一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

US2019報告集_個人7

第7回海外学習助成事業の報告集 1年ADMさんのレポート

 参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
 2年YDKさん 2年STHさん 2年TUKさん 2年HYKさん 2年NTNさん 2年THKさん
 1年ADMさん 1年UNYさん 1年UMTさん 1年MNSさん   日程別レポートへ   財団トップへ戻る

スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学の旅8日間

 私は3月21日から3月28日の8日間アメリカ合衆国のワシントンD.C.およびニューヨークへ行ってきました。小さいときから私は翻訳家になることが夢で、日本にはない景色や、英語であふれる日常、世界が一度に集まる場所へ一度でも自分の足で訪れてみたくて、瑞陵高校にこのプロジェクトがあると知ってからずっと絶対参加する!と心に決めていました。
 参加すると決まり、詳しいスケジュールを見てみると、ずっと母の影響で見ていた洋画に舞台とされることが多い、観光場所や博物館および美術館に行くことができるということで、たくさんの大人の人々がおっしゃっていた「本物」をこの目で確かめてこようととても楽しみにしていました。

US2019_1G1_1.jpg  US2019_1G1_2.jpg  US2019_1G1_3.jpg

 渡米して私が一番驚いたのは、とても優しい人と無愛想な人の差が激しいところです。日本にいると、ほとんどの人が表向きはよくしたり、敬語で話したりしますが、アメリカでは、あからさまに嫌な顔をされたり、すごい態度が悪いなと思う人もいれば、困った顔をすると、Don‘t worryと言ってくれたり、通りがかりの見知らぬ人でも目が合うとにっこりしてくれたり、日本人にはないやさしさみたいなものは、アメリカ人ならではの陽気さからくるのかなとおもいました。でも圧倒的にやさしい人のほうが多くてとてもフレンドリーでやさしい国というのが印象です。
 そしてもう一つ驚いたことがあります。それはフォークという単語が伝わらなかったことです。朝ごはんの際にフォークを落としてしまったので、店員さんに声をかけて、Could I get a another fork ?と言ったのですが、Coke?と言われてその後、3,4回はそのやりとりをリピートしました。すると通りすがりの人が助けてくれて一件落着したのですが、本当はどう言うのだろうと他の人を観察していると最初のフォのところを強く発音しているように聞こえたので、次の機会に試してみます!

US2019_1G1_4.jpg US2019_1G1_5.jpg US2019_1G1_6.jpg US2019_1G1_7.jpg

 観光地巡りでは、メトロポリタン美術館に感銘を受けました。最初に自由行動で後からガイドさんの説明を受けました。美術館といったら絵のイメージでしたが、いろいろなめずらしい楽器や鎧など、道に迷うほどとても多くのものが展示されていました。

US2019_1G1_10.jpg

 その中でも私が一番目を疑った作品はサミュエル・ファン・ホーホストラーテンのThe Annunciation of the Death of the Virginです。日本語訳を調べてみると、聖母マリアの死の告知という意味でした。とても神秘的で家族にも見せようと、写真を撮りましたが、画面越しにみるとなぜかすごくクリアに見えてしまい、ただ画質がいいだけでは表せない質感や、その場の雰囲気も大切なのだなと思いました。聖母マリアの表情も非常に興味深く、たくさん想像しましたがなにを考えているのかまったく浮かびませんでした。私はこの絵を見た時、天使は筆を持っていて黒いインクでこの絵を塗りつぶしてしまおうとたくらんでいる、どちらかというと暗黒な絵だと解釈したのですが、説明文を帰国してから和訳してみると死を告知するという悲しい役目ではありますが、とてもやわらかくきれいな絵に見えてきてこのようにいろいろな解釈によっていろいろなストーリーを見いだせるというのは、とてもすてきなことだなと思いました。

 他にもルノワールのシャルパンティエ夫人とその子供たちは一見、かわいい女の子ときれいなお母さんを描いていると思いますが、ガイドさんの話によると、昔のお金持ちの間で息子を女装させるのがはやっていたらしく、この女の子が本当は男の子だったというのにまず驚きます。そしてこんなに優しそうに写っている3人はすごくわがままな嫌な人達で、ルノワールのスポンサーをしてくれているからしょうがなく描いただけであって、睨んでいる犬を描くことによって真実を伝えようとしているというのにも驚くというとてもユニークで見ていて楽しい絵だなと思いました。

US2019_1G1_8.jpg   US2019_1G1_9.jpg

 自由の女神の観光では、船に乗って島まで行き、真下から自由の女神を見上げるというとても貴重な体験をしました。船の上では、風が強く寒すぎて自分と一緒に自由の女神を写真におさめることはできませんでしたが、島につくと比較的ゆっくり観賞することができ、自由の女神ポーズで写真を撮ることができました。リバティ島といい、大きいグッズショップもあるので自由の女神をとても楽しむことができました。ここでもまたすごく驚いたことがあります。それは、グッズを買った際に、お土産なので4枚ほど、新しい袋を頼んだのですが、小さい袋は1枚しかあげられないよと言われたり、大きい袋にいたっては、1ドルですと言われたことです。お土産用に袋を別にもらうのは日本人だけなのでしょうか?

