一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

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第7回海外学習助成事業の報告集 2年 STH さんのレポート

 参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学の旅8日間

はじめに

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自分が今回この「スミソニアン博物館群とメトロポリタン美術館見学の旅」に参加したきっかけの一つは、ある授業の冒頭で先生がおっしゃっていたことでした。
 「人生において、どんなことがターニングポイントになるかはわからない。そのために少しでも多くの経験を若い頃にしておくといい。海外に行くにしろ、映画をみたり小説を読んだりするにしろ、人生を変えるほどの衝撃に出会えるチャンスになるかもしれない。歳をとってくると、感動する心ってものが薄れてくるからね。」

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 この話は、将来や自分のやりたいことなどが決まってなかった自分にとっては、とても背中を押してくれるものでした。言うなれば、目的を探すことが目的というもので、そのために何を見て、聞いて、体験するか、というよりも一つでも多くのものを貪欲に吸収する旅にしよう、というものになりました。
 常に自身のアンテナを可能な限り張り続けるというのも、楽なものではありませんでした。一日の濃さに圧倒され、あっという間の研修期間でした。
自分にとって海外渡航というものは初めてで、そのための準備から良い経験になりました。とにかく出発前に緊張したことは飛行機のなかでの生活です。ただでさえ飛行機に乗る機会などほとんどなかったのに加え、いきなり十時間越えのフライトという初めての体験だらけです。
 ここでは、機内での過ごし方や、気の持ちようなどを学びました。定期的に席を立ったり、マスクや寝具を工夫したり、時差ボケを恐れて徹夜してみたりなど思いつく限りのことを試してみました。機内サービスやキャビンアテンダントさん対応にも助けられ、結果、特にこれといった体調不良もなく現地に到着することができて、事前の準備の大切さというものを味わいました。

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 何事も、未知や未体験というものには、ものすごく不安と緊張を覚えます。自分は、最初の一歩がなかなか踏み出せないことがよくあります。勉強でも将来についてでも、その一歩をどれだけ早く出せるのかが大事なんだと気づきました。
そして、今回のフライトを乗り越えられたので、これから、飛行機に乗るときは自信をもって搭乗することができます。こんな移動に慣れて、さらには仕事にまでしている添乗員さんはただ者ではないな、と畏敬の念を抱かざるを得ません。

 地球の創造物ともいえる生き物の歴史を学んだと同時に、芸術家たちの創造物を実際に間近で見ることが出来たことが、自分にとって、なにかが変わったような気がしました。

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 実際に、本物を見てみると教科書や、インターネットで調べて出てきたものではわからない、作品の凹凸やくすみ、年季といったものが感じられて、なんだか別の作品を見ているような感覚になりました。
 最後に、アメリカに行って強く感じたことは“実物”を見ることの大切さです。展示物ばかりではなく、食べたり飲んだりしたものや街の雰囲気など、アメリカと日本の文化の違いを肌で感じることが出来ました。そして、アメリカで“実物”を見て、これからしっかりと日本について学ばねばと思うようになりました。「源氏物語展」を見学して、日本人としてもっと日本を知るべきだ、日本でも身近にありすぎて気が付かなかった“実物”を見る必要がある、と痛感させられました。
 生まれて初めて海外に行き、様々な人種の人に出会い、言葉を交わし、同じ場所に立っていたということに今でも自分のちっぽけさを痛感します。比べても仕方ないとわかっていても、「世界の大きさ」というものと自分を比べてしまいそうになります。上手く言葉にできませんが、何か自分にとって胸を張れるようなものを探したくなるような気分です。

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 本当に多くの力によって支えられた、この事業に参加することが出来るということを誇りに思います。こんな機会を与えてくださった財団様をはじめ、支えていただいた学校や家族に感謝をしてもしきれません。この事業がまた来年も、そしてその先一回でも多く続いていくことを願います。自分も含め、たくさんの生徒が成長できたように、これからもこの事業が生徒たちの未来を切り開くきっかけになって欲しいです。