一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

ITF2014報告集16

設立一周年記念海外学習事業の報告集  3年Y.Jさんのレポート

 参加者から提出された報告レポートをWeb用に編集しました。皆さんのレポートは下記の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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イタリア・フランスでの12日間で学んだこと

研修旅行の参加の目的

 まず、第一に語学です。イタリア、フランスは英語が公用語ではありませんが観光客が行くところにいる人はたいてい英語を話すと聞いていたので自分が今まで習ってきた英語力がどこまで通用するのか試してみたかったです。自分が英語を習ってきて初めて大学や高校に受かるためにではなく英語で意思を疎通させる機会だったのでこんなチャンスはないと思いました。
 そのほかにも僕はヨーロッパの気候や文化やヨーロッパで起こった歴史などいろいろなものを学んできました。その気候や文化を肌で感じたり戦などの舞台などを感じてみたかったのでこの研修旅行に応募しました。

 今回の旅行では行った先すべてが初めてのことでそのどれもに感動しました。都市ごとに特色がありどの場所もとても素晴らしいものでした。なので僕は今回、都市別にしてまとめたいと思います。

ローマ

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 ローマは初めて訪れた都市で3泊しました。最初にイタリアの文化に触れた場所であり。カルチャーショックが特に大きかったです。ローマの旧市街のアッピア街道の松の大きさはローマの長い歴史を思わせ、いたるところに遺跡があり目が回ってしまいそうでした。映画で昔見たことのある場所、必死で覚えた遺跡などが今目の前にあると思うと信じられない気持ちでただ茫然としていました。
 バチカンでは今回の旅で最初にキリスト教関連の建物に入りました。僕は日本でもキリスト教の教会に入ったことがないのでバチカンが初めての教会でした。最初に入る教会が総本山なんて僕はとても幸せだと思いました。サンピエトロ大聖堂では見渡す限りの所すべてに壁画が施してあり。とても綺麗でした。また、その場所に立つとバチカン宮殿の柱が重なって見える有名なポイントにも実際立ちました。
 ローマに滞在したときナポリとポンペイに行きました。ポンペイでは何と言っても文明の高さに驚きました。今から約2000年前なのにアイスクリームがあり、夏にも保存する技術があったと聞いたときはとても驚き、ヨーロッパの文明発展の早さに驚きました。地中海も見ることができ、地中海性気候に生えているサボテンなども見ることができました。今回の旅で一番南にある場所でとても暑かったです。

フィレンツェ

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 フィレンツェでは町の美しさに感動しました。フィレンツェは町自体が世界遺産に登録されているので車などが入ってこれません。街中ではストリートのギター演奏者やバイオリン演奏者がいて雰囲気にとてもあっていました。フィレンツェのドゥオモ(右の写真)では建物の大きさや外観の輪郭のはっきりしている様に感動しました。今回の旅でいろんな建築物を見て日本と違うと思ったことは日本に比べて建物が大きく、色や輪郭がくっきりしているという点です。
 僕が見てきた建築物はキリスト教関連のものが多かったので正直、その雄大さに日本では味わったことのない感動を覚えました。キリスト教が世界で一番信仰されている理由でもあるのだなと思いました。
 ここでは2つの美術館をまわり誰もが教科書で見たことのある絵画や彫刻をたくさん見てきました

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  左からヴィーナスの誕生とダビデ像

ヴェネツィア

 今回僕が一番楽しみにしていた都市です。その美しさゆえアドリア海の女王とも言われている都市でその噂通りいたるところに小さい水路があり、それに伴ってたくさんの橋が架かっていて本当に美しい場所でした。

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 ドゥカーレ宮殿の装飾はヴェネツィア共和国の繁栄のすさまじさが感じられ、とにかく派手でした。しかしヴェネツィアの人達にしか使われていなかった廊下がとても質素でその差に驚きました。他の人には良く見られたいというイタリアの「見た目重視」の文化が伝わってきました。上の写真は大評議会の間です。その広さと派手さに入ってしばらく声が発せられず口を開けて天井に見入ってしまいました。
 僕たちはヴェネツィアの名物であるゴンドラにも乗りました。ヴェネツィアを足元のアングルから見ることでまた違ったヴェネツィアを体験する事ができました。ゴンドラに乗っていると窓から住んでいる人たちが顔を出し電話しているところを見ることができました。とても生活感があって面白かったです。

ミラノ

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 ミラノはほかの都市に比べて近代的な都市でした。また、イタリアの中でもファッションが盛んでほかの都市よりモードな雰囲気が漂っていました。ビットリオエマヌエレ2世のアーケードでは数々の高級ファッションブランド店が並んでいました。こんな光景はローマなどでは見られませんでした。
 ミラノにはこの旅で僕が最も見たいと思っていたものの一つである最後の晩餐がありました。最後の晩餐は今回の旅で一番厳重で入るのにいくつかの部屋に通されました。他と違って一回に入る人が制限されています、しかしそのおかげで静かに15分間眺めることができました。絵がやはり大きく部屋の中の雰囲気も手伝って神秘的な気持ちでした。