US2019_1G1_11.png US2019_1G1_12.png US2019_1G1_13.png

 自由の女神を見て、噂で意外と小さいよと聞いていたのですが、それが逆に良かったのか意外と大きい!というのが私の正直感じたことでした。自由の女神はフランスから贈られたそうですが、イギリスからの独立戦争のさなかにフランスと友好関係を結ぶなんてちょっとびっくりしました。1878年のパリ万博では全身は間に合わなかったため、頭部だけ完成したものを展示したというのもすこしおどろきました。
 頭部にある王冠には、7つの突起がありますが、これは、7つの海に自由を広げるという意味があり、自由を象徴しているらしいです。自由の女神が右手に持っている「たいまつ」も自由の象徴であり、世界を照らすという意味があるそうです。ちなみに左手に持っているのは、「アメリカ合衆国独立宣言」です。私たちは入れませんでしたが、実は、中にもはいることができて上に登ることも可能だそうです。自由の女神へ向かう船からはニューヨークの街がみえてとてもきれいでした。
 船の中にも食べ物屋さんがあってりんごがまるまる売っていたり、私の顔より大きいのではないかというぐらいおおきいプレッツェルが売っていたりしました。日本人はりんごを丸かじりすることはほとんどありませんが、アメリカに来てみて、街中でもりんごを片手に歩いていたりして、文化の違いを改めて感じました。
  

 ブロードウェイのミュージカルでは、ライオンキングを見ました。英語で理解できない部分もたくさんありましたが、雰囲気や、音楽を楽しむだけでもすごく鳥肌が立って見る価値はあるなと思いました。観客の雰囲気も何かあると、一人ひとりが大声で笑ったりとすごく一体感があって会場全体が感じた事のない、いい意味で異様な雰囲気でした。今度見るときは、自分自身で会話の内容が理解できるようにしたいと心から思いました。
 私たちは2階の1番端で見たのですが、両サイドにいる音楽隊がよく見えたり、役者さんが目の前にやってきたりと、とても躍動感があり、見ていて1秒1秒が新鮮でした。終わった後も写真を撮ったり、みんなと感想を言い合ったりしてとても楽しかったです。

US2019_1G1_15.jpg
US2019_1G1_14.jpg

 ホテルでも驚いたことがあります。それは、お風呂の温度調節がとてつもなく難しいことです。1つ目のホテルはまだ慣れれば調節できましたが、2つ目のニューヨークのホテルでは、熱湯か冷水しかうまくだすことができず、すごく苦戦しました。それに、朝ごはんも人数より多く飲み物が出てきたり、パンケーキを頼めば大きいものが3枚でてきたりしました。とても食べられない量でしたが、味はとてもおいしかったです。

 今回のプロジェクトに参加して、英語がもっと話せたら…と思うことが本当にたくさんあり、もともと英語をがんばろうという気持ちは前からずっとありましたが、それよりももっと強く勉強しなきゃという気持ちになれました。フレンドリーに話しかけてくれたり、ブロードウェイのミュージカルなどで同じ体験や感動を共有する中で違う国の人と話すことができたら、自分の世界が変わるのだろうなというのが、すごく感じられて次にアメリカへ行くまでに英語を母国語のように話せるようになるというのが、私の課題だと思います。

US2019_1G1_16.jpg US2019_1G1_17.jpg US2019_1G1_18.jpg

    
 メトロポリタン美術館の他にも初めて13時間も飛行機に乗ったり、ホワイトハウス、ウドバーハジーセンター、スミソニアン博物館など数え切れないほど、いろいろな場所へ連れて行っていただき、本当にたくさんのことを感じ、また学ぶことができました。アメリカの食生活には私の胃はついていけませんでしたが、料理が出てくるたび、多い!甘い!と驚きの連続で、海外の人が日本食を健康食とうたって好む気持ちがとてもよくわかりました。
 レジで品物を買うにしても、人に道を聞くにしても、とても緊張する毎日でしたが、現地の人がしゃべっていることも日にちがたつにつれてなんとなく理解できるようになってきたり、聞き取れるようになっていったというのがとてもうれしくて、日本に帰ってからも今回の研修でつかんだこの感覚を逃がさないようにと必死で英語のスピーチなどを聞いたりして、耳を慣らしています。これまで英語が喋れるようになりたいという気持ちや、テストでいい点を取りたいというどちらかというとぼんやりした気持ちでやっていたことが、実際に英語であふれる国に訪れてみてあの人たちと楽しくおしゃべりしてみたいとか、友達になりたいと具体的な目標ができ、そしていままで漠然とした夢だったのが自分がそうなっている光景を想像できるような現実的な夢になって英語を勉強するのがとても楽しくなりました。
      
 来年もこのようなプロジェクトがあれば、もちろん私も参加したいですし、新1年生や、2年生にも、参加したいと思ってもらえるように、事後報告でこの感動を伝えたいと思います。

US2019_1G1_19.jpg US2019_1G1_20.jpg US2019_1G1_21.jpg

 最後に一般財団法人瑞陵高校助成基金のみなさま、渡辺先生、添乗員の牧瀬さん、現地ガイドの君代さん、織田さんには本当にお世話になりました。このような機会を作ってくださり、私の世界観は180°がらりと変わりました。行く場所、行く場所に違う感動があり、本当にかけがえのない体験ができたと思います。ありがとうございました。