一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

ITF2014報告集15

設立一周年記念海外学習事業の報告集  3年Y.Aさんのレポート

 参加者から提出された報告レポートをWeb用に編集しました。皆さんのレポートは下記の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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イタリア・フランス見学12日間の旅 個人レポート

 私は、今回の海外研修でイタリアやフランスのそれぞれの都市の街並みや雰囲気、独自の文化が日本や他の都市とどのように違うのか自分自身の身をもって感じたい、そして日本ではできないような経験をたくさんして自分自身を成長させたいという思いがあって参加しました。

☆イタリア☆

バチカン市国

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 バチカン美術館は、数えきれないほど多くの彫刻や絵画などの美術品が展示されていたり、館内の造りもだまし絵等で凝って造られていたりしました。この旅で初めての美術館の規模に驚き、美術品の素晴らしさはもちろんのこと、装飾の凝り方にも感動しました。美術館見学の最後に、システィーナ礼拝堂でミケランジェロの『最後の審判』を見ることができました。旧約聖書を題材にして描かれた天井画もあわせて、とても目を奪われました。加えて礼拝堂の中は今までの雰囲気とは違って荘厳なかんじがして、よりこの絵画を心から感動して見ることができたように思います。

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 サンピエトロ大聖堂では、亡くなったキリストを胸に抱く聖母マリアの彫刻であるピエタ像を見ました。本当に美しくて印象に残る彫刻でした。またミケランジェロのデザインであるといわれている制服を着用したスイス人衛兵も見ることができました。
ローマ

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 フォロ・ロマーノとコロッセオを見学し、古代ローマの雰囲気を感じることができました。サンタマリアインコスメディン教会ではあの有名な『真実の口』の本物に手をいれてきました。映画「ローマの休日」の舞台となったスペイン広場周辺では、自分たちの力で初めて買い物をしました。なかなか思ったように英語が伝わらなかったりして、異国の地で買い物をするだけでも言葉がわからないと一苦労だなと実感しました。ですが、身振り手振りや表情も交えてコミュニケーションをとるとなんとか伝わったようだったのでその点はよかったなと感じました。ローマの街は本当に石造りの建物ばかりが並んでいて、やはり日本とはちがう雰囲気を醸し出していたし、現代と歴史ある街並みが見事に融合されていて、素敵な街だと思いました。

"ナポリ・ポンペイ"

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 ヴェスヴィオ山噴火で埋もれたポンペイの古代遺跡群は驚くほどきれいに残っていました。貨幣経済が発達していたことなど文明の進み具合もガイドの方の話を聞くと、本当に約2000年前の都市だというのが信じられないくらい進んでいて驚いたし、こんなにも昔の都市だけれど快適な生活ができそうだなという印象を受けました。とても広い遺跡だったので、すべて見て回ることはできませんでしたが、今回見て回ったところだけでも、このすごさが伝わってきました。ポンペイの遺跡群を見学した後、ナポリの国立考古学博物館を見学しました。たくさんの彫刻や遺跡から出土した品々が展示されており、広い空間の中で、とても古い時代の美術を見ることができました。

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"フィレンツェ"
 ルネサンス期の絵画を多く所蔵するウフィッツィ美術館では、ボッティチェリの『春(プリマヴェーラ)』や『ヴィーナスの誕生』、レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』など教科書で見るような有名な作品の数々を自らの目で間近で見ることができ、感動しました。

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 アカデミア美術館では、ミケランジェロの『ダヴィデ像』をあらゆる角度から見ることができました。想像以上の彫刻の大きさと綺麗さ精巧さに目を奪われました。また、昔の楽器の展示も行っていて、初めて目にするような楽器や今演奏されている楽器の元になっているような楽器の数々を見ることができて、とても楽しかったです。

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 フィレンツェでのフリータイムでは、ドゥオモの隣のジョットの鐘楼に上りました。414段の階段は長くて狭くて、上るのが大変でしたが、上って見渡したフィレンツェの景色は本当に綺麗で素晴らしくて感動しました。隣にある大迫力のドゥオモも、見渡す限りの赤い屋根の建物も、本当に上ってよかったなと感じる景色をみることができました。

"ヴェネツィア"

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 ドゥカーレ宮殿と牢獄を見学しました。ドゥカーレ宮殿はヴェネツィアの富の象徴と言われるだけあってとても豪華な造りでした。宮殿内部の装飾や絵画もとても豪華でした。牢獄はやはり宮殿とは対照的に薄暗くて、狭くて、ひんやりとした空気を感じる場所でした。

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 そして、ヴェネツィアで1番楽しみにしていたゴンドラにも乗りました。黒塗りで光沢のあるゴンドラに乗り、ゴンドリエーレと呼ばれる陽気なゴンドラの漕ぎ手の人にルートをまわってもらいました。リアルト橋を少し離れたところから眺め、すぐ横には建物があるような幅が狭い運河もたくさん通りました。歩いている高さよりもずっと低い目線という新しい角度から街を見ることができたのがとてもいい経験でした。

"ミラノ"