パリ

 パリもローマと同じく3泊しました。パリに着くとパリの町のシンボルであるエッフェル塔が目につきました。市内にはいたるところに世界遺産があり3泊してもとてもまわりきれないほどいたるところにありました。パリでは3つの美術館を回りました。モネの睡蓮やサモトラケのニケ、モナリザ、ミロのヴィーナスなど世界的に有名な絵画や彫刻がたくさんありました。

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 ベルサイユ宮殿では庭の大きさに驚きここで外周をしたらどれだけの時間がかかるのだろうなと思いました。庭の大きさに驚いた次はベルサイユ宮殿の華やかな装飾に驚かされました。この時点でいろいろな宮殿に行っているのですがベルサイユ宮殿はガラスのシャンゼリアや鏡の間の鏡なども手伝ってほかの宮殿よりもきらびやかに思えました。鏡の間ではきらびやかな装飾に圧倒されつつベルサイユ条約の調印やヴィルヘルム1世の即位式がここで行われたと思うと自分がここにいるのが不思議に思え、歴史の厚みを感じました。

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 凱旋門は僕が今回の旅で一番楽しみにしていたスポットでした。パリの放射環状路型の道路に昔から憧れを持っていてその中心にある凱旋門に死ぬまでに一度は行っておきたいと思っていました。また、地理の時間で習ったラ・デファンスも見たいと思っていました。しかしまさか高校生のうちに叶うとは夢にも思っていませんでした。凱旋門から見える景色は圧巻でした。一本の大きい道がずっと向こうまであります。そしてそれと同じような広い道路が360度どこを見渡しても見えました。
 なかでもシャンゼリゼ通りは長さ3キロ、幅70メートルの広い通りで見応え十分でした。シャンゼリゼ通りの反対側の通りの向こうに見えるラ・デファンスの眺めも壮大で感動しました。(写真はラ・デファンス)
 パリは3日間滞在しましたが3日ともあいにくの天候でした。しかし凱旋門に上った数分間太陽がさして虹がシャンゼリゼ通りにかかりました。シャンゼリゼ通りにかかった虹はとても幻想的でした。12日間の旅をして思ったこと、感じたことはたくさんあります。まず語学については本当に通じないと思いました。簡単な受け答えはできるのですが、ちょっとした会話に入るだけであがってしまい答えの英文が浮かびません。プリントに書かれた受け答えでは答えられるのですが実際となるとできませんでした。まだまだだなと思いました。
 
 ヨーロッパの気候には本当に感動しました。特に陽が9時ごろにならないと沈まないことが一番ヨーロッパの気候を実感し、感動しました。
 日本人と外国人との体格の違いから男子の小便器の高さが高くて驚いたりトイレに入るのにもお金がいることなどトイレひとつとっても驚くことばかりでした、また、チップという文化も初めて体感しました。ホテルに泊まった時にベッドメイキングをしてくれる人に対しての枕チップを置き忘れた時に部屋の掃除がいつもより雑だったときは驚き少し笑ってしまいました。
 
 今回の旅はすべてが初めてのことで本当に行った先すべてに感動していました。今回は美術館や歴史的建築物へ行くことが多かったのですが見た建物、絵画などはほとんどキリスト教関連のものでした。僕にとってキリスト教とは地理で習った世界で一番信者数が多い宗教という情報しかありませんでした。
 今回人生で初めてキリスト教を肌で感じました。実際のミサを見ました、総本山であるバチカンに行きました。讃美歌を聞きました。僕はキリスト教のすさまじさに腰を抜かしました。キリスト教の内容は世間一般で知られているくらいしか知りません。しかし建物の大きさや装飾、壁画の素晴らしさ、雰囲気作りなどは鳥肌が立つほどすごいと思いました。
 バチカンでガイドさんがこうおっしゃっていました。「キリスト教は布教者を増やすためには内容から入るよりわかりやすい絵から入らせるようにした。そのためシスティーナ礼拝堂の天井画は一人の人間が何人もいて、一つの絵の中でマンガのようにストーリーがある」これを聞いたときにさすがだなと思いました。実際僕も絵画や建物に感動しすぎてキリスト教に興味を持って帰ってきました。また、キリストの弟子たちの遺体があるだけで一国が反映したりして本当にキリスト教の力はすごいと思いました。
 
 今回学んだことは本当に多いです。海外を体験できたことは本当にこれからの人生で大きな糧になると思います。また、海外を体験したおかげで日本のいいところが海外に行く前よりも見えてきました。
 日本は道路がきれいだし本当にごはんがおいしいです。お米は生まれてから当たり前のように食べてきましたがこんなに素晴らしいものだと思いませんでした。僕は日本が大好きです。ヨーロッパに行ったはずなのに帰ってきた時にはイタリア、フランスの素晴らしさを学習し日本の素晴らしさも再発見した気分で帰ってきました。
 
 12日間も旅をしたのにフランスとイタリアはそれでも足りないくらいでした。僕はこれからの人生でもう一度ヨーロッパに行って今回の旅で興味を持った場所などをもっと深く知りたいともいました、それと同時にもっと世界中を回っていろいろなところの文化を知りたいと思いました。
 また、日本国内でも僕は北海道や九州、四国に行ったことがありません。死ぬまでにいろいろなことを体験したいなと思いました。そのためには旅を面白くするためにいろいろな知識をつけたり世界の公用語である英語を話せるようにもっともっと学びたいと思いました。