一般財団法人 瑞陵高校助成基金は、瑞陵生の学びを深めるための支援を行っています。

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第6回海外学習助成事業の報告集 1年 MYA さんのレポート

 参加者から提出された報告レポートです。個人名や写真の表現・配置等にオリジナルとは異なる点はご容赦ください。皆さんのレポートは下の略名をクリックして頂くとご覧いただけます。
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イタリアを巡る6泊8日の旅

🇮🇹イタリア見聞録🇮🇹 はじめに

 今回のイタリア旅行では、これまで学んできた社会や美術、音楽といった教科書に載っている素晴らしい美術品や観光地などに触れることができました。そんな素晴らしいことについてはそれぞれの都市のページで詳しく書かれているようなので、私の個人ページではこのような視点からではなく、日本人の私から見るといろいろ感じたものがあったこと(イタリア人にとってはごく普通に思えることだと思いますが…)について自由気ままに記したいと思います。

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〜街並みについて〜

 まず始めに感じたのは街全体の雰囲気がお洒落であることです。やはり一番の違いは建物なのでしょうか。ほとんど建物の高さは同じで、パステルカラーのかわいらしい建物が多くありました。どこの都市を見ても名古屋駅周辺のような近代的な高層ビルはなく、歴史ある景観を大事にいている精神が伝わってきました。

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 ふと、「このような精神は、日本でも京都のような歴史ある街並みをもつ地域にも同じような傾向であるのでは…?」と感じました。そう思いながら見かけたハンバーガーショップの看板は目立ちすぎないようにするためか、京都の店舗のように私たちがなじみのある赤と黄色ではなく景観にマッチした色使いになっていました。世界全体で歴史を守ろう!とする精神は共通であることを再認識できました。

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 また歩いていると石畳の道路が目に留まりました。特に古代の遺産が街に多く存在しているローマでは、石畳の道路の上を馬車が颯爽と走っていたことには驚きました。車やバイクと併走する馬車。日本ではなかなか見ることのできない光景でした。

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 そして驚いたことがもう一点。それはごく普通な通りでバイオリンやアコーディオンなどの楽器を弾いている方がいたことです。写真の方のほかにもグループで演奏しているのも何回か見かけました。日本では駅前などではギターを演奏しているのを見かけたことはあります。ですがバイオリンなどを弾いている方が普通にいる、そんな光景は日本ではあまり見慣れないものでした。クラシカルな景観とバイオリンの素敵な音色が心に残りました。

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〜食事について〜

 やはり食事については書かないではいられません。全てについて書きたい!!と思いながらもスペースの関係上、今回の食事のなかで「絶対に一生忘れないだろう!」そんな食べ物について、ピックアップしてみました。
 まずボリューム満点の右の写真、Tボーンステーキです。顔と同じもしくはそれ以上の大きさだったため運ばれてきてからしばらくの間はみんな興奮状態でした。食べ始めるとその後は黙々と切っては食べ、切っては食べ…。なかなか食べてもなくならない、そんなステーキは今回私の中で最もインパクトの強い食事でした。

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 ステーキと同じくらいの衝撃を受けたのはナポリで食べた本場のピザ。日本ではシェアする大きさです。しかしイタリアでは一人一枚食べるのが一般的なのだとか。また厚みも十分にあったためナイフで切るのがとても大変でした。時間もあまりなかったため、(こちらもステーキ同様)黙々と食べることに夢中になってしまいました。

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 そして、一番のお気に入りと言っても過言ではないのがこのオレンジジュース。オレンジジュース日本でも飲めると思うかもしれませんが、この機械から作り出されるのはおいしさが凝縮された果汁100%の無添加のブラッドオレンジのジュースなのです。予想に反して真っ赤なジュースはブラッドオレンジ生産地ならでは。丸々オレンジを使うとても贅沢な飲み方でした。