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 サンタマリアデッレグラツィエ教会の食堂で今回の旅での見学が1番難しいと言われていたレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を見学することができました。自分の目で見た『最後の晩餐』は言葉にするのが難しいくらいに素晴らしかったです。食堂の中の皆がこの絵に集中して見入っているといったかんじで、美術館で絵画等を見学しているときとはまた異なる気持ちでこの絵を見ることができました。本当に自分自身の目でこの絵を見ることができたことを嬉しく思います。

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 そしてドゥオモを見学しました。今まで他の都市で見てきたドゥオモも素晴らしかったのですが、ミラノのドゥオモは、やはり500年以上の歳月をかけて完成しただけあって、外観が細かいところまで凝られていてすごく迫力があり、他の都市のドゥオモとは全く異なる印象を受けました。内部も、ステンドグラスで描く聖書の話をはじめ、ステンドグラスがとても綺麗で、写真では伝えられない綺麗さを自分の目で見てきました。
 ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアには、高級ブランド店が並んでいてすごく雰囲気が良くて、アーケード全体の雰囲気が楽しめました。

☆フランス☆ パリ

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 モンマルトルではサクレクール寺院をはじめ、街のなかを歩きました。サクレクール寺院を丘の下から見上げると芝生の緑と寺院の白のコントラストが綺麗でした。モンマルトルの街の様子は今まで見てきた街や大通りとは一味違った芸術的な雰囲気が印象的で、少し奥まったところは観光地の雰囲気が薄くて、一般の家が続いているようだったので、パリの住宅街の雰囲気も体験できてよかったです。

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 世界遺産に登録されているヴェルサイユ宮殿の見学では、広大な庭園と宮殿の大きさ、そしてその豪華さに驚きました。先が見えないほど広い庭園に広がる緑と美しい花の数々に息を飲みました。宮殿の中へ入ると、どこの部屋もきらびやかで、特に鏡の回廊と呼ばれるところは天井画もシャンデリアも壁の装飾も豪華で、壁に張り巡らされた鏡もルイ14世時代のものとは思えないくらい精巧なもので驚きました。本当に豪華絢爛できらびやかで美しく、贅沢の限りを尽くしたようなヴェルサイユ宮殿は想像以上のもので、実際に足を運んで自分の目で見て肌で感じることができてよかったです。パリでは3か所の美術館を見学しました。
 オランジュリー美術館では、8枚のモネの『睡蓮』をはじめ、ルノワールの『ピアノを弾く少女たち』などを見学しました。モネの『睡蓮』は、8枚とも情景が違ってそれぞれ異なる良さがあり、どれもずっと見ていたいと思うような惹きつける魅力のある絵画でした。
 オルセー美術館では、私がとても楽しみにしていたルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』を鑑賞しました。本当に楽しみにしていた絵だったので、自分の目で見ることができてすごくうれしかったし、感動しました。遠くから見るのと近づいて見るのとでは、全然違う見え方をする絵だったので、やはり自分の目で見ることができてよかったと思いました。

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 ルーヴル美術館では、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』や『サモトラケのニケ』、古代ギリシャ芸術を代表する『ミロのヴィーナス』、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』など教科書に出てくるような美術品の数々を自分の目で見ることができました。オペラ座では、入って中央の大理石の階段や、宮殿かと思うような豪華さでシャンデリアもあるフォワイエ、個室になっている客席を見学しました。ところどころにある鏡が部屋を大きく見せている点も工夫されていると感じました。

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 夕方には、セーヌ川クルーズでパリの美しい景色や見どころを船上から眺めることができました。最後には、エッフェル塔のイルミネーションを見ることができました。オレンジに輝くエッフェル塔に白のライトがキラキラと点滅する様子はとても綺麗で美しかったです。

☆まとめ☆

 今回の旅では、イタリア・フランスの歴史や文化に触れることができました。そして、日本との違いに驚かされることばかりでした。食事のボリュームや内容、ファッションも、サービスも日本とは違うことばかりでした。外国で買い物などの体験をして、いいサービスを受けるためには、こちらから目を見てあいさつをしたり、笑顔でいることが必要だということを感じました。店員の方とお客さんが同等の立場だということはこういうことだなと思いました。
 そしてヨーロッパのはじめて触れる文化に刺激を受けると同時に、日本の文化の素晴らしさにも気づかされました。また、多数の美術品をはじめ、歴史的な建造物を自分の目で見ることができたというのは、本当に貴重な経験だったと思います。
 美術館や教会のスケールの大きさや豪華さ、所蔵する美術品の数の多さに圧倒され、非常に価値の高い絵画や彫刻を間近で鑑賞することができ、言葉では表現することができないくらいの感動を味わいました。また、現地でしか体験できないこともたくさん経験できた旅でした。
 この海外研修で、私はもう二度とできないような貴重な経験をレポートには書ききれないほどたくさんさせてもらいました。日本では感じれないことを感じることができたり、新しい文化に触れて、ものの考え方も柔軟になったし、いろいろな視点でものを見ることができるようになったと思います。本当に自分自身を成長させるこの上なくいい機会になりました。こんな素敵な機会を与えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。