一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

ITF2014報告集10

設立一周年記念海外学習事業の報告集  2年T.Mさんのレポート

 参加者から提出された報告レポートをWeb用に編集しました。皆さんのレポートは下記の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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 3年K.Aさん  3年K.Nさん  3年Y.Aさん  2年Y.Jさん  日程別レポート

個人レポート

 私がこの研修旅行を希望した理由は、ヨーロッパの雰囲気を肌で感じ、自分の目で素晴らしい絵画や街並みを見たいと思ったこと、現地の人とコミュニケーションをとりたいと思ったことです。

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 ヨーロッパという全く未知の土地へ足を踏み入れること、12日間親元を離れることなど今回の体験は初めてのことばかりでしたが、
添乗員の有馬さん、付き添いの先生方の心強いサポートや、一緒にいくことができた瑞陵の皆さんと助け合うこともでき、不安もなく最初からわくわくしてとても楽しむことができました。
 そのようにできたのも、事前学習会などで、下準備としていく先々を調べ想いを募らせたこと、一緒に学習することで仲間意識がさらに深まったことなどが不安を解消させてくれていたと思います。

 現地では、目標であった、コミュニケーションが取れるように、常にニコニコとしていること、自ら楽しもうとすることを心がけました。すると、目が合うと笑ってくれたり、「ボンジュール」と声をかけてくれたりしてくれるようになりました。初日は自分のことで精一杯でなかなか意識が回りませんでしたが、旅が進むにつれて段々慣れ、一言でも会話を楽しめるようになりました。
 だた、イタリア語はおろか英語もすぐには口に出ず、ジェスチャーと相手の陽気な対応で乗り切れましたが、やはり今後の課題としたいのは、ひととおり自分の意思を伝えられるように勉強することです。

 ただ、言語だけではなく、やはり心の通じ合いはあると思います。
 日本人は微笑んでばかりとか、笑ってごまかすとか、いい意味で言われないことも多いですが、私はやはり「笑顔」はコミュニケーションの第一歩だと実感しました。逆に、大事なことは毅然としてNO!という態度も必要です。聞いていたとおり物乞いやスリなど、日本では到底考えられないようなことも日常的に行われており、実際言い寄られて困ったことがありました。そのときは現地の人が助けてくれましたが、子供だからといってかわいそうだと思ったり、怖いから言われるままに物やお金を差し出すべきではありません。わかってはいるものの、やはり「怖さ」を感じました。
 そして日本の平和さを改めて感じました。

人々

 イタリアの人というと、皆とても陽気です。今回はイタリアとフランス、2カ国の人々の違いもよくわかりました。
 特にイタリアは長かったため、その陽気さに助けられ本当に楽しい日々を過ごしました。
私たちが料理を食べているときは周りをうろうろとし、「Buono?(おいしい?)」と聞いてきます。
 私がほっぺにてを当て、ぐりぐりと「ボーノ!!」というと本当にうれしそうです。店の雰囲気もどの店も明るく陽気で働いているのが本当に楽しそうです。(実際はわかりませんがそう思わせてくれます。)
 ピザ職人とはこんなエピソードがあります。
 近くで見ていて手さばきの良さに拍手を送ると、私の手をとり、キスをする振りをしてお礼をいいます。
 なんとなくいい気分を味わえます。
 特にイタリアの男性は女性の気分を高める特殊な能力を持ち合わせていると思います。
 それに比べてフランス人は少し冷たかったように思えました。
 天気があまりよくなかったせいもあるかもしれません。笑顔のきらめき度は、イタリアが勝っています。
 気品高い感じで歩くパリジェンヌはかっこよく、憧れを抱きましたが私にはあの長い足と美しい顔を持ち合わせていないためマネをするには無理がありそうです。

街並み

 ローマは巨大遺跡があふれる立派な街 
 フィレンツェは華やかで美しい街
 ヴェネチアはゆったりしていてのんびりした街 
 ミラノは今と昔をよく感じることができる街 

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 一つ一つの街で個性あふれる文化や街並みを見てきましたが一番気に入った街はヴェネチアです。
 ヴネチア本島に向かうとき、写真などで見ていた街並みが目の前に広がっていて感動しました。
 町全体が水没しているみたいになっていてとても不思議です。
 街には車は入ることはできません。なので移動手段は徒歩、もしくはゴンドラです。
普段の日本の生活では考えられないことです。
 非常に非効率な気もしますが、優雅で過ぎ行く時間が宝物のように思える空間でした。
 楽しみにしていたことのひとつ、このゴンドラに乗ることができました。
 狭い路地を何船ものゴンドラが抜けたり、橋の下を通ったり。
 普段の住民の生活を下から眺めていると、橋から手を振ってくれる人がいたり、アコーディオンを弾いている人がいたりして、とにかくなんでもすべて絵になります。また、水面を覗いてみるとカニがいたり、くらげがいたり。。
 非日常的に思えますが、実際ここで生活している人々がいることに、驚きと憧れを抱きました。

 街にはサンマルコ広場、サンマルコ寺院、ドゥカーレ宮殿など壮麗な寺院や博物館が所狭しと広がっていて、18世紀ナポレオンが世界で最も美しい空間と賞賛した気持ちがわかります。
 きらびやかなモザイク画や壁画から受け取る荘厳な雰囲気と素晴らしい文化が芸術にそれほど普段触れていない私でもわかるほどとにかく素晴らしかったです。単なる観光ではなく、心の中の思い出にとどまらず、受け取るすべてが、
 教科書や資料集の中で習ったこととつながっていく。。
 歴史の中にほんの少しだけ足を踏み入れたような感覚を味わいました。
 これはイタリアでよく感じたことですが、あまりにも建築物が大きく、歴史があり立派できらびやかであるため、自分がそこの雰囲気に飲み込まれるというか、あまりにも自分が小さく、どこか遠くへ吸い込まれていくような感じがしました。よく言葉では表現しきれないのですがそんな気がしました。
 ヴェネチアは滞在時間が短かったですが、そのような芸術に触れ、水の都を堪能し、美しい景色、ロマンチックな夜景、と、とても充実した時間を過ごすことができました。

美術館、博物館

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 この旅で美術館7つ、博物館1つ行きました。
 私は先に述べたとおり、いままで芸術に触れる機会があまりなく、私の中での美術館のイメージは、静か、というぐらいでした。 ところが、実際に行ってみると、人々が沢山写真を撮っていたり、話していたり、座っていたり、イメージしていたものと違っていました。
 雰囲気も、その場で絵について議論していた人がいたり写真をとるのに専念していた人がいたり椅子で瞑想している人がいたり何かと自由な感じで、思っていたよりもずっと身近なものでした。

 私たちはガイドさんが絵について詳しく説明してくれるので、それが作られた経緯や時代背景など深く考えることが出来ました。
 館内では有名な作品でも、作品との距離が近いものが数多く、間近で繊細な部分も見ることが出来、感動しました。
 素晴らしい作品を直接、それも沢山見る機会はめったにないことです。
 しっかりと目に焼き付けてきました。

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 作品を近くで見ていると、筆のタッチが良くわかります。
 一枚の絵でも場所によって違うことがあります。荒々しさだったり、柔らかい感じがしたり。
 ここを書いているときは楽しそうだったのか、とか、怒っているのかなあ、などいろいろ考えました。
 時代によって使っている絵の具が違うとか、表現技法が違うとか、詳しくはわからなくても、以前よりも絵に興味を持つことが出来ました。

 有名な「モナリザ」を見たときの第一印象は、「あれ?小さい」。。
 厳重にわくの中に飾られてちょこんとしていました。運よく私は一番前で真正面から見ることができました。
 かの有名なモナリザ、どうしてそれほど有名になったのか。
 芸術の奥深さはまだまだ私には深すぎるものであるようですが、やはり本物を見ることで、本物からしか伝わってこない独特な雰囲気や迫力などがあり、より深く作品に触れてみたい、もっと探ってみたいと感じました。
 オランジュリー美術館ではモネの睡蓮を見ました。
 中学の頃から見てみたかった作品です。近くで見ると雑に見えるタッチでも遠くから見ると一枚の美しい、すばらしい作品になっているところと、あまりの大きさに驚きました。

料理

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 今回食べた料理はどれも本当に美味!本場の美味しさに感動しました。
 私が楽しみにしていたのは、ピザとパスタです。
イタリア料理、といっても前述のピザ、パスタぐらいですが、とても好きで、普段良く食べているため、家族からも本場のものはどんなものなのか、しっかりと舌で味わうよう言われていました。
 本場で食べて感じたことは、「シンプル」。
 余計なものは入れず、食材の本来の味を生かしたものが多いように思いました。
普段、家で沢山具が入っているパスタを食べている私にとっては少し寂しい感じもしましたが、味わい深く、とても口にあいました。
 旅行中、日本食が恋しくなるかも、と思っていましたが、毎日美味しい料理に、幸せな気持ちになりました。
 イタリアでは、ジェラートがお勧めです!アイスよりもさっぱりしていて、なめらかで、とにかく美味しい。

*日本と違う点は、

 まず、量についてはとても多いです。日本ではパスタ1品で終わりということは多いと思いますが、
 向こうでは、プリモ・ピアットといってメインの前の一皿として、パスタやリゾットなどの炭水化物がでてきます。
 それだけでもなかなかお腹にきます。
 そこからメインなので、日本人にとっては少し多いように感じられました。現地のおじさんなどを見てみるとお腹が出ている人が多かったように思えます。たくさん食べて、たくさんワインを飲んでとにかく陽気な人が街中でよく目に付きました。

 サービスに関しては本場は案外盛り付けが適当だったり、お手拭が出てこなかったり。
あと驚いたことは飲み物代がとても高いということです。水さえも有料です。それもあまりおいしくないものも多いのです。
 私たちは毎回4人で1リットルの水を頼んでいましたが、1番高いときで5.3ユーロ(日本円で考えると700円超え...)
という感じです。
 最初は驚きましたが、日本円に換算するとあまりの高さにいやになるので、途中から考えるのはやめよう、という話になりました。笑えない話です。

 日本ではレストランへ行くと当たり前のように冷たい水が出てきて、さらにおかわりをすることだってできます。注ぎにきてくれます。おしぼりもたいていあります。普通だと思っていたことが素晴らしいことだったのです。サービスに関しても、日本の繊細さや優しさはトップクラスだと胸を張って言えると思います。
 慣れから少し離れてみてみるのもいいかもしれません。
 良いところを改めて感じることが出来るからです。日本は本当に素晴らしい国だと思います。