などを見るのは特にわくわくした。