〜イタリアで見つけた日本食〜

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 左の写真はイタリアで見つけた回転寿司屋さんです。カウンターテーブルはたくさんのお客さんで賑わっていました。日本でもイタリア料理が人気であるように、イタリアでも日本料理が受け入れられていることは当たり前のことなのかもしれません。ですが「日本の食べ物が海外にも存在している!」そうと思うとなんだか心が弾みました。食のグローバル化というものを改めて感じさせてくれた光景でした。

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〜チップ〜

 日本にはチップという習慣がないためホテルチップには戸惑いました。初日泊まったホテルではチップを置き忘れてしまいました。に泊まったホテルでは、きちんといくら置けば良いのかと考え、2人で2ユーロをおいていきました。ただ置くだけでは…と思い折り紙で鶴を折り、富士山の付箋にメッセージを書いて枕元に置いてみました。こんな素敵な記念すべき初チップの思い出ができました。

〜イタリア人のお金の感覚〜

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 バス移動のためサービスエリアでフルーツを買ったときの出来事。当然お釣りが帰ってくると思っていたら、お金が返ってこなかったため慌てて「Money!!」と言ってしまいました。ですがなんとか私の言いたかったことを理解してくれた店員さん。ゆっくりとお釣りをわたしてくれました。同じような出来事がスーパーで買い物をした際にもありました。イタリアではこのようなことが日常茶飯事であるのでしょうか。日本では支払いはきちんと金額通り渡してくれるため、このような経験は新鮮でした。

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〜お水事情〜

 日本でレストランなどに入ると、何も注文しなくてもお水が出てきます。これはごく当たり前のことのように思っていましたが、イタリアのレストランではお水もフリードリンクとして一本2.0〜2.5ユーロほどで注文しなければなりませんでした。

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 またイタリアの水道水は日本と違って硬水であり、飲み慣れない日本人は合わない人が多いです。そのため、ホテルでは購入したお水を飲むか、またホテルのBARで「Hot water,please.」と言ってお湯をもらいに行く必要がありました。お湯をもらうだけでしたが、なんとなくBARはお酒を嗜むところだと思っていたため面白い経験になりました。

〜全体を通しての感想〜

 海外。それは私にとって、とても遠い存在でした。高校に入学した一年前、このような経験ができるとはまさか思ってもいませんでした。ましてやこの歳でヨーロッパ、イタリアへ行く。このような貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました。2018年3月21日〜28日。この一週間で生涯忘れられないだろう、そんな素晴らしい旅をすることができました。
 事前学習の勉強会で知識を深めることは、時間的に追われる毎日の生活の中で大変だと感じることもありました。しかし事前学習で深めたことにより、学んだものを実際に自分で感じたときには、より一層深い感動を得ることができました。特に多くの美術館を訪れることができたフィレンツェは私の事前学習の担当でもありました。そのため自然と数多くの作品や芸術家、その歴史背景などについて学ぶ機会になりました。そのことは今回の事前学習という枠を超え、これまではあまり興味のなかった美術の面白さにも気づくきっかけにもなりました。
 またイタリアを舞台にした「ローマの休日」「ダヴィンチ・コード」などの映画を事前に見たことで少し違う視点から旅行を楽しむことが出来ました。特に映画「ポンペイ」は実際にポンペイ遺跡を訪れた際、映画のシーンを思い出すことで当時のイメージがしやすく、そのおかげでより深い知識を得ることが出来ました。
 出国すると様々な場面で外国人と会話できる機会が多くありました。そんなとき悔やんだのは自分の言語能力の無さです。イタリア語は難しくても、せめて英語はもっと話せるようにしておけば…と反省しています。コミュニケーションをとるため、そしてグローバル化が進むこれから、ますます海外に通用する力は大切であると身をもって感じました。
 大きな期待を持って望んだイタリア旅行は、自分の想像を遙かに超えた数え切れないほど素晴らしい経験や思い出として自分の大きな財産となりました。学んだこと、感じたこと、そこから考えてこと。それら全てをこれからの社会に必要な人材になるために生かし、日々精進していきたいと思います